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2021.08.26
発達障害・特性のある子どものいる家庭にとって、特別支援学級か通常学級か、通級か特別支援学校か…など学級選択は悩ましいかもしれません。
今回は前回に続き、小学校・中学校における学級選択の体験談の後編をご紹介します。
前編はこちら
後編では
・特別支援学級と通常学級を転籍した実例
・中学校選択や卒業後、高校・大学の実例
・学校見学・相談のコツは?
・特別支援学級だと勉強は遅れる?
・誰にどう相談した?
・親の気持ちはどう整理する?
など、想いや実感のこもった体験談を一部ご紹介します。これから考える、今まさに悩んでいるご家庭の参考になれば嬉しいです。
※募集期間:2021年6月30日~2021年7月14日
※体験談の募集は締め切りました。回答くださった227人の皆さま、本当にありがとうございました。
中学校の時は夏頃には母が他の子のお母さんと一緒に中学校に相談に行ったあと、本人と一緒に見学に行き、特別支援学級を実際に見せていただいたり、質問したりしました。その上で、本人に、中学校も特別支援学級が良いか、それとも通常学級が良いか、選ばせました。本人は「特別支援学級が良い」と自分の意思で、中学校でも、特別支援学級に入級することを選択しました。
入学してすぐにわかったのですが、通常級は、担任の先生にもよりますが、基本的にみんな一緒にみんなと同時にを強く求められます。それは学校生活においてその方が先生がやりやすいだけ。社会に出てそれ程、重要ではありません。元々、発達障害がある子供にとって努力でどうにかなるものではありません。合わせられない子=劣等生=よく怒られる悪い子、となってしまいました。
個々の障害特性を理解してくれる特別支援学級の方がうちの息子は合っていました。2年生から支援学級に移り、自信を取り戻し、現在5年生で学校生活を楽しんでいます。学習のカリキュラムが通常級と違う為、学習面では家庭でのフォローは必須ですが、うちの息子の場合は、通常級では生活面でのトラブルが多くなり学習どころではなかったかと思います。
アドバイスとしては、出来たら通常級も支援学級もどちらも体験してみると良いかと思います。お子さんの学級での様子、学級での他のお子さんの様子等、1日しっかりみてみると良いかと思います。合わない環境にこちらが合わせるのではなく、合った環境を用意してあげた方が、その子自身がのびるかと思います。
幸い良い先生に恵まれて支援していただき3年間過ごし、現在5年生、交流での問題行動が無くなってきたので、次年度に再び普通級に転級することを目標に、交流級滞在時間を徐々に増やしているところです。
特支の先生が、本当に良い先生で、息子にも親にも寄り添って考えて指導してくれた3年間の大きさを今は感じています。
本人のフィーリング(どちらが居心地がいいのか)と、親は先生の雰囲気や力量を感じ取るのが大事なのかなと思います。特支の教員だから障害に理解があるとは限りませんし、逆に普通級の教員の方が理解や力量がある場合もあります。もちろん、教員は異動もあるのでその辺は運もありますが・・・。
その2点のバランスを見て、それで一生が決まるわけじゃないし、転級もできるのだからという気持ちでいることは大事かなと思います。
通常学級との交流も持ちつつ、国算は支援級で丁寧に見てもらったので、本人も落着き学習もできるようになり、すごく成長したとおもいます。
どちらかに限定するわけでなく、うまく本人の様子をみながら支援級と通常学級を行き来させてもらったので良かったです。
心療内科で相談したところADHDと自閉症と診断され、学校から教育委員会に相談してもらった結果、翌学年から支援級となりました。少人数で自分のペースで学べるので安心したように過ごせました。
もしどちらの学級が悩む様な可能性のあるお子様が支援級に入る場合、将来的に転籍も見据えている事を学校側に伝え、それも見据えた指導計画を立てて頂く事が大切だと思います。
5年生は特別支援級に在籍しつつ、授業などはほぼ交流級で過ごし、6年生で通常級に転籍しました。本人の希望として、高校進学を見据えて中学校は通常級を考えているということだったからです。その際、中学で急に通常級になるよりは6年生で経験しておいた方がいい、と低学年の時の担任に聞いていたこともあって6年で移ることにしました。また、私の感覚で、交流級で1日過ごしているけれど、支援級に在籍しているうちはどうしても「お客さん」なのではないかという思いがあり、これから息子とかかわりあっていく子どもたちに、「支援級の子だから助ける」のではなく、「クラスの一員だから助ける」と思ってほしい。そう思って支援級を出ることにしました。
