2021.08.26
発達障害・特性のある子どものいる家庭にとって、特別支援学級か通常学級か、通級か特別支援学校か…など学級選択は悩ましいかもしれません。
今回は前回に続き、小学校・中学校における学級選択の体験談の後編をご紹介します。
前編はこちら
後編では
・特別支援学級と通常学級を転籍した実例
・中学校選択や卒業後、高校・大学の実例
・学校見学・相談のコツは?
・特別支援学級だと勉強は遅れる?
・誰にどう相談した?
・親の気持ちはどう整理する?
など、想いや実感のこもった体験談を一部ご紹介します。これから考える、今まさに悩んでいるご家庭の参考になれば嬉しいです。
※この記事内の傷病名についてはご回答者の方からご記入いただいたとおりに記載しておりますが、2022年発刊の『DSM-5-TR』において現在、自閉症・自閉症スペクトラムは「ASD(自閉スペクトラム症)」、学習障害は「SLD(限局性学習症)」、注意欠陥多動性障害は「ADHD(注意欠如多動症)」という診断名になっております。
※募集期間:2021年6月30日~2021年7月14日
※体験談の募集は締め切りました。回答くださった227人の皆さま、本当にありがとうございました。
個々の障害特性を理解してくれる特別支援学級の方がうちの息子は合っていました。2年生から支援学級に移り、自信を取り戻し、現在5年生で学校生活を楽しんでいます。学習のカリキュラムが通常級と違う為、学習面では家庭でのフォローは必須ですが、うちの息子の場合は、通常級では生活面でのトラブルが多くなり学習どころではなかったかと思います。
アドバイスとしては、出来たら通常級も支援学級もどちらも体験してみると良いかと思います。お子さんの学級での様子、学級での他のお子さんの様子等、1日しっかりみてみると良いかと思います。合わない環境にこちらが合わせるのではなく、合った環境を用意してあげた方が、その子自身がのびるかと思います。
特支の先生が、本当に良い先生で、息子にも親にも寄り添って考えて指導してくれた3年間の大きさを今は感じています。
本人のフィーリング(どちらが居心地がいいのか)と、親は先生の雰囲気や力量を感じ取るのが大事なのかなと思います。特支の教員だから障害に理解があるとは限りませんし、逆に普通級の教員の方が理解や力量がある場合もあります。もちろん、教員は異動もあるのでその辺は運もありますが・・・。
その2点のバランスを見て、それで一生が決まるわけじゃないし、転級もできるのだからという気持ちでいることは大事かなと思います。
どちらかに限定するわけでなく、うまく本人の様子をみながら支援級と通常学級を行き来させてもらったので良かったです。
6年への進級時にはどちらにするか、ものすごく悩みました。学習面は問題がなく、中学へ上がったとき集団でみんなと同じ授業を受けられる方が伸びるのではないかとも思いました。が、生活面ではいくつか問題行動もあり、通常級の集団生活は本人にとって辛い面もあるのではないかとも考えました。「お子さんのことはお母さんがいちばんよくわかってると思いますからお母さんが決めてください」と支援級担任には言われましたが、どちらがこの先本当に本人のためになるのか、私にも分からない中で、「こちらにした方がいい」とアドバイスする人もなく、孤独な中でプレッシャーを感じていました。
状況を変えてくれたのは、担任と話そうと電話したときにたまたま出た、支援級主任の先生でした。とても悩んでいることを話すと、「通常級に移って成功した子の例」をいくつかあげてくれて、「ダメだったら、いつでも帰ってきていいのよ」と言ってくれました。そこでようやく、通常級でやってみようと決断できました。直接関わる担任でなく、少し離れた視点で見ている人からのお話を聞けたのはとても良かったです。
普通級か、支援級かは、本当に悩むと思います。でも、いつでも、本人を交えて、話をすることは、必要だと思います。私も、これから、まだまだ、悩むことがいっぱいですが、子供の幸せを信じ、頑張っていこうと思います。
また、普通級に進学した場合に心配だったのがご学友に迷惑をおかけするのではないかということでした。普通級ではどんなに親が、息子本人が注意をして学校生活を営んでいても、ちょっとしたことでのトラブルは避けられないと思いました。またこんなことをしてきた、なぜ自分の子どもばかりが出来ないのか、などと親がイライラしてしまっては息子の成長に悪影響が出ることは明らかでした。そのような避けられるトラブルを出来るだけ抑えて、親も子も出来るだけストレスフリーで生活できるように、というのも支援級を選んだ大きなポイントでした。6年間もある小学校生活、子どもの1年は大人の5年、10年にも匹敵する成長を見せてくれると思います。事実、息子は療育センターや療育施設での療育によってかなり症状に改善が見られました。
