【40家庭の体験談】特別支援学級と通常学級(普通学級)、どう選んだ?(前編)

発達障害、発達特性のあるお子さまのいるご家庭にとって、小学校・中学校における学級選択は悩ましいものがあるかもしれません。

就学相談の対応が地域によって異なる
・学校によって特別支援学級を設置していない
・担任の先生によってクラスの雰囲気が異なる
・子ども本人の気持ち、親の気持ちは…?

そんな特別支援学級と通常学級の選択について、安心メルマガ登録者より227もの体験談が届きました!全てをご紹介しきれないのが残念なほど、それぞれのご家庭の想いや決断がこもった内容でした。

今回は前編として、その一部をご紹介します。これから考える、今まさに悩んでいるご家庭の参考になれば嬉しいです。

※募集期間:2021年6月30日~2021年7月14日

※体験談の募集は締め切りました。回答くださった227人の皆さま、本当にありがとうございました。

【回答割合】特別支援学級と通常学級、どちらを選びましたか?回答の割合は…

回答した227のご家庭は、65%が「特別支援学級」、29%が「通常学級」でした。

「その他」は、通常学級に在籍しながら通級指導教室を利用した、転籍した、手厚い私立にした、などでした。

特に特別支援学級・通常学級の転籍については、多くの回答がありました。まずはそちらからご紹介します。

【転籍】特別支援学級と通常学級を転籍した7つの実例。入る基準や違いは?

通常学級→特別支援学級に転籍した実例

■小学2年生から転籍

特別支援学級を知るために、区内の特別支援学級に我が子がいるイメージを持ちながら幾つか見学。最終的に学区の支援学級に体験をさせてもらい、1年生は通常級でいこうときめた。2年生から支援学級に転籍。

まずは誰しもが通常級で学習する権利があるので試してみるのもいいと思う。本人のSOSが出た時に次の道を探してあげれば大丈夫!(hebさま 東京都)

■小学6年生から転籍

特別支援学級へはいつでも移れると思い、小学校では普通級と通級に通っていました。4年生、5年生の時に宿題のドリルが負担になったり、特に算数の授業に遅れが出始め、発達検査をし、担任の先生、通級の先生と相談し、少人数で目の行き届く支援級に6年生から移りました。

担任の先生、通級の先生など、関わって下さっている先生と密に連絡を取り、学校での様子を教えてもらうことが大切だと思います。(くまさま 岐阜県)

特別支援学級→通常学級に転籍したグレーゾーンの子の実例

グレーゾーンであれば周りに流されず子供の将来を考えて最適な決断をしてください。我が家は、周りの目を気にして迷惑かからないように支援級を選んだが、通常級に行かせたほうが良かったと後悔してます。本人も望んでなかったし、結局迷惑かけることが増えたし、いつまでも自発的に行動できなかった(むしろ、支援級(入学)前のこども園でできていたこともやらなくなった)。

途中で気づいて通常級に変えてもらいましたが、普通に生活してても「あの子は支援級の子だから」という周りからの認識は残ってます。本人の自身に対する認識もそのままです。通知表もちゃんとつけてもらえてません。(Kskさま 愛知県)

逆はNG?学校によっては一方通行な転籍事情

■特別支援学級→通常学級のほうが転籍しやすいケース

小学校で支援級に入るなら、一年生の時からの方が良いです。成長に合わせて支援級退級も選択肢に入るからです。途中から異動されてきたお子さんは、自分で支援級選んだわけではないのと、周りに指摘されてから異動が多いので、支援が日々のルーティンに入っておらず、自己肯定感が低いように感じます。(とうもろこしさま 神奈川県)

本人に自信がなく、不安で居た為、本人に自信をつけてから、通常級に行けるようにしたかった。「通常級から支援級の行き来は出来ない」「支援級から通常級の行き来は出来る」との学校の説明もあったから(こたけんさま 埼玉県)

■通常学級→特別支援学級のほうが転籍しやすいケース

保育園の年長の時に、発達障害の疑いがあることがわかりましたが、病院受診の予約がなかなか取れず、診断を受けていなかったため、学校説明会に参加した際には迷って普通級を選びました。ですが、1年生になって早々に学校から飛び出すようになりました。まともな授業も受けることができず、毎日学校から飛び出してしまうような事になり後悔しました。