6年への進級時にはどちらにするか、ものすごく悩みました。学習面は問題がなく、中学へ上がったとき集団でみんなと同じ授業を受けられる方が伸びるのではないかとも思いました。が、生活面ではいくつか問題行動もあり、通常級の集団生活は本人にとって辛い面もあるのではないかとも考えました。「お子さんのことはお母さんがいちばんよくわかってると思いますからお母さんが決めてください」と支援級担任には言われましたが、どちらがこの先本当に本人のためになるのか、私にも分からない中で、「こちらにした方がいい」とアドバイスする人もなく、孤独な中でプレッシャーを感じていました。
状況を変えてくれたのは、担任と話そうと電話したときにたまたま出た、支援級主任の先生でした。とても悩んでいることを話すと、「通常級に移って成功した子の例」をいくつかあげてくれて、「ダメだったら、いつでも帰ってきていいのよ」と言ってくれました。そこでようやく、通常級でやってみようと決断できました。直接関わる担任でなく、少し離れた視点で見ている人からのお話を聞けたのはとても良かったです。
学年があがるにつれ、普通級での困難さに、本人が気付いてきたため、中学校からは、支援級を本人が選択しました。
普通級か、支援級かは、本当に悩むと思います。でも、いつでも、本人を交えて、話をすることは、必要だと思います。私も、これから、まだまだ、悩むことがいっぱいですが、子供の幸せを信じ、頑張っていこうと思います。
その後小学校生活中、時々トラブルなどはあったが、先生方、友達の理解もあり、なんとか過ごせたが、自分の意思の表現不足が続いており、中学校に進学するにあたり、このまま普通学級にすすむのは、トラブルが大きくなる可能性が高いから、心配と担任の先生に近くの中学校にできた支援級を勧められたたため、本人と一緒に見学後、本人も納得し、安心して支援級に進学することになり、安心して、本人の意思表現ができるようになり、トラブルなく過ごせた
ですが、息子の為を考えたら支援級から入学しいいスタートがきれてよかったと思っています。本人が望んだ事ですし。しかし、フォローは大変です。学習障害はないので、塾と支援級でやらない教科の家庭学習の為の教材が高いです。いずれ私たちは息子より先に死にます。息子が1人でしっかりと地に足をつけて生きていけるようにどうしたらいいか常に考えています。
今は私立の中学校に通ってます。お勉強とか赤点はありますが、得意科目も少なからずあります。家でいまだに暴れることもあります。それが親としては白髪が増える種ですが、明らかに幼少期(かんしゃく)よりは数は少ないです。人の話もわかる様な年齢ですので、そのあたりはスムーズかと感じています。参考になれば嬉しいです。私もたくさんの方の助けがあって今ここに家族は生きています。
私が進学先を公立小学校の支援級に決めたのは、何よりも息子に「学校は楽しい」と思って欲しかったからです。支援級での息子に合わせた教育プランのようなものを、連絡帳や面談を通して支援級の担任の先生とお話して、息子にとっての最善のプランをご指導頂いていると思います。正直言って、普通級ではここまできめ細やかな個別的教育プランはご指導頂けないと思います。トライ&エラーを繰り返して、先生と共に息子にとっての最善を探っていけるのは、支援級の最大の強みかと考えます。
また、普通級に進学した場合に心配だったのがご学友に迷惑をおかけするのではないかということでした。普通級ではどんなに親が、息子本人が注意をして学校生活を営んでいても、ちょっとしたことでのトラブルは避けられないと思いました。またこんなことをしてきた、なぜ自分の子どもばかりが出来ないのか、などと親がイライラしてしまっては息子の成長に悪影響が出ることは明らかでした。そのような避けられるトラブルを出来るだけ抑えて、親も子も出来るだけストレスフリーで生活できるように、というのも支援級を選んだ大きなポイントでした。6年間もある小学校生活、子どもの1年は大人の5年、10年にも匹敵する成長を見せてくれると思います。事実、息子は療育センターや療育施設での療育によってかなり症状に改善が見られました。