現在は大好きな理系科目をたくさん勉強できる中学校へ進学したいとの思いがあり、中学受験に向けて大手学習塾と英会話塾へ目をキラキラさせながら通っています。これまでの私の経験から、言葉は悪いかもしれませんが親もしたたかに、しなやかに、今我が子が求めていることは一体何だろうと常に考え、必要な助けをどんどん求めていくのがよいと思っています。
普通級でやっていけるかもしれないという思い……確かにそうかもしれませんが、実際に学校へ通うのは子どもです。私は、親の願いで子どもを不登校や学校嫌いにさせてしまうのは、とてももったいないことだと考えます。支援級はしっかりと我が子を見てもらえる場所であると、私は考えております。支援級から普通級へ移ることも可能であると思うので、子どもの幸せ、それから親である自分の幸せも考えながら、今の最善を探す姿勢がとても大切だと思います。
小学低学年は言葉が拙くお友達とのコミュニケーションが難しく親がアレンジしてお友達と遊べる時間を作っていました。同級生のお母さん方にはその頃も今もとてもご理解サポートを頂き感謝しています。小学高学年からは友達との会話が少しずつ増えて上手になっていき、自分からコミュニケーションが取れるようになっていきました。もちろん本人にとっては辛い思い、担任の先生やクラスメートの一部の子たちに心ない言葉や態度を取られ辛い事は多かったです。そんな思いは家で家族が全力で受け止め、そして守ってきました。
中学3年になった今も普通クラスに通い部活にも入っていますが、依然コミュニケーションの難しさがあり自我も出てきて悩み多い学生生活を過ごしています。親としてはとにかくお話を聞いてあげて理解してあげて、時には学校おやすみしながらも自分のペースで学校生活を過ごしていけるよう配慮しています。
目下の目標の高校受験は私立を考えていて、特性を受け入れてくれる学校をリサーチ、本人が興味を持った学校の見学会に参加したりしているところです。本人は高校に入ったら個人スポーツ系の部活に入りたいと言っています。高校入学後も親として変わらず最大限のサポートを、そして将来に向けて自立していける道筋を一緒に考えていきたいと思っています。
そしてこの春、息子は高等支援学校を受験・合格、厳しくも楽しい毎日を送っています。本当に悩まれると思います。一番はお子さんが生き生きと過ごされることかなと思います。お子さんにとってベストな選択、お祈りしています。
中学から再三進めてみても受診を拒否していた心療内科の受診を勧めてみたところ、本人もかなりしんどかったのか、高校2年の終わりに初めて受診をしてくれました。病院で、これまで経緯、本人の気持ち等を聞いていただき、ADHDの診断をいただき、本人の気持ちが楽になった様です。今はとにかく、自分の得意を伸ばす努力をする事に努めて前向きです。ただし、苦手な事は何かと発達障害を理由するため、親の我慢は増えました(笑)普通に生活は出来、成績も普通、しかし、生き辛そうな様子を感じていた私には、ADHDの診断で親子で力を抜いた暮らしが出来るようになりました。現在は薬に頼り、気持ちのコントロールをしていますが、快適な様です。自分を理解出来る年齢ですし判断力は有りますので、先生の管理の元、コントロールの仕方や快適な暮らし方を身につけて、薬に頼らず暮らして行く事を目指しています。
高校生活もあと少し、大学進学を希望しています。希望大学が受かれば一人暮らしとなります。それまでに、自分の気持ちや暮らし方をスムーズにコントロール出来様にと訓練と考えて前向きに取り組んでいます。グレーゾーンで誤魔化さず診断を受けて良かったと思っています。
悩んだポイントは果たして多動性の我が子が教室にずっといられるか、ずっと椅子に座っていられるか。みんなと同じ行動ができるか悩みましたが、悩みとしては見学、体験によって解消され、ここに通わせたいと思ったし、子供を連れて行ったことで今まで子供が「僕は学校にいけないからいかない」「学校じゃなく保育園でいい」と漠然とした不安だったり否定的なことを言っていましたが、見学、体験をさせたことが子供にとって学校は楽しい場所なんだ!とわかったみたいでそれを機に前向きに変わりました。ランドセルを見せたのも効果がありました
読みのサポートをしていただいたり、集中出来る環境になり、時間にゆとりが持てるようになった事で、普通学級では1度も書いてこなかった次の日の予定を自分で書いたり、テストもほぼ100点を取るようになりました。彼自身も自分が成長出来ることを喜ぶようになりました。目標を自分で決めれるようにもなりました。今の環境で生き生きと過ごしているかどうか、授業参観以外でも見学出来るのてあれば見学されると良いかと思います.