その後自閉症スペクトラムの診断がつき、1年生は支援級に通級をしてなんとか過ごして、2年生から支援級に移動しました。1クラスの人数も少なく普通級よりは人手もあり手厚く感じました。また、その子その子によって困り事も違いますので、勉強方法も考えて進めてくれます。今では学校へ楽しく通えていますので支援級に行って良かったと思っています。

また、来年は5年生になるので支援級から普通級へ戻るための準備で、今は通級を増やしたり子供の様子に合わせた調整もしてくださるので、無理して普通級にずっといるより、一旦支援級に行って準備や環境を整えていくのもいいのかなって思います。(こあらさんさま 愛知県)

こんな支援をして欲しいという要望は特になく、支援を受けるより経験を積ませる方が伸びるタイプと感じていたため通常級にしました。また、支援級から交流に出る機会もないこと、通常級→支援級には移れても逆の実績はないことから、通常級が厳しかった場合の保険の支援級として選択肢を残しました。(判定は支援級だったので、入学後も1年は転籍可能)
結果、入学後担任の先生からも支援級での支援が必要なほどではないと言われ今に至ります。まずは自分の子がどんな支援を必要とするのか、それがどこであれば受けられるのか、だと思います。就学相談は正直そういった相談をできる場所ではありませんでした。支援級は地域、学校ごとに異なるので、できれ場実際に通われている方から話を聞けると一番いいと思います。(アルパカさま 東京都)

特別支援学級のある学校に転校した実例

小3まで通常学級で学校から次年度の通級指導の申込をすすめられ、小4は通常+通級指導(週1回程度)をしていました。それまで幼稚なだけでそのうち落ち着くと何の根拠もなく思い込み無理に登校させていましたが実際は集団行動やからかいが辛かったのかもしれません。休みたがるようになっていました。
1年生の頃から怒ると手が出てしまいケガをさせることが多々あり他児童からの刺激も増え、謝罪に行く回数も増え治る治らないの問題ではないと気付き通級の先生や他校の支援級の先生からのアドバイスで決めました。

本人は転校が不安でしたが、学級があるせいか学校の雰囲気もどの先生も対応が良く他児童も理解してくれていて「支援級に変わって良かった」と言っています。クールダウンが必要な子は通常学級だと逃げ場がなく、支援級であれば通常学級で学習しながら無理なときは離れることが出来てゆるーく集団生活を送れています。(M.Yさま 福岡県)

【選べない?】状況によっては選べない、特別支援学級に入れないことも

そもそも特別支援学級がない

学区の小学校に支援級がなかった(ささめさま 静岡県)

通常学級では支援を受けられない?

入学する時に支援学級ができるかできないかという状態で、支援学級を選ばないと支援を受ける環境ができないのでは?という不安もあって支援学級を選ばざるをえないといった感じでした。(柴犬のモンさま 埼玉県)

発達検査や知能検査の結果から

病院の検査結果を学校に提出した際、支援級を利用できないと言われたため(あささま 埼玉県)

自然と普通級。よっぽどの障害がないと支援クラスには入れてもらえません。(ミニレッキスさま 滋賀県)

支援級希望だったが就学相談で通常級判定だった為、選択の余地がなかった。情緒支援級がなく知的支援級しかない地域なので、検査数値上凹凸がある子でも知的ボーダー以上の数値がある子は基本的に通常級に通わなくてはならない。(とらさま 東京都)

【就学相談】判定基準は?受けるべきか先輩ママパパに聞いたり、後悔しない働きかけも

1回目と2回目で温度差?