現在は大好きな理系科目をたくさん勉強できる中学校へ進学したいとの思いがあり、中学受験に向けて大手学習塾と英会話塾へ目をキラキラさせながら通っています。これまでの私の経験から、言葉は悪いかもしれませんが親もしたたかに、しなやかに、今我が子が求めていることは一体何だろうと常に考え、必要な助けをどんどん求めていくのがよいと思っています。
普通級でやっていけるかもしれないという思い……確かにそうかもしれませんが、実際に学校へ通うのは子どもです。私は、親の願いで子どもを不登校や学校嫌いにさせてしまうのは、とてももったいないことだと考えます。支援級はしっかりと我が子を見てもらえる場所であると、私は考えております。支援級から普通級へ移ることも可能であると思うので、子どもの幸せ、それから親である自分の幸せも考えながら、今の最善を探す姿勢がとても大切だと思います。
現在中学二年の普通級でなんとか頑張っています。生徒数が少ないので先生の目が届くのでそれが良かったのもあります。高校受験になると支援級と普通級では受けられる学校が変わってくるので、そこも視野に入れておいた方がいいかもしれません。”
妻がとにかく幼稚園の先生や入学する小学校の支援クラスの先生とたくさん話してくれ、先生方のご意見を適宜電話で伝えてくれました。グレーゾーンなため支援クラス、普通クラスどちらが子供にとって良い選択なのかすごく悩みました。最後はとある先生のアドバイス、普通クラスに入学できますよというお言葉を頂き、本人が辛くなったら道を考え直そうと妻と話して普通クラスに入学しました。
小学低学年は言葉が拙くお友達とのコミュニケーションが難しく親がアレンジしてお友達と遊べる時間を作っていました。同級生のお母さん方にはその頃も今もとてもご理解サポートを頂き感謝しています。小学高学年からは友達との会話が少しずつ増えて上手になっていき、自分からコミュニケーションが取れるようになっていきました。もちろん本人にとっては辛い思い、担任の先生やクラスメートの一部の子たちに心ない言葉や態度を取られ辛い事は多かったです。そんな思いは家で家族が全力で受け止め、そして守ってきました。
中学3年になった今も普通クラスに通い部活にも入っていますが、依然コミュニケーションの難しさがあり自我も出てきて悩み多い学生生活を過ごしています。親としてはとにかくお話を聞いてあげて理解してあげて、時には学校おやすみしながらも自分のペースで学校生活を過ごしていけるよう配慮しています。
目下の目標の高校受験は私立を考えていて、特性を受け入れてくれる学校をリサーチ、本人が興味を持った学校の見学会に参加したりしているところです。本人は高校に入ったら個人スポーツ系の部活に入りたいと言っています。高校入学後も親として変わらず最大限のサポートを、そして将来に向けて自立していける道筋を一緒に考えていきたいと思っています。
中学進級の時も“ 支援学校”に入ることによって世の中からドロップアウトしてしまうような気がして…でも3年間は長い…小学校の時イジメ的なこともあったので、一番は息子が楽しく通うことだと思い支援学校に進学。今までは人の後、後で表情も寂しそうだった息子が、もっと困っているお友達の手助けをしたりして先生やお友達のお母さんに感謝して頂いたりするうちにどんどん表情も明るくなり、伸び伸び3年間過ごしました。
そしてこの春、息子は高等支援学校を受験・合格、厳しくも楽しい毎日を送っています。本当に悩まれると思います。一番はお子さんが生き生きと過ごされることかなと思います。お子さんにとってベストな選択、お祈りしています。
高校の選択の際にはまた悩みましたが、目先の高校の事よりも、大人になった本人を想像すると、一般企業に障害者就労するために就労に特化した特別支援学校(受検あり)に行かせたいと思いました。今は節目節目で良い選択をしたと思っています。
今では、大学進学を目指すことに本人が決め、家庭教師について一から勉強し、学力を付け、少しずつ自信回復しています。特別支援級にも、いろいろな種類があればよかったのですが、その頃にはありませんでした。
小さな時から、とにかく片付けが苦手、時間にルーズ、しかし、勉強はそこそこに出来る。そんなグレーゾーンの娘でしたので、高校選択は模試の偏差値から選択。レベルを落として楽するつもりで選んだ高校でした。しかし、高校生活が始まると、自己管理が出来ず、中学の様な手取り足取りの授業でなくなり戸惑うばかり、2年になりコロナによるストレスで成績はドン底、精神的にもギリギリな感じでした。(学校自体は楽しい様で、問題なく通学しています。)
