【13家庭の体験談】発達障害のある子ども。高校はどう選ぶ?

高校以降は進路の選択肢も増える一方、どのように選んだらよいかわからないというお声を皆さまからいただいています。
そこで、今回は発達障害のあるお子さまを持つご家庭を対象に、「高校の選び方」で悩んだことや重要視したことなどについてアンケートを行いました。
ご回答いただいた13家庭のリアルな声をご紹介します。

 

【公立(全日制)】を選択した1家庭の声

きいさま・注意欠如・多動症(ADHD)・静岡県・中学在籍クラス:公立通常学級(通級なし)
近いから、という理由で決めたけれど…
魚が好きで小さい頃から図鑑をよく見ていました。高校は水産高校に、と思っていたのですが、それには入寮か片道1.5時間かけての電車通学になってしまいます。グレーゾーンですので自己管理の面で不安でした。 結局本人の希望でもあった近くの普通科高校に部活の裁量枠で入学しましたが、高校はやはり義務教育とは違います。本人の自覚もないまま素行不良となってしまいました。それが原因で、今年から通信制高校へ転入学になりました。
【大切にしたこと・重視したこと】中学時代クラブチームに入っていたり、成績も良くなかったため学校も端っから裁量推しでしたので相談する所もなかったです。経済的にも余裕があるわけでもないので、近くの公立高校にしました。 本人の得意分野か生活面でのフォローが優先か、とても悩みました。

【私立(全日制)】を選択した2家庭の声

ももちゃさま・注意欠如・多動症(ADHD)・千葉県・中学在籍クラス:公立通常学級(通級なし)
自分が通いたいと思える高校を見つけて
感覚過敏もあり通常教室での授業が受けられないので、成績は良くても内申がつきません。 現在、毎日適応教室に通い、数学理科のみ教室で受けられるようになってきています。 進学先をどうするか悩んだ時、内申の評価のない高校や個性のある子の受け入れに寛容な学校を塾の先生にお聞きし、本人を連れて見学してまわり本人も希望したため体験授業などにも参加した結果、自分で行きたいと思える高校を見つけ受験に向けいま頑張っています。 難関校ですが、悔いのないよう頑張って欲しいと思います。
【大切にしたこと・重要視したこと】
親としては特になし。 まずは自分が通える通いたいと思える高校を見つける。
3人のママさま・注意欠如・多動症(ADHD)・北海道・中学在籍クラス:公立通常学級(通級あり)
本人の意見を尊重して
普通学校と支援学校とどちらがいいか迷いました。 普通学校は学力や生活などついていけるかどうか、支援学校は普通級の時の違いなど悩みました。 勉強したい意欲もあったので、どちらが学びたい内容に近いかも考えました。
【大切にしたこと・重要視したこと】
通えそうな学校全て、オープンキャンパスに親子で参加し、実際に肌で感じてきました。 本人が行きたいと思うかどうか、何が良くて、何が気に入らないかなど素直な意見を尊重しました。 進級、卒業ができるかどうかも重要視しました。