年長の夏前に支援学級と通常学級の見学に行きました。支援学級の子どもたちがとても楽しそうに授業を受けていて、温かい空気が流れていて、惹かれるものがありました。最後に支援学級の先生とお話できて、子供の現状と悩んでいることを伝えると、「心配されることがあるようなら支援学級をオススメします。お子さんが学校って楽しい♪って思えることが一番大切だと思いますよ」って言われました。
色々悩みましたが、「子供が幸せになるのが大事よね♪」って入園前に通った親子療育の先生の言葉と「お子さんが学校って楽しい♪って思えることが一番大切」と言われた支援学級の先生の言葉で決めました。支援学級にして良かったと思います。支援学級は1クラス定員8名なので、丁寧に見ていだけます。私はほぼ毎日お迎えに行っているので、先生からその日の様子を聞くことが出来て、いいこともそうでないことも把握できてとても有り難いです。
心配していた学習面は、交流に行く前までは、得意な教科は学校にある予備のドリルをコピーしてくださって解いたり、上級生と一緒に交代で問題を解いたり、楽しそうでした。
交流は学校生活に慣れた頃から、話し合いをして希望する1〜2教科お試し期間を経て行けそうなら交流決定!ちょっと無理かも。。。と思えば支援学級で過して、また挑戦したい!となればお試しをして。。。といった具合で子供に合わせてくださいます。完全オーダーメイド方式?!のようです(笑)運動会や遠足などほとんどの学校行事は、交流学級(通常学級)の子どもたちと過ごします。
③うちは「集団授業にはすぐにはついていけない」と思い支援級にしましたが、勉強は外部にまかせて通常級では人間関係を学ぶ、という考え方もありだとおもいます。
②通う予定の小学校に電話をし、見学のお願いをする(親のみ、子ども連れの最低2回は見学)見学のタイミングは、WISCの結果が出た年長時の秋頃が目安。
≪見学のポイント≫
・1年生の通常学級の授業の様子、特に算数と国語。どのように授業を進めているか、支援の先生はいるか、いたらどのような対応をしてくれているか
・支援学級の授業の様子、どのように授業を進めているか、それぞれの子どもにどのような個別の配慮をしているか
③特別支援学級では、体験で授業を受けられる場合もあるので、お願いする
④普段の園での様子や発達検査の結果から、子どもがどういうことが苦手で、どういう事が心配か、困るだろうと予想されることを事前にまとめておく
⑤まとめたものを持って、校長と面談をお願いする
※1人で行かないこと。保健センターの保健師さんや教育委員会のコーディネーターの方にお願いして、一緒に面談してもらうこと。父親も一緒だとなおよい。
※面談は、答えを出すものではなく、学校の支援についての考え方や、どこまで支援してもらえるかの確認をするとよい
いざ入学してみないと何とも言えないところがあるので、まずは子どもが安心して通えるのはどちらか子どもの意見を第一に考える。どちらに決めたとしても、支援が必要であることは変わりないので、1年生になったら、親が学校と密に連絡を取り、不安なことを相談し、検査結果や園や家での様子を元に、学校側にどのような支援があれば安心して過ごせるのかを親がその都度伝えていくことが大切。逆にそれができれば、どちらに決めたとしても安心して子どもを通わせられます。
うちは、特別支援学級の体験をさせてもらいましたが、特別支援学級を子どもが嫌がったので、思い切って通常学級に決めました。
決めてからやったことは以下です
①入学式の前日に子どもと一緒に会場を見させてもらい、実際に靴箱やどこに座るかなど教えてもらう機会を作ってもらった(慣れない場所に抵抗があるため、スタートでくじけると学校が嫌いになる可能性があるため)
②担任が決まったら、4月の早いうちに、担任と子どものことについて話をする機会を設けてもらった
子どもの特性について、不安なこと、困ると予想されること、それに対する対応策(席は前から2番目の真ん中あたりが落ち着いて話を聞け、前の子の様子を見て行動することもできます、こうやって声をかけると安心できます、パニック状態のときは、声をかけず落ち着くまで待ってください、など)