1回目の就学前相談は「親御さんの意向を尊重します」の連呼ばかりでしたが就学先の小学校から「2回目の就学前相談はより具体的ですから、ぜひ参加を」と言われてしぶしぶ申し込みしました。2回目の就学前相談は、息子が相談員さんの言った単語を復唱できるか、数字が読めるか、ホワイトボードに書かれた簡単な記号を板書できるか等具体的に息子の様子を見てくださいました。

相談員さんからは「やる気はあるけど気が散りやすいので、支援級をお勧めします」とアドバイスいただき、我が家は支援級に決定しました。(南天さま  愛知県)

13人で考え、特別支援学級に決定

就学は、自閉症に伴う不安感の強さが気になった。年長の5月から小学校に連絡をとり、支援級、普通級とも、見学を何回かさせて頂き、管理職も含めて、話し合いの場を複数回持って頂いた。また、小学校からは特別支援教育に関わる先生6人が保育園に娘の様子を観にきてくださり、7月の最終決定会議には、保育園から担任と園長、小学校からは管理職や養護教諭、特別支援教育に関わる先生がた9人、夫婦共に出席し、13人で娘の就学先を考え、支援級に結論が出た。

早くから何度も働きかけることで、先生がたに熱意が伝わり、非常に協力的に動いて下さった。娘はいま、算数のみ抜き出しで支援級にいるが、非常に安定しており学校が楽しくて仕方ないよう。また支援級は初めての先生が担任だが、会議に出てくださった先生がたくさん娘を気にかけて下さり、安心している。(Dorさま 兵庫県)

判定を拒否できない場合もある?

区の就学相談を受け、通常学級+巡回指導という判定となったのでそのまま進学した。望んでいた判定だった為ホッとした。

我が家が暮らす区は、就学相談での判定はほぼ”絶対”に拒否出来ないので(判定が出る前に途中棄権する事は出来る/拒否するとその後の支援が受けられなくなる)、そもそも就学相談を受けるかどうかから悩まないといけない。自治体により就学相談の内実は全く違うし、自治体からの説明では分からない側面もあるので、リアルな声を先輩ママパパに聞いた方がいいと思う。(ぺぺたんさま 東京都)

知的な遅れがない子は、通級指導以外の選択肢がない?

就学相談の結果通り、普通級プラス通級(週1日二時間別室指導)にしました。下の子の世話で忙しく学校情報収集などの時間も限られており、とりあえず専門家に任せました。けれど蓋を開けてみると専門家や教育委員会のベテランに見てもらっても自治体の都合で振り分けられている感は否めませんでした。理由は情緒学級がない為知的な遅れがない子は通級指導以外選択肢がない事を後から知った為です。現在は介助員をフルタイムで週3日つけてもらい普通級で頑張っています。

学級決定は後から変更できますし実際通ってみないとわからないもたくさんあるので悩むようであれば普通級に入れさせて注意深く様子を見ながら今後について考えていけばいいと思います。学校のどこに楽しさを見出すかはお子さんによって違いますし、それも成長によって変わってくると思うのでもし合わないなと感じれば環境を変えてあげればいい事ですし柔軟に考えていけばいいのかなと思います。

現在息子は勉強嫌いですがそれ以外は好きらしいので様子を見ていますが、今後登校渋りや問題が出てきた場合はフリースクールでもいいかなと考えています。(yojiさま  東京都)

入学後も、学校と相談しながら

WISC-Ⅳの結果を踏まえて、その学校の受け入れ態勢次第だと思います。親だけで悩んでても始まりません。まずは学校と相談できる機会を自分から求めていく勇気を持つことがスタートラインだと思いました。うちは年長時、多動の様子からWISCには集中できないだろうと田中ビネーのみ受けさせてもらえました。IQ的には平均だったのですが、悩んだ末、支援級で入学しました。

決め手は、年長時の秋、市役所での教育委員会&特別支援学校の先生との面談でした。両親と本人と担任が同席の場面で、我が子は椅子に座り続けられず椅子の下に潜って遊び続けました。教育委員会の方や特別支援学校の先生からは、両親の意向が前提とした上で「個別指導が必要なら支援級へ」と言われました。椅子に座るよう声かけが個別に必要と思われたので入学時から支援級です。

ただ、二年生になった今、WISC-Ⅳで凸凹がはっきりと出、通常級に移るかどうか迷っています。通常級に移るにしても、学校からのフォローがどれだけ望めるのか、面談してみないとわかりません。(ままさま  愛知県)

【感覚過敏】や聴覚過敏の場合は?子どものストレスをチェックし、対策できるように

騒がしい中でもパニックにならないか

先生を認識して話が聞けるかどうかと、友達を認識して同じ行動が取れるかどうかを1番に考えました。息子はどちらも難しく、聴覚過敏もあったので、騒がしい中でパニックになることも十分考えられたので、特別支援学級を選択しました。(まるまるさま 愛知県)

