発達障害の子どもの中学受験の準備や小学校選びのポイントなど専門家が回答!

こんにちは。安心を届けるメルマガ編集部です。

今回は、5/2(土)にみなさまからお寄せいただいた【お子さまの進路・進級に関するご質問】への回答編、第二弾をお届けいたします!

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▼今回はこちらの質問にお答えします▼(※一部編集)

【Q1】就学相談と小学校在籍クラスを選ぶポイントを教えて!

発達障害の子供の就学先・小学校在籍クラス選びのポイントを知りたい。通級にするか、支援級からスタートをさせるか迷っています。(東京・未就学)

加藤:
通級は週当たり2時間程度、お子さまの苦手なことに対して個別の特別支援をしてくれるので、苦手なことがある場合は積極的に利用するといいですね。一方、支援級は、個別の指導計画に基づいて指導するため、より細やかなサポートが期待できます。小学校入学時に、学習面や生活面など苦手なことがあって心配な場合は、どちらも十分に検討する余地があると言えます。

また、学習面では、支援級では個別の指導計画に基づき指導を進めるため、普通級よりマイペースになりがちです。現行の制度上、高校入試の際に内申点の問題が発生することから、支援級から通級+普通級への変更をご希望されるご相談も多く受けております。前提となる考え方は、すべてのことを学校に任せきるのではなく、学校で行うこと、自宅や学校以外での学習環境を整えてあげることだと思います。

この質問に関する保護者さま向け勉強会

グレーゾーン・発達障害のある子の小学校入学

【Q3】子どもが自立できるのか心配/将来の見通しは?

将来、わが子が就職や自立ができるか心配です。現在小学生なのですが、将来の自立のために、今からできることはありますか。本人は、勉強、人付き合い、どちらも苦手な様子です。(東京・小学生)

加藤:
将来の仕事像が激変していく今の時代、お子さまが仕事に就き、自立するために必要なスキルも大きく変わりつつあります。これまで就職に必要な力として、失敗しないこと、各科目まんべんなくできること(平均的であること)、協調性があることなどが評価の対象とされてきましたが、これからは失敗をしてもいいから主体的に取り組むことや、平均的でなくとも自分だけの強みがあることなどが求められていくことでしょう。

勉強であれば「すべてできる」にこだわらず、まずは興味がありそうな分野に絞り得意にしていくことも大切です。また、考えたことを表現する力なども必要な要素かと思います。いわゆるプログラミング教室などの外部環境での学びも、長い目で考えると自立への学習のきっかけになると思います。

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中学・高校の選択と
今からできる準備

【Q4】中学以降の進路の選択肢は?

自閉スペクトラム症がある中学生の子どもがいます。昨年から不登校になり、勉強嫌いで家庭学習もできず、心配です。高校は通信制やサポート校を考えてますが、その他に考えられる進路はありますか。(東京・中学)

加藤:
東京都の場合、小中学校の時に不登校を経験した生徒を受け入れる「チャレンジスクール」という学校があります。これは、定時制の単位制となり原則4年をかけて卒業する高校で、入試は学力検査はなく作文、面接、志願申込書のみ。いわゆる内申点の問題は発生しません。

また各種学校(高等専修学校)など職業訓練、資格取得に強みがある学校もあり、就職に直結した学びができる学校もあります。サポート校についても、高卒資格+専門資格などとプラスαの学びを提供するケースが多くなってきています。

このように、現在では学びのスタイルは、実に多様化してきています。お子さまの特性や、好きなこと、得意なことなどをよく理解し、さまざまな選択肢がある中で、ポジティブな思考でお子さまにとっての最適な環境を考えてみてはいかがでしょうか。

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「高校進学」と卒業後の進路

お答えするコンサルタント

加藤 晋太郎(かとう しんたろう)

学生時代より教育事業に携わる。大手教育関連企業に入社後、中学から大学までの入試全般から、普段の学習方法や不登校等々多くのご相談を経験。人の人生に寄り添いたい思いからLITALICOライフに入社。進路選択から習い事へのアドバイスや教育費の備え方など広く相談を実施。

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