2023.12.12
中学生の息子さんの不登校に悩み、親子関係も険悪になっていたというKさんファミリー。「進路はどうするの?」「将来、社会で働けるの?」どこにも本音で相談できない苦しさを抱えていたKさんご夫婦が出会ったのが、LITALICOライフでした。サービスを利用することで、家族にも大きな変化があったといいます。「ぜひ私たち家族の経験を、同じように悩みを抱える皆さんにシェアしたい」と笑顔で話すKさんご夫妻にじっくりお話しを伺いました。
■お話を伺ったご家族のプロフィール
Kさんファミリー
お父さま、お母さま、Yちゃん(大学生)、Rくん(中学3年生)
Yちゃんはカナダの大学に留学中、Rくんは現在不登校
——LITALICOライフを知ったきっかけを教えてください。
お母さま:息子は今、中学3年生。進路選択の年でもありますが、原因不明の腹痛でずっと学校に行けていません。小学生の頃から通学に悩みを抱えていて、授業についていけない部分もあったんですよね。おそらくそうしたことが腹痛の原因だろうと思うのですが、親としては不登校が続くほど、将来の選択肢が狭まっていくように感じて、焦りと不安がどんどん大きくなっている状態でした。そこでさまざまな情報を収集している中で、LITALICOライフに出会いました。
お父さま:LITALICOライフの勉強会はオンライン形式だったので、「まずは一緒に視聴してみよう」と。ただ、実は妻から「一緒に参加して」と言われても、私は気乗りしなかったんです。息子の不登校に関しては学校のカウンセラーの方とも定期的に面談をしていましたが、正直に言うとどこか事務的というか……。何度も面談を重ねる中で、「カウンセラーの方であっても解決策を持っているわけではない」「話してもしょうがない」というあきらめの気持ちが強くなっていたからです。
ーー実際に勉強会に参加されて、いかがでしたか?
お父さま:パッと画面にLITALICOの講師の方が出てきたときに、「あれ? 今まで相談してきた人と雰囲気が違う」という印象を持ったことを覚えていますね。勉強会では、不登校を経験した方の経験談なども聞けて、将来のイメージが少し見えたように感じました。
お母さま:勉強会に参加して、息子のことも含めて、個別に相談に乗ってほしいという思いが強くなりました。それで、すぐに個別面談の申し込みをしました。夫はまだ乗り気じゃなかったけど、私が独断で申し込みました(笑)。
ーー個別面談では、どのようなことを話されたのですか?
お母さま:最初はとにかく私たちの不安を吐き出すような感じでした。とくに私は「いい大学に行って、企業に就職することが子どものためになる」という昭和的な考え方が強かったので、息子が不登校であるということをまったく受け入れられていなかったんです。今振り返ると、息子への接し方も突き放すような物言いになってしまっていたと思います。初回のWeb面談では、もう涙をポロポロこぼしながらそうした不安をお話ししました。
お父さま:担当の菊地さんは、私たちの話をとにかくじっくり聞いてくれました。娘も日本の高校になじめずに海外留学を考えていた時期で、親としても分からないことだらけ。そういう不安、心配、悩みをすべて受け止めてくれたのが、菊地さんでした。さらに、ご自分の不登校の体験も包み隠さず話してくれて、本当に真正面から胸襟を開いて語り合うことができました。
ーー面談を重ねることで感じた変化はありましたか?
お母さま:学校に行けない、勉強ができない、これもあれもできないって、以前は息子の「できない」部分ばかりをみていました。親である私が何とかして「ちゃんとやらせなきゃ」という強迫観念も強かったですね。
お父さま:そうそう。妻が感情的になっているときには、逆に私は冷静でいなければと思っていたので、私は私で「家庭内のバランスをどうとるか」ということに腐心していて。息子への接し方も、妻が感情に訴えるなら、私は今はあえて話さないほうがいいのかもしれないとか、どうしたら建設的な方向に持っていけるんだろうかとか……。
お母さま:でも、不登校の子どもは決して少なくないし、不登校だから劣っているというわけでもない。菊地さんとの面談を通して、そうした考えに変化していく中で、少しずつ不安がなくなってきました。今は、息子が好きなことを見つけて「それを楽しんでいければいいんだ」と考えられるようになりました。時間はかかりましたけれど、今、すごく息子との時間が楽しいんです。息子も「前は言えなかったんだけど」なんて言いながら、いろいろな話をしてくれるようになりましたし、2人で映画に出かけるほどに関係が良くなりました。
お父さま:妻の息子への接し方が変わって、息子にも余裕が出てきたと感じています。私もバランスなんて考えずに、ストレートに家族とコミュニケーションできるようになって。「きっと大丈夫だ」と思えるし、ストレスがなくなりましたね。
ーーお子さまとの関わりにもポジティブな変化があったのですね。
お父さま:息子の成長を感じる場面も増えています。菊地さんが「公立の普通科高校だけではない選択肢もたくさんある」ということを教えてくれたことから、息子は通信制高校に興味を持ちました。それで、自分から説明会に行きたいと言って、予約も自分でしたんです。腹痛が出て行けなくてもあきらめず、もう一度予約を取り直して。自分で行きたい学校を選択しました。
ーーライフプランは、どのように作成されたのですか?