どんな対応をしてもらえるか、具体的な相談を

支援学校の見学では、先生の印象が悪かったです。地域の小学校の支援学級は、口コミで評判が良かったです。地域の小学校の見学では、聴覚過敏の子供が、スピーカーにガムテープを貼って、音を小さくする工夫に関心を示してくれました。

過敏の症状に対しては、どこまで対応していただけるか?聞いてみてもいいかもしれません。(触覚過敏があり、運動会の身につける小物を、みんなが使用するものに似せて作ってもいいか?、視覚支援→スケジュール作成など)(ドラムさま 大阪府)

聴覚過敏で授業に集中できない

3年生まで普通学級で過ごしました。しかし3年生の一年間は聴覚過敏から授業に集中できず、学習の遅れも起き、結果、自己肯定感が下がって本人にとってかなりシビアで苦痛の年だった様に感じます。秋頃から学校長、担任、支援の先生との話し合いを重ねて、通級を始め、後に3学期の一定の授業を支援学級に通いながら、様子をみていました。その時は本人の学校生活の過ごしやすさに重きを置いており、最終的には本人がどうしたいか、支援学級を希望するかどうかを何度も確認した上で、本人の意思に沿って移行しました。

学習については、どうなるのか不安でしたが、遅れはまだあるものの、覚えるのを断念していた文字や計算をやる気を出して取り組んています。(えくらさま 京都府)

気になることを減らす

小学校入学してから、登校班で登校できない。校門から入らず、教室まで行くのに時間がかかる。教室の前で固まり、中に入れない等、人の目をすごく気にしていたり、感覚が過敏になっているので靴下の縫い目が気になって履けない。靴も履けない等、本人が凄くしんどそうに過ごしていて、学校からも大人数で過ごすのではなく、支援学級でゆっくり過ごしてみては。と提案頂いたので、支援学級に進級を決めました。(jyuri_kさま  岡山県)

【学校対応】発達障害のある子と学校対応。トラブルの実例や、お願いの仕方も

担任の先生の理解

教育委員会からの判断結果に従い通常学級へ就学しましたが…入学わずか1ヶ月目にして担任からやんわりと支援級を勧められてしまいました。(ごにょごにょさま  東京都)

入学前から小学校に相談するのも一つ

■年長の早めから小学校へ相談

幼稚園の先生、市の教育センターの心理士に通常クラスでも大丈夫でしょうか?と聞いてみました。どちらの先生も通常クラスで大丈夫だと思います。と言ってくださったので通常クラスに決めましたが自由度が高い幼稚園と違い、勉強中心の生活はストレスフルのようで幼稚園の頃には無かった他害が出て困っています。IQ的には高いため、もし特別支援学級に入れて学力が学年相当を保てるならば特別支援学級に入れたかったです。

不安だったので、市の教育相談には年長の早めから行き学校への相談方法等アドバイスを貰い、入学前には教頭先生と面談をしておきました。そのおかげか、ある程度理解のあるしっかりした先生のクラスに入れてもらえました。(nangokudiverさま 埼玉県)

■年長の秋に小学校へ相談

教育委員会に行くと支援クラスを勧められましたが、最終的には、てんかんで通っている病院のドクターに、IQ が高いなら、支援クラスに行くと、つまらなくて荒れてしまうこともある。とりあえず普通クラスに入れて、問題があったら、担任の先生と相談しては?と言われ、普通クラスに入りました。いろいろ問題はありますが、療育も利用していることもあり、なんとか普通クラスでやっていけています。支援クラスを選択して、フルで普通クラスに支援の先生と授業を受けに来ている子もいますが、クラス活動が別な為、もの足りなさそうです。

就学前の秋までに、学校に相談に行きました。すると、ベテランの優しい先生を担任にしてくれました。(まゆこさま  埼玉県)

加配、スクールアシスタントはお願いできる?