中学から再三進めてみても受診を拒否していた心療内科の受診を勧めてみたところ、本人もかなりしんどかったのか、高校2年の終わりに初めて受診をしてくれました。病院で、これまで経緯、本人の気持ち等を聞いていただき、ADHDの診断をいただき、本人の気持ちが楽になった様です。今はとにかく、自分の得意を伸ばす努力をする事に努めて前向きです。ただし、苦手な事は何かと発達障害を理由するため、親の我慢は増えました(笑)普通に生活は出来、成績も普通、しかし、生き辛そうな様子を感じていた私には、ADHDの診断で親子で力を抜いた暮らしが出来るようになりました。現在は薬に頼り、気持ちのコントロールをしていますが、快適な様です。自分を理解出来る年齢ですし判断力は有りますので、先生の管理の元、コントロールの仕方や快適な暮らし方を身につけて、薬に頼らず暮らして行く事を目指しています。
高校生活もあと少し、大学進学を希望しています。希望大学が受かれば一人暮らしとなります。それまでに、自分の気持ちや暮らし方をスムーズにコントロール出来様にと訓練と考えて前向きに取り組んでいます。グレーゾーンで誤魔化さず診断を受けて良かったと思っています。
でも担任もクラスメイトも変わり、平和なクラスになると途端に息子も落ち着いて楽しく学校に通っています。担任・クラスメイトは運でしかない。最悪なシナリオを考えて支援学級や通級の枠を確保しておくか、ラッキーを願い普通級なのか。と思いました。学校は発達障害への理解を求めてもスクールカウンセラーすら、発達障害の旧対応で簡単に環境を整えたり支援を求めたりしても切り捨てられ、邪魔と言われ、親子で疲弊しました。
悩みながら子どもの環境を整えたが、今でも心配はつきない。だからこそ、悩んで考えて決めた事は、ベストな事だと間違いではないと自信をもってほしい。
いじめやバカにされるなど、小学校の普通級で辛かった事がないから安心。 と言っています。普通級か支援級かだけでなく、他の選択、例えば公立なら適応指導教室、民間のフリースクール、我が家のように不登校支援の私立中学校も選択肢に加えた方がいいと思います。
実は双子の兄は普通級です。DQは5ぐらいしか変わりませんが、兄の方は友達がたくさん欲しいと言ったから普通級に決めました。
一度三年生で転校しましたが、転校させた時に支援級に行かせた方が良かったかと思います。
支援級の方が子供一人一人に合わせたことができるなと感じましたし、多動性のうちの子が突発的に立ったりしたとしても普通級なら浮いてしまうが、支援級ならばその場にいれば大丈夫ですという感じだったのでその教室の雰囲気に感激してしまいました。あとは一年生から六年生までバラバラの学年で集まるため、お兄ちゃんお姉ちゃん達が手を繋いでサポートしてくれたのが心強いなと感じました。
悩んだポイントは果たして多動性の我が子が教室にずっといられるか、ずっと椅子に座っていられるか。みんなと同じ行動ができるか悩みましたが、悩みとしては見学、体験によって解消され、ここに通わせたいと思ったし、子供を連れて行ったことで今まで子供が「僕は学校にいけないからいかない」「学校じゃなく保育園でいい」と漠然とした不安だったり否定的なことを言っていましたが、見学、体験をさせたことが子供にとって学校は楽しい場所なんだ!とわかったみたいでそれを機に前向きに変わりました。ランドセルを見せたのも効果がありました
親からみても、学校の勉強についていけなくなるのではないかと心配で個別塾などに行かせていましたが、本人はやらせられているという意識を持っていたので、どうしたら良いのか試行錯誤していた時でもありました。普通学級の友達とも仲良く過ごしていたので、特別支援級へ行く事で、見られ方が変わってしまわないか、、、と心配もありましたが、本人から「僕は僕だから人がどうみても関係ないよね。」と話してきました。そこまで解って選んだのなら、応援しようと思いました。特別支援級へ見学に行き、学校側の配慮で移動手続きをする前に数日間1時間だけお試し参加をさせていただきました。
読みのサポートをしていただいたり、集中出来る環境になり、時間にゆとりが持てるようになった事で、普通学級では1度も書いてこなかった次の日の予定を自分で書いたり、テストもほぼ100点を取るようになりました。彼自身も自分が成長出来ることを喜ぶようになりました。目標を自分で決めれるようにもなりました。今の環境で生き生きと過ごしているかどうか、授業参観以外でも見学出来るのてあれば見学されると良いかと思います.