お母さま:「息子は将来働けるのだろうか」という不安もあったので、子どもたちの将来を見据えながら「資金面での不安がないように備えよう」ということで相談しました。
夫は若いときに入った保険をずっとそのままにしていて、一度も見直しをしたことがなかったんです。私にとってはそれも不安材料の一つでした。
お父さま:でも、菊地さんとの面談では、子どもの状況や家族の考えの整理に時間をかけ、保険の話やプランニングの話はちっとも出てこないので、逆にこっちが心配になったくらい。僕から「お金の面の話もしましょうか」って切り出したくらいです(笑)。じっくり腹を割って話して、家族の将来について考えた結果、保険の見直しもすることに決めました。菊地さんのことはもう全面的に信頼していましたから、具体的な商品の選定は私たち家族に合うものにしてくださるだろうと、お任せしました。
お母さま:お任せしたことで、悩ませてしまったよね。息子の進学先もまだ流動的だし、娘の海外留学の期間も未定。いろいろな可能性を考えて、複数のパターンを考えてくれました。金銭面での将来へのイメージができたことでも、不安が軽減されましたね。
ーー以前のKさんファミリーのように、ライフプランや子育てに悩みを抱えている方へのメッセージをぜひお願いします。
お父さま:僕はずっと「自分のことは自分でやらないと」って思ってきたんです。自分の家族や子どものことは、自分たちで何とかしなきゃならないって抱え込んできた。でもそういうストレスは、手放していいと思うんです。勉強会に出るだけでも、すごく大きな一歩になると思います。
お母さま:私が苦しかったのって、自分が勝手にこうあるべきだと決めつけていたことを、あきめられなかったからだと思うんです。自分が思い描く理想に対して、うちの子はこれもできていない、あれもできていない、でもあきらめられない。周囲の目も気にしていました。LITALICOライフに出会って、菊地さんと一緒に家族のことを考えていく中で、息子の素晴らしいところに目が向くようになって、私自身もとてもラクになりました。彼の描く絵は本当に素敵だし、オセロもすごく強い。そして何よりとても優しい子です。これから先、いろいろな選択肢があると思うけれど、きっと大丈夫だなと思えるし、そのための準備も整えられたことに感謝しています。
Kさんご夫婦は、お子さまのために「いい親でいなければ!」という気持ちを強くお持ちでした。ただ、その気持ちが、かえって息子さんとのコミュニケーションの足かせになってしまっているところもあるように感じたんですね。親だからといってすべてを抱えなければいけないわけではありません。頼れる人、場所を見つけることも大切です。
ライフプランの立案などは、私たちにもお手伝いができます。どんどん外部の力を借りることで、家族でなければできないことに力を注げるようになるのかな、と思うのです。
現時点での Kさんファミリーのライフプランは、息子さんが大好きな絵の専門学校に進学することを想定して作成しました。また、娘さんは海外生活を非常に楽しまれているので、大学卒業後も海外で暮らすことを前提にしています。
お母さまは、「娘に会いに行くために!」と英会話も始められたそうです。未来に目を向けられている姿をみると、私までうれしくなります。
ご家族の皆さんがそれぞれに歩みたい未来を不安なく歩けるように、これからもサポートをしていきたいなと思います!
「子どもに発達障害があり、進路や就職のことを相談したい」
「子どもの将来に向けて資金を備えたい」
「不安なことは多いが何から相談したらいいのか分からない」
など、さまざまなご家庭の状況に合わせて、【子どもの発達障害】と【お金】の両方に詳しいコンサルタントに相談できます。
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