■スクールアシスタントがいれば通常学級にしたかも

知能は問題なく、保育園での生活も落ち着いてきていたので悩みましたが、環境の変化で、できることもできなくなってしまうことも多かったのと、全体への指示に従って行動することが苦手だったので、まずは援助の期待できる環境で、小学校での生活に慣れることに重点をおこうと思い、支援級を選びました。

保育園での加配のように、スクールアシスタントさんがついてくれるならば、普通級も選択できましたが、さいたま市では、そのような対応はしていないとのことでしたので、お住まいの市で使える援助と、お子さんの特性の兼ね合いで考えるとよいのではないかと思います。

あと、市立の小学校では、異動が頻繁にあり、正直なところ、先生によって支援の質は大きく変わります。見学も大事なのですが、いざ入学すると全く変わってしまうこともあります。(これは、選ぶ側にとってはどうしようもない事なのですが)(深 良子さま 埼玉県)

通常学級+加配の先生

幼稚園の様子を見て、乱れた時にはなかよし学級を使いたいと思い、支援級を希望ました。しかし、実際は先生の不足や、身体や知的の子メインなので使えず、普通級で加配の先生に見てもらっています。(3人ほどを1人で担当)トラブルも多々あり、席は1番後ろの端っこですぐに廊下に出られる場所に。イライラしたら外に出てクールダウンできるようにしてもらっています。天候や気温の変わりやすい今の時期は、乱れることが多いので、給食後の下校、もしくは3時間目からの登校など短縮時間を決めて通学しています。入学してみないとわからないですが、小学校は、拘束時間が長く、勉強も増えて子供の負担が大きくなるので、特性を持ったお子さんは、何らかの形で支援を使えるようにした方が良いと思います。(tomokorinさま 大阪府)

親からどんどん提案するのもアリ

知的があったので迷わず決めました。個別級の方が人数が少ないので学習には適していると思います。少人数の学習塾と思えばただで通えてラッキー!!と思うようにしてます。学校や先生によって教え方や寄り添い方は違うと思いますがその都度先生方と話し合っていくのがいいと思います。

私達から意見してもいいと思います。私はガンガンしてました。支援員もボランティアもいなく他害が酷かったので私が一年間付き添って、学習もほったらかしだったので私がプリントを用意してました。そこまでしなくても学校だけにすべて任せるのではなく、親の私も手伝いますという意思表示をする事で学校側も真剣に向き合ってくれると思ったからです。相手に同化してほしいだけではなく、こちらかもこんな風にしてみては?等提案はしていった方がいいと思います。そこでお互い折り合いを見つけていきながら成長を促していくことも大事ではないかと思います。

あとは、話し合ったことは、メモしておくと良いと思います。振り返りが出来るので。(なおさま 神奈川県)

「自分は通常学級にも特別支援学級にもどちらにも所属できる」という意識を持てるように

大阪は特別支援学級所属でも通常学級で学び、一部の科目のみ支援級で受けることが可能です。どの科目を支援級で受けるかは通常級・支援級の担任と保護者とで相談して決めます。小1の間は支援級の担当教諭がクラス内に常に入り込み、複数名いる支援級所属児童のフォローをしてくれましたので、娘は小学校入学当初から特別支援級所属を選びましたが、低学年の頃はずっと通常学級で授業を受けていました。

軽度知的障害のある娘は、授業についていけなくなる日が来ることは見えていました。IQ60台の子は小3の壁は越えられないだろうと。いざ勉強について行けなくなった時、ろくにわからない授業をただただ聞くだけーという虚しい時間を娘に過ごさせたくないと思いました。大人になった時、生活に必要な知識を自分にあったスピードできちんと学んでほしいと思いました。

しかし、小3の壁を越えたあたりで支援級で勉強することになった場合、支援級の児童をネガティブにとらえるような子に育っていたら、支援級で学ぶことに抵抗を覚えるかもしれません。「自分が勉強ができないから支援級に行かなきゃいけないんだ」と傷つくかもしれません。だからこそまだ素直な小学1年生の頃から特別支援級所属にすることを決めました。

通常学級でずっと学んでいた低学年時代でも、特別支援学級でイベントがあるときは毎回参加させました。「自分は通常学級にも特別支援学級にもどちらにも所属できる」という意識を小さい頃から持たせるためです。結局小3の3学期から国語と算数のみ別教室で受けることになりましたが、幸い娘も娘の友達も自然にそれを受け入れてくれました。ちなみにグループワークが必要な時などはその2教科でも通常学級で受けたり、柔軟な対応をしてもらえました。

両方のクラスを行き来している方式は、障害児本人だけでなくクラスメートに対しても特別支援学級対する壁を薄くできると思います。娘が小3の頃、娘の友達に「ねぇねぇ、どうやったら”なかよし”に行けるの?」と羨ましそうに質問されたことがあります。トランポリンや絵のカードなどがあって楽しそうに見えたのでしょうね。通常級と支援級を行き来できる制度というのは理想的だと私は感じています。(TENさま 大阪府)

特別支援学級の子どもは、実際どのように過ごしている?