〈学級決定の決め手〉
年長の夏前に支援学級と通常学級の見学に行きました。支援学級の子どもたちがとても楽しそうに授業を受けていて、温かい空気が流れていて、惹かれるものがありました。最後に支援学級の先生とお話できて、子供の現状と悩んでいることを伝えると、「心配されることがあるようなら支援学級をオススメします。お子さんが学校って楽しい♪って思えることが一番大切だと思いますよ」って言われました。
色々悩みましたが、「子供が幸せになるのが大事よね♪」って入園前に通った親子療育の先生の言葉と「お子さんが学校って楽しい♪って思えることが一番大切」と言われた支援学級の先生の言葉で決めました。支援学級にして良かったと思います。支援学級は1クラス定員8名なので、丁寧に見ていだけます。私はほぼ毎日お迎えに行っているので、先生からその日の様子を聞くことが出来て、いいこともそうでないことも把握できてとても有り難いです。
心配していた学習面は、交流に行く前までは、得意な教科は学校にある予備のドリルをコピーしてくださって解いたり、上級生と一緒に交代で問題を解いたり、楽しそうでした。
交流は学校生活に慣れた頃から、話し合いをして希望する1〜2教科お試し期間を経て行けそうなら交流決定!ちょっと無理かも。。。と思えば支援学級で過して、また挑戦したい!となればお試しをして。。。といった具合で子供に合わせてくださいます。完全オーダーメイド方式?!のようです(笑)運動会や遠足などほとんどの学校行事は、交流学級(通常学級)の子どもたちと過ごします。
②支援級は一人一人にあわせるので勉強遅れます。学校以外でのその子にあったフォローも視野に。
③うちは「集団授業にはすぐにはついていけない」と思い支援級にしましたが、勉強は外部にまかせて通常級では人間関係を学ぶ、という考え方もありだとおもいます。
①通う予定の市の保健センターに連絡し、就学に向けて年長時の夏頃に実施される発達検査(WISC)を受ける手配をする。公立の園の場合は、園に相談すれば手配してもらえます。
②通う予定の小学校に電話をし、見学のお願いをする(親のみ、子ども連れの最低2回は見学)見学のタイミングは、WISCの結果が出た年長時の秋頃が目安。
≪見学のポイント≫
・1年生の通常学級の授業の様子、特に算数と国語。どのように授業を進めているか、支援の先生はいるか、いたらどのような対応をしてくれているか
・支援学級の授業の様子、どのように授業を進めているか、それぞれの子どもにどのような個別の配慮をしているか
③特別支援学級では、体験で授業を受けられる場合もあるので、お願いする
④普段の園での様子や発達検査の結果から、子どもがどういうことが苦手で、どういう事が心配か、困るだろうと予想されることを事前にまとめておく
⑤まとめたものを持って、校長と面談をお願いする
※1人で行かないこと。保健センターの保健師さんや教育委員会のコーディネーターの方にお願いして、一緒に面談してもらうこと。父親も一緒だとなおよい。
※面談は、答えを出すものではなく、学校の支援についての考え方や、どこまで支援してもらえるかの確認をするとよい
いざ入学してみないと何とも言えないところがあるので、まずは子どもが安心して通えるのはどちらか子どもの意見を第一に考える。どちらに決めたとしても、支援が必要であることは変わりないので、1年生になったら、親が学校と密に連絡を取り、不安なことを相談し、検査結果や園や家での様子を元に、学校側にどのような支援があれば安心して過ごせるのかを親がその都度伝えていくことが大切。逆にそれができれば、どちらに決めたとしても安心して子どもを通わせられます。
うちは、特別支援学級の体験をさせてもらいましたが、特別支援学級を子どもが嫌がったので、思い切って通常学級に決めました。
決めてからやったことは以下です
①入学式の前日に子どもと一緒に会場を見させてもらい、実際に靴箱やどこに座るかなど教えてもらう機会を作ってもらった(慣れない場所に抵抗があるため、スタートでくじけると学校が嫌いになる可能性があるため)
②担任が決まったら、4月の早いうちに、担任と子どものことについて話をする機会を設けてもらった
子どもの特性について、不安なこと、困ると予想されること、それに対する対応策(席は前から2番目の真ん中あたりが落ち着いて話を聞け、前の子の様子を見て行動することもできます、こうやって声をかけると安心できます、パニック状態のときは、声をかけず落ち着くまで待ってください、など)