③書くこと、読むことに苦手さがあるので、宿題の負担を減らしてもらう(漢字ノートは線を引いて半分にしてもらう、音読は1ページのみに減らしてもらうなど)
学校は敵ではなく、子どもを一緒に支援してくれるパートナーです。こんなことをお願いしたら迷惑かな、と思いがちですが、思い切って話をしてみると、快く受け入れてもらえることも多いです。担任の先生に少し気にかけてもらえるだけでも本人の負担が減ってくるので、担任の先生とはこまめに連絡を取ることをおすすめします。先生にとっても、具体的な支援方法を教えてもらえることはプラスになるみたいです。現在、小学校3年生ですが、担任の先生の配慮もあり、周りのお友達の助けもあって、楽しく学校に通えています。
通常学級か支援学級か悩まれている方の気持ち、痛いほどわかります。私も子どもたちが保育園の年中の時からずっと悩んでいました。でも、不安は一つ一つ担任の先生と相談しながら解決していけます。1人で悩まず、専門家の助けを借りながら、お子さんが安心して過ごせるように行動してみてください。少しでもアドバイスが誰かに届けばと願っています。
最初迷っていた時は、普通学級でダメだったら2年生からでも…という考えがありました。でも校長先生の話で、結局2年生からという子もいて、2年生になって支援学級の人数が増える事が多いそうです。でも、その1年の間に学校が楽しくなくなってしまったり、行くのが辛い場所になっては子供が可哀想で…逆に、支援学級に行ってたけど、やっぱり大丈夫!と普通学級のみになる方が子供もしんどくないと思う、と話してくれました。私の考えと一緒だった事もあり、決めました。主人もその話を聞いて、決めました。
結局今は、支援学級への通いではなく、普通学級の授業に支援学級の先生がサポートで来てくれています。同じクラスに、もう一人同じように普通学級で授業を受ける支援学級の子もいるので、二人で連絡帳を支援学級に出しに行ったりしてるようです。普通学級にも友達が沢山できています。学童にも通っていて、学童では支援学級も普通学級も関係なく皆で楽しそうに遊んでいます。ただ、学童の先生も配慮してくれてるようです。
見学できるのであれば、見学してみたり、相談してみるのはアリだと思います。役所の人にも、あの学校は支援学級がひらかれてるもんね〜と言われたのもあり、他の学校がどのような感じかわかりませんが、出来るだけ行かせたくない、と言う方向で見るより、どんなサポートが受けれるのか、どれくらいの自由度があるのか等、気になる事は確認した方がイイと思います。私は見学会などで、話せる機会に色々質問しました。
あとは、疑問点だけじゃなく、自分が迷っている理由も書き出したり、行かせたい理由、プラスポイント、行かせたくない理由、マイナスポイントも考えました。主人の家族は、支援学級に行く、という事が対外的に嫌だったんだと思います。そんな事はどうでも良くて、子供の事を純粋に考えました。
知的なグレーゾーンのお子さんは一番迷うと思うが、引っ越すかは別として(笑)、可能な範囲での見学、見学前だけでなく見学後にも就学相談担当課に足繁く役所へ出向き、地域の情報(特別支援教育奨励金、通学バスの有無、各学校の特徴など)をよく聞いた方がいい。意外と近隣の市の就学相談担当課も繋がりがあり、情報がある時もある。
私もはじめから受け入れられたわけでなく、たくさん発達障害の本を読み、色んな人とも話してきましたが、困っているのは本人ですので、何が1番大事なのかと考えました。私自身、勉強や読書が好きな方だったので、子供にも頑張って欲しいという理想があった為、定型発達ならこんな事で苦労はなかったのに、と思う時もありました。(未だに文章を読むのに困難さがありますので。)私も仕事をしながら、家の事もしながら、通級や学校との連携、療育や各申請等、自分の時間がなくなり、かなりの疲れを感じていた時もあります。この時は市の子育てサポートなどに相談して愚痴を言ったりしていました笑