■子どもの特性に合わせたクラスでの対応

・個別に対応してくれる。(特性に合わせた生活をさせてくれる)
・体力がない、登校がしんどい→荷物を学校におかせてくれる
・クラスの雑音がしんどい→なかよしのお部屋へ移動して先生と過ごさせてくれる
・登校しぶりがある→算数、国語は抜き出しの為休んでも個別に対応してくれる。理科と社会は抜けた分を要点をまとめて教えてくれる。
・学校の様子と家庭の様子を、先生と詳しく情報交換できる(ゆっこさま 大阪府)

■交流級でのお友だちとのコミュニケーション

支援学級だと学習の遅れが出てしまうのではないか、大勢のお友達との関わりの中でないとコミュニケーションは学べないのではないかなどと支援学級について知識がなかったときには迷いがありました。

しかし、実際に支援学級に行って見学をさせてもらうことで、学習については普通級と同じ内容で学べること、交流級も利用して普通級のお友達ともコミュニケーションが取れることを知って、心配な点がなくなりました。また、教室には視覚支援になるものや気持ちが高ぶったときにクールダウン出来る部屋があったりと、配慮をしてもらえる環境というのも安心感がありました。

高学年になってから、やっぱり支援学級が良いとなると本人が周りの目を気にして行きたがらなくなるという話も耳にし、無理をして普通級で頑張るより、まずは子供に合った環境で成功体験を積んで楽しく学校に通って欲しいなという思いで支援学級への進学を決めました。

実際、子供は楽しく学校に通っており、朝の会、せいかつや音楽の授業、週一回の給食は交流級で過ごしており、普通級のお友達も出来ました。また、クラスには高学年のお友達もいるので、お兄さん、お姉さんから学べることも多いようです。先生とも毎日連絡帳でやり取りもして、様子を教えていただけるのもありがたいです。

ただ、こういった環境は学校によりけりかと思うので、まずは見学に行って先生のお話を聞いてみるのをおすすめします。(りんごさま 神奈川県)

支援級のある学校へ越境

支援級に決めたのは、保育園の担任の先生や、療育の先生方から、集団への指示だと理解が難しい事や、精神年齢が幼く、同年齢のお子さんとのコミュニケーションが難しい事があるので、支援級が望ましいとアドバイス頂いたことが大きいです。

ただ、住んでいる学区の小学校に情緒の支援級が無く、非公式の校内通級クラスはあるものの、非公式な為先生の人数も少なく、また加配にも消極的と聞き、かつ人気校区でマンモス校だったのもあり、もっと人数が少なく、支援級もある隣の小学校へ指定校変更する事に決めました。

越境についてですが、元々、誰もが権利を有する学校選択制のある地域で、これを利用するのだと思っていましたが、選択制だと、人数に限りがあり、希望者が多いと抽選になるため、不安に感じていました。ですが、自治体の担当部署とお話しし、我が家の様に障碍のある子供が、障碍関係で進学先を変えたい場合は、選択制とは別で、必ず変更が出来る指定校変更制度が利用できると聞き、安心しています。やはり、学校や自治体とのコミュニケーションが大切だと痛感しました。(あやめさま 大阪府)

登下校や放課後の過ごし方も悩ましい

年長の6月ごろ、就学する小学校の教頭先生へ事前連絡の上、子どもと夫同席の上面談。愛護手帳を持っている、軽度知的症があることを伝える。その場では通常級で様子を見ましょう、となった。面談終了後校内にある通級教室や支援級の見学をさせてもらった。たまたま就学する小学校に通級や支援級が併設されていた為お子さんの様子を見てから決めましょう、という曖昧なスタートができた。