③書くこと、読むことに苦手さがあるので、宿題の負担を減らしてもらう(漢字ノートは線を引いて半分にしてもらう、音読は1ページのみに減らしてもらうなど)
学校は敵ではなく、子どもを一緒に支援してくれるパートナーです。こんなことをお願いしたら迷惑かな、と思いがちですが、思い切って話をしてみると、快く受け入れてもらえることも多いです。担任の先生に少し気にかけてもらえるだけでも本人の負担が減ってくるので、担任の先生とはこまめに連絡を取ることをおすすめします。先生にとっても、具体的な支援方法を教えてもらえることはプラスになるみたいです。現在、小学校3年生ですが、担任の先生の配慮もあり、周りのお友達の助けもあって、楽しく学校に通えています。
通常学級か支援学級か悩まれている方の気持ち、痛いほどわかります。私も子どもたちが保育園の年中の時からずっと悩んでいました。でも、不安は一つ一つ担任の先生と相談しながら解決していけます。1人で悩まず、専門家の助けを借りながら、お子さんが安心して過ごせるように行動してみてください。少しでもアドバイスが誰かに届けばと願っています。
やはり、座っていられないのが一番の問題だったし、入学式も10分ぐらいしか座位を保てず、床に寝そべりだしていたので、支援学級にして良かったなと感じた。親が最終決定したところはあるが、本人の感想は多分に意識した。話せる環境があるのなら、本人とはよく話し合って決めた方が良い。
特に主人と主人の家族が、支援学級へ否定的というか、そこまでじゃないでしょ、という考えでした。最初は、私と子供で体験に行って、校長先生と話したり、様子もわかったし、特に支援学級に対して明るいイメージを持てる学校なのもあり、主人もその後見学に行って、話もきいて納得しました。私としては、子供の出来る出来ないもあるけど、困った時に助けてもらえる、困っている事に気づいてもらえる、しんどい時に行き場がある環境にしたかったのが大きかったです。
最初迷っていた時は、普通学級でダメだったら2年生からでも…という考えがありました。でも校長先生の話で、結局2年生からという子もいて、2年生になって支援学級の人数が増える事が多いそうです。でも、その1年の間に学校が楽しくなくなってしまったり、行くのが辛い場所になっては子供が可哀想で…逆に、支援学級に行ってたけど、やっぱり大丈夫!と普通学級のみになる方が子供もしんどくないと思う、と話してくれました。私の考えと一緒だった事もあり、決めました。主人もその話を聞いて、決めました。
結局今は、支援学級への通いではなく、普通学級の授業に支援学級の先生がサポートで来てくれています。同じクラスに、もう一人同じように普通学級で授業を受ける支援学級の子もいるので、二人で連絡帳を支援学級に出しに行ったりしてるようです。普通学級にも友達が沢山できています。学童にも通っていて、学童では支援学級も普通学級も関係なく皆で楽しそうに遊んでいます。ただ、学童の先生も配慮してくれてるようです。
見学できるのであれば、見学してみたり、相談してみるのはアリだと思います。役所の人にも、あの学校は支援学級がひらかれてるもんね〜と言われたのもあり、他の学校がどのような感じかわかりませんが、出来るだけ行かせたくない、と言う方向で見るより、どんなサポートが受けれるのか、どれくらいの自由度があるのか等、気になる事は確認した方がイイと思います。私は見学会などで、話せる機会に色々質問しました。
あとは、疑問点だけじゃなく、自分が迷っている理由も書き出したり、行かせたい理由、プラスポイント、行かせたくない理由、マイナスポイントも考えました。主人の家族は、支援学級に行く、という事が対外的に嫌だったんだと思います。そんな事はどうでも良くて、子供の事を純粋に考えました。
そこで、思いきって新設情緒固定学級がある自治体に引っ越しをして、WISC-Ⅳをとったら73だったのもあり、医師と話して知的障害はなしで申請し、情緒固定学級に取り敢えず決まった。(就学相談は二市で実施したが、判定のための面談は引っ越し先でした)
知的なグレーゾーンのお子さんは一番迷うと思うが、引っ越すかは別として(笑)、可能な範囲での見学、見学前だけでなく見学後にも就学相談担当課に足繁く役所へ出向き、地域の情報(特別支援教育奨励金、通学バスの有無、各学校の特徴など)をよく聞いた方がいい。意外と近隣の市の就学相談担当課も繋がりがあり、情報がある時もある。