支援クラスに在籍になることで、給食費や学級費が半額になるなど、経済的に助かる部分もあります。使える行政のサービスは使った方が良いです。こちらから聞かないと向こうから言ってくるわけではないので、保護者会に入ったり、自分から役場に聞くなどの積極性も必要になります。話が逸れましたが、現在は、娘は自分の不得意を認識してうまく特性と付きあっています。今後の進学や就職などでも周りに相談して、本人が自己決定をしながら、楽しく生きていけることを目標にしています。
どの親でもそうかもしれませんが、どちらか決まったからといって安心というものでもなくいずれにしても、決める時も決まった後も心配や不安はつきものだと思います。どちらのクラスにいたらこの子が良いのかなんて、学校の内面をよく知らない限り難しいことかと思いますし知っていても親の知りえないところで様々なことが起きるのも学校です。わが子の場合は、入学前の早い時期から前学校長との情報共有を早めにやっていたことやサポートブックを作成し見て、理解まではいかなくともわかっていただくこと、認識してもらっていたことが大きかったように思います。
やはり学校との情報共有をまめにしてくことが大事で、そうすることで親も先生も、そしてそれが子供の見通しにもつながっていくということを6年間で経験したので学校や担任などとは子どもの日々のこと・それに伴う親子のきもち・子どもの今後のこととそこに付随する親の考え方などすべてではなくてもお話しできる環境を親側が作っていくのも大きな意味を持つと思います。
親としては、息子に自分はダメな人間だと思いながら大人になって欲しくない。頑張らなくて良いことを頑張りすぎて潰れて欲しくない。自立して欲しい。そのためには、通常クラスより支援学級の方がメリットが大きいと判断しました。実際、息子は今、「学校が大好き!」と笑顔で毎日学校に通っています。ASDならではの真面目さ、素直さが評価され、褒められることが多く、先生からの信頼も厚いです。もし通常クラスだったら、勉強も運動もできない、友達もいない、ダメな子という評価になっていたかもと思います。
支援学級にすると、学習が遅れてしまうと不安に思う親御さんは多いかと思います。でも、我が息子は交流学級で過ごす時間を増やして通常クラスと同じペースで学習できています。苦手な科目は支援学級で丁寧に教えてもらっています。交流の内容や頻度などは学校や校長、担任によって大きく異なるので、就学予定の学校(通常、支援クラス両方)をぜひお子さんと一緒に見学して欲しいです。まだお子さんが小さく、個別で見学できなくても学校公開などを活用して何度か見ておけば学校の様子が分かり、判断材料が増えると思います。また、支援クラスから通常クラスに転籍も、多くの自治体で可能かと思います。
それに学校は、学習だけをする場所ではありません。人間関係は複雑化していく一方、先生(大人)の目は届きにくくなります。お子さんは嫌なことをされて、嫌と言えますか? 多少意地悪されても、スルーしたり大人に報告したりできますか?まずは、お子さんがどんな子供なのかを把握し、将来お子さんにどんな大人になって欲しいか(なって欲しくないか)のイメージを持って欲しいです。そしてぜひ、親として、我が家はこうします!と確固たる方針を持ってください(できればご夫婦で足並みが揃えばベストです)。
専門家、幼稚園や保育園の先生、ママ友、親戚など、周囲の意見は参考までにしましょう。お子さんのことを一番見ているのは親御さんなのですから。そのためには、どうしてもお子さんの特性に向き合わなければなりません。それはつらくて難しいという人もいらっしゃるでしょう。私自身もそうでした。でも、つらくても、お子さんのためです。長い目で見て、通常と支援のどちらがお子さんに合っているか見極めてください。可能な限り、学校や地域の情報を集めてください。
何が正解かはわかりませんが、私は娘の個性は大切にして、味方になれる様に考える様になりました。あまり、世間体を気にしなくなりました。ゆったりと構えられる様になったのは、娘が私を母にさせてくれたおかげだと思っています。
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