いざ学校が始まるとチャイムが鳴っても運動場から戻らない、教室に入らない、着席できないなどの行動が目立ち、再度担任、教頭先生、通級担任、支援級担任と面談の上、通級に週1時間、支援級に週3時間行っている。本人は大変気にっており通常級も合わせて今のところ学校には楽しく通っている模様。

個人的に予想外だったこと

・登下校でフラフラ歩いたり、立ち止まったり、車道に飛び出したりして隊列を乱す、と他の保護者から苦情が入り、登下校に付き添いを求められている。朝は夫が対応、下校時はヘルパーさんを頼んでいる(市の移動支援サービスを使用)が他の低学年児(男児)も同じくらい危ない。なぜうちの子だけ言われるのか非常に腹立たしい。そして先生も申し訳なさそうで(他の保護者との板挟みで)可哀想だった。

支援級を考えているなら登下校のクレームにも対応できるよう情報収集をしておいた方が良い。移動支援は毎日お願いしないといけなく、複数の事業所と契約をする可能性があり探すのが大変。年度途中は断られる可能性が高く、探すのが大変だった。

・放課後は学童保育を利用しているが大勢の子どもがいる部屋へ入るのを嫌がり、部屋の外の廊下でうずくまっていた。学童からはやんわりとお断りをされたがこちらも他に預けるところがなく、夫が数日一緒に学童へ行き、子どもと過ごし慣らしをしてなんとか部屋に入れるようになった。

小学校に通級や支援級が併設されていないと通うのに時間がかかる+親の付き添いも必要、1時間目か5時間目しか行けない(往復の時間を節約するため)、といった制限が多いよう。併設している小学校で本当によかった。(うさぎママさま 愛知県)

【子どもの意見】特別支援学級か通常学級か…子ども本人の意見は?

少ない人数のクラス(特別支援学級)がいい

■集団が苦手とわかり、学区外の情緒学級に

1回目の就学相談の結果は、通常学級でした。最寄りの小学校の就学前健診で同年代のいる子たちの場で、私から離れず集団が苦手だと分かり、再就学相談をして学区外の情緒学級を希望し、学区外の情緒学級に通ってます。親が情緒学級に決めましたが、子供自身に30人何人のクラスと少ない人数のクラスどちらがいいか聞いて少ない人数のクラスがいいと言ったのもあります。

もし迷っているのならば、お子さん自身に聞いてみるのもアリだと思います。うちは、情緒学級で良かったと思ってます。毎日楽しく学校に行ってます。(まるさま 福岡県)

■「大人数だと緊張しちゃうんだ」

事前に小学校に見学に行って悩みましたが最終的に子どもにきいて決めました。大人数が苦手な子どもなので通常学級の35名体制に不安になったようで「大人数だと緊張しちゃうんだ」という言葉が決め手でした。今から進路を検討する方は色々迷いがあるでしょうが是非お子さんに意向をきいてあげてほしいと思います。(抹茶さま 広島県)

■自分で頑張るラインを決められる特別支援学級を選択

息子は4歳で高機能自閉症と診断されました。幼稚園の先生から小学校は支援級を勧められ、小学校支援級の見学も幼稚園の先生がパイプとなりさせてもらえたので、本人も小学校のイメージがしやすかったのだと思います。また、本人も人数の少ない支援級がいいと言ったことから迷うことはありませんでした。

今、六年生になりました。発表会は練習はするけど、本番は参加しない。運動会は個人種目は出るけどリレーは出ないなど、自分のペースで小学校生活を送ってきました。無理強いされるのがとてもしんどいと感じる子なので、自分でがんばるラインを決めて取り組める支援級はとても良かったと思っています。(あかぱやさま 滋賀県)

■集団の中でやっていけるか、見極めのポイント

一斉保育の幼稚園が合わず、少人数で自由度が高い園に転園した経緯があり、就学先を選ぶ際にも本人に「お友達がたくさんいる教室と、人数が少ない教室どっちがいい?」と聞いたところ、「少ない方がいい!」と即答したため、特別支援学級を選びました。また、実際に通常級と支援級、どちらも見学させてもらって、それぞれの雰囲気や、支援の内容を確認しました。