結論を言うと、支援クラスにして正解でした。娘のクラスにも毎年1人は支援クラスのお子さんがいたので、教科によっては別の教室で勉強することを知っていましたし、通級での取り出しを経験していましたのでそこに抵抗はありませんでした。国語と算数を少人数で丁寧にやっていただける事も安心しています。特に周りのお子さんも変化はなく、いじめのような事もありません。学校の対応も良いのだと思いますし、もちろん、こちらからも連絡帳などで家庭で気がけている事を伝えたり、配慮に対するお礼を伝えたり、学校側とのコミュニケーションを丁寧に取っていく努力をしています。放課後デイも利用して、イメージ的には家庭、学校、地域と連携して子育てをしていくという感じです。子供だけでなく、保護者も誰かに相談できる環境は大事です。
私もはじめから受け入れられたわけでなく、たくさん発達障害の本を読み、色んな人とも話してきましたが、困っているのは本人ですので、何が1番大事なのかと考えました。私自身、勉強や読書が好きな方だったので、子供にも頑張って欲しいという理想があった為、定型発達ならこんな事で苦労はなかったのに、と思う時もありました。(未だに文章を読むのに困難さがありますので。)私も仕事をしながら、家の事もしながら、通級や学校との連携、療育や各申請等、自分の時間がなくなり、かなりの疲れを感じていた時もあります。この時は市の子育てサポートなどに相談して愚痴を言ったりしていました笑
支援クラスに在籍になることで、給食費や学級費が半額になるなど、経済的に助かる部分もあります。使える行政のサービスは使った方が良いです。こちらから聞かないと向こうから言ってくるわけではないので、保護者会に入ったり、自分から役場に聞くなどの積極性も必要になります。話が逸れましたが、現在は、娘は自分の不得意を認識してうまく特性と付きあっています。今後の進学や就職などでも周りに相談して、本人が自己決定をしながら、楽しく生きていけることを目標にしています。
支援学級に通うのが恥ずかしいという保護者がいるとも聞きましたが、私は息子が楽しく過ごせる場所をというのを1番に考えました。支援学級は恥ずかしくないですよ!むしろ悩んだ時に親としても、学校に悩みを話せる場所が増える訳ですし。通常級、支援学級と2つクラスを併用したことで、友達増えたかなと思います。
夫婦で選んだのは支援級でした。支援級にしていればよかった!と思うことがあっても、支援級にしなければよかったと思うことはないんじゃないか‥という感じで。結果正解でした。息子の不安は想像以上のもので、今まで見たことないほど荒れて、支援級にも慣れず、チックも出たりと大変な一年でした。私も一緒に授業をうけたり、先生方、近所のお友達のおかげで、一年生の終わり頃から私なしで行けるようになり、二年生の今は、支援級も通常級も大好きだと言っています。まだ通常級ではあまり話したりはできていないそうですが笑これからも、通常級の先生、支援級の先生、みなさんと相談しながら息子を見守っていきたいと思っています。
新年度開始前、新校長先生の赴任と同時にサポートブックをもって本人を連れて面談へ。これまでの経緯を見て、どうせ親が付き添ってくるのなら学校と親で協力しながら一般級でやってみましょうと言って下さり、うれしい反面、予想できない不安が同時に襲ってきたのを今でも覚えています。
どの親でもそうかもしれませんが、どちらか決まったからといって安心というものでもなくいずれにしても、決める時も決まった後も心配や不安はつきものだと思います。どちらのクラスにいたらこの子が良いのかなんて、学校の内面をよく知らない限り難しいことかと思いますし知っていても親の知りえないところで様々なことが起きるのも学校です。わが子の場合は、入学前の早い時期から前学校長との情報共有を早めにやっていたことやサポートブックを作成し見て、理解まではいかなくともわかっていただくこと、認識してもらっていたことが大きかったように思います。
やはり学校との情報共有をまめにしてくことが大事で、そうすることで親も先生も、そしてそれが子供の見通しにもつながっていくということを6年間で経験したので学校や担任などとは子どもの日々のこと・それに伴う親子のきもち・子どもの今後のこととそこに付随する親の考え方などすべてではなくてもお話しできる環境を親側が作っていくのも大きな意味を持つと思います。