通常級で、
・大人数の中での一斉指示が理解できるか?
・音や人数の多さがしんどくないか?
・困った時にヘルプが出せるか?
というあたりが見極めのポイントではないか?と思います。(トナさま 岡山県)

多い人数のクラス(通常学級)がいい

小学校入学の半年前に学校にお願いし、支援級と通常級のどちらも実際の授業を受けさせて頂くことが出来ました。その時の様子を見て支援級を希望しましたが、市教育委からは通常級相当との判断がありました。だいぶ悩みましたが、本人に「人数が多いクラス(通常級)と少ないクラス(支援級)、どちらが良い?」と聞くと多い方がよいと答えた事、小学校の先生方、幼稚園の先生方、療育先の先生方が揃って「半年で子どもはかなり成長する」とお話されていたことが決め手になり、通常級を選択しました。

結果として良かったと判断しています。ただ、保護者会で息子が療育を受けている事や対処法などは毎年お話していました。少なくともあからさまな差別や虐めなどはなく過ごせました。(サボテンさま 宮城県)

子どもが自分の意見を言えなさそうな場合は?

■顔色やしゃべり方を見る

普通級で入学。小1で落ち着きがなく勉強も難しかったですが先生が良く普通級で過ごせました。小2の先生と合わずクラスから飛び出し集団行動が難しく病院を受診 ADHDと診断され支援級に移籍しました。支援級に通い始めたらちゃんと席に座るようになり落ち着きが出てきました。学級委員を経験して自身がついて交流学習から自ら普通級に行きたいと言い6年生で普通級に行きました。とても大変で心配でしたが我が子が決めた事 全力でサポートしています。

なかなか自分の事を喋ってくれないので、顔色や喋り方で判断して無理なく過ごせる所が良いのじゃないでしょうか(Moppyさま 愛知県)

■絵を描いて聞いてみたら…

先輩ママさんから、子どもの人生。障がいがあるからと全て親が決めるのではなく、何か決める時は、一度子どもの意見を聞いてから決めて! 答えないだろうと決めつけず、問いかけてみてほしい。と体験談として、聞いたことがあったので、まず、簡単なイラストを書いて。(左側に、子どもが3人の絵、その下には「3にん」と書く。右側に、子どもが沢山いる絵、その下には「30にん」と書く。)これを見せながら、「3人のお友達が少ないクラスと、お友達がいっぱいいるクラス、どっちがいい?」と聞くと、我が子は「(指差しで)こっち!少ない方がいい!」と答えました。

答えないだろうとダメ元で聞きましたが、答えたことに驚き!我が子の本音を知りました。我が子のこの意見と、年長で受けた教育相談の結果が一致の、特別支援学級。これが決めてとなりました。(ミニさま 愛媛県)

■通常学級は廊下から見ただけで入ることも拒否した

言葉の遅れや多動がありました。IQは70前後。性格は人懐っこく自分から話しかけたり、輪に入っていけるので通常級で友達を増やせたらいいな。。と思っていました。

就学相談の判定は知的学級。当時、複数の療育に通っていたので療育の先生や保育園の担任に通常級と知的学級どちらが向いていると思うか相談しました。結果、全員の先生が知的学級を勧めました。そこで知的学級を複数校見学に行き、息子にぴったりと思う学校を選びました。その学校に、息子を連れて2回見学に行きました。

見学の日、息子は知的学級の教室に自分から勢いよく入り一緒に授業に参加させてもらいました。アットホームな雰囲気で息子もすぐに馴染んでいました。その帰り、ついでに通常級も見ようと思ったのですが息子は通常級を廊下から一瞬見ただけで教室に入ることすら拒否しました。

その後、本人にどちらのクラスがいいか聞きました。念のため日を改めて何度も聞きましたが、答えはいつも知的学級でした。そこで、通常級にしたいのは私だけだとハッキリ気付き、知的学級に決定しました。(とにーさま 東京都)

【次回】後編では…

・転籍の実例②
・子ども本人の意見②
・中学校の学級選択やその先の将来
・私立の対応
・自治体や活用できる相談先
・勉強やクラスでの具体的な工夫
・親の気持ちをどう考えるか

を8月後半に配信予定です。引き続きよろしくお願いいたします。

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