息子は何かとゆっくりさんではあるけれど人と関わることは好きなので、支援学級で本当に良いのかと、正直葛藤はありました。幼稚園の先生に、支援学級ではもったいないとも言われました。それでも支援学級に決めたのは、まず、境界知能のため学年が上がるにつれ学習がつらくなるであろうということ。そして何より、メンタル弱めの息子には、公立小学校の通常クラスは過酷すぎて不登校になることが想像できたからです(幼稚園で登園渋りがあったことからも明らかでした)。
親としては、息子に自分はダメな人間だと思いながら大人になって欲しくない。頑張らなくて良いことを頑張りすぎて潰れて欲しくない。自立して欲しい。そのためには、通常クラスより支援学級の方がメリットが大きいと判断しました。実際、息子は今、「学校が大好き!」と笑顔で毎日学校に通っています。ASDならではの真面目さ、素直さが評価され、褒められることが多く、先生からの信頼も厚いです。もし通常クラスだったら、勉強も運動もできない、友達もいない、ダメな子という評価になっていたかもと思います。
支援学級にすると、学習が遅れてしまうと不安に思う親御さんは多いかと思います。でも、我が息子は交流学級で過ごす時間を増やして通常クラスと同じペースで学習できています。苦手な科目は支援学級で丁寧に教えてもらっています。交流の内容や頻度などは学校や校長、担任によって大きく異なるので、就学予定の学校(通常、支援クラス両方)をぜひお子さんと一緒に見学して欲しいです。まだお子さんが小さく、個別で見学できなくても学校公開などを活用して何度か見ておけば学校の様子が分かり、判断材料が増えると思います。また、支援クラスから通常クラスに転籍も、多くの自治体で可能かと思います。
それに学校は、学習だけをする場所ではありません。人間関係は複雑化していく一方、先生(大人)の目は届きにくくなります。お子さんは嫌なことをされて、嫌と言えますか? 多少意地悪されても、スルーしたり大人に報告したりできますか?まずは、お子さんがどんな子供なのかを把握し、将来お子さんにどんな大人になって欲しいか(なって欲しくないか)のイメージを持って欲しいです。そしてぜひ、親として、我が家はこうします!と確固たる方針を持ってください(できればご夫婦で足並みが揃えばベストです)。
専門家、幼稚園や保育園の先生、ママ友、親戚など、周囲の意見は参考までにしましょう。お子さんのことを一番見ているのは親御さんなのですから。そのためには、どうしてもお子さんの特性に向き合わなければなりません。それはつらくて難しいという人もいらっしゃるでしょう。私自身もそうでした。でも、つらくても、お子さんのためです。長い目で見て、通常と支援のどちらがお子さんに合っているか見極めてください。可能な限り、学校や地域の情報を集めてください。
支援級を迷われているなら、できれば小学1年生4月から入ることをおすすめします。私もかなり悩みましたが、結局は親がどうするかのではなく、こどもがどうしたいかだと思います。みんなと一緒、何でも平均的にできるのが目標ではなく、できることを伸ばし、苦手なことはゆっくりできるように工夫する、押したり引いたり(チャレンジして無理なときは少し休憩)が大事なので、これは支援級でないとできないことですね。親は共働きで、本人にたくさん関わる時間があんまりないのですが、本当に学校にお世話になりっぱなしでありがたいです。
結局、現在はそのまま普通級です。学校は、週1回位、学校を嫌がるので、四年生位からは、私も娘のペースに合わせてお休みさせてます。私も仕事がありますが、娘は1人で自分の時間を満喫してクールダウンしています。なので、翌日には登校できています。
何が正解かはわかりませんが、私は娘の個性は大切にして、味方になれる様に考える様になりました。あまり、世間体を気にしなくなりました。ゆったりと構えられる様になったのは、娘が私を母にさせてくれたおかげだと思っています。
実際にどうするか気になっている・悩んでいる・情報収集をしたいご家庭向けに、LITALICOライフではさまざまな勉強会を開催しています。
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中学・高校の選択と
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