【私立(通信制)】を選択した6家庭の声

みんさま・診断なし・埼玉県・中学在籍クラス:公立通常学級(通級なし)
たくさん足を運んで…
子供の学力の低さ、学習意欲のなさ、コミュニケーション力の低さ、無気力さに悩んでいました。世間体からか「高校へは行く」とは私に言っていたものの、中学校の進学アンケートには「(卒業後の進路は)まだ決めていない」と書いていました。母子家庭なので、市の学習支援で公民館での学習に週一回通っており、そこの先生方も進路の相談に乗ってくれます。が、結局は親の私が考え進めていかなければいけない状況でした。
【大切にしたこと・重要視したこと】
実際に足を運び本人に見せました。何校も一緒に説明会や体験授業などに参加をし本人に感想を確認。本人も感想を口にすることで、頭の中で整理ができ、他の高校と比較し、最終的に自分はこの高校に行きたいと定める事ができました。私はひたすら高校の説明会等への予約を行い、説明会等へ行った後は高校に対する否定的な感想は本人には言いませんでした。本人は「遠い所は嫌だ」との希望が高校を選ぶ上で唯一の希望で、どんな高校があるのか等の知識はなく、自ら探そう知ろうともしなかったので、結果的には本人に高校を見せるため私が探して説明会等の予約を取ってしまいました。正直私自身も通信制の高校に対して少なからず偏見がありました。ですが、私自身も通信制の高校へ足を運び先生方や生徒さんから直接お話を聞くことで不安は払拭できました。払拭出来ただけでなく、この高校なら子供を安心して預けられると思えました。
あかねさま・注意欠如・多動症(ADHD)・愛知県・中学在籍クラス:特別支援学級
相談することがモチベーションになって…
小学4年から不登校で勉強しておらず、中学に入ってからも勉強していなかったので進学は考えられませんでした。 中学3年の9月、担任から進学先を決めてと言われ、子どもに進学先を決めないといけないそうだと話すと「高校生になりたい」と言うので、学力がなくても入れるところはあるのか?と途方に暮れました。 相談先は、定期的に通院していた発達外来と精神科。相談することで色々な所を見学する気力に繋がりました。公立、私立は、はじめから除外し、専門学校はパンフレットだけ見、ハローワーク、職業訓練校、養護学校、通信制高校6校を見学しました。 見学してお話を聞くことでパンフレットにはない雰囲気を知ることができ、子どもが「ここなら通えそう」と言った通信制高校1校を受験しました。 受験は、作文と親同伴の面接で学力テストはありませんでした。
有瑛さま・注意欠如・多動症(ADHD)・千葉県・中学在籍クラス:公立通常学級(通級あり)
LITALICOの勉強会に参加して…
LITALICOの勉強会に何回か参加して高校選びの参考にしました。本人は通常学級に在籍していましたが、一般平均的に進んでいく授業のスピードが本人にとってとても早く、勉強に対しても、どの教科も分野によっては得意な箇所もありますが、基本的に全般苦手なようでした。(本人が聞いた内容を理解しようと考えている間に次に進んでしまうので、訳がわからなくなり気持ちが折れていたようです。) なので、この状態で全日制の普通科に進んでも、中学校の延長線状でまた同じことの繰り返しになってしまうと思いました。 それであれば、せっかく本人が“普通とは、少し違う”特性を持っているので、それを個性として伸ばせる専門の学科のある高校に進学した方が良いのかな…と感じ、まず最初の段階で“普通科”は選択肢から外しました。 実技や実習など、体験して学んでいく授業内容やカリキュラムを組んでいる学校を、というコンセプトを軸に選び始めました。 そして、家から学校まで大体1時間圏内で通える範囲に立地している事、バスや電車の乗り換えが煩雑でない事、ラッシュの電車で通うのも毎日であれば苦痛だと思うので、ラッシュとは逆方向に進むルートで通える場所にある事、それらをふまえていくつか候補を絞りました。 本人は、発達障害のグレーゾーンの状態です。 最寄り駅にいくつか路線が乗り入れていますが、朝は人がホームに溢れている状態です。 ホームにたどり着くまでの動線を考えた時に、人の流れに巻き込まれるとそれに流されてしまってなかなかたどり着けない事も想定しました。
【大切にしたこと・重要視したこと】
上記とほぼ重複しますが、普通科ではなく、実技・実習などが多いカリキュラムがある学校、家から学校まで大体1時間程度で通える範囲である事、通学ルートが煩雑ではなく、シンプル簡単な乗り換えで済む場所にある学校。ラッシュとは逆の方向に進む場所にある学校、人の流れに巻き込まれにくい路線を使用することなどてす。
AKさま・自閉症スペクトラム障害(ASD)・奈良県・中学在籍クラス:特別支援学級
メリット・デメリットを話し合いながら…
公立高校と通信制高校のメリット、デメリットを親子で話し合いました。 どちらが子供にとって良い環境なのか悩みました。 最終的に本人が自分で決定しました。 リタリコの個人面談で一度相談しました。 その他の相談先は、無かったです。 学校も通信制高校については、情報がなく親が情報を集めました。
【大切にしたこと・重要視したこと】
子どもが気に入るか、合っているか、選択肢をあげ子どもが自分で選択することを大切にしました。
さっちんさま・知的障害・東京都・中学在籍クラス:公立通常学級(通級あり)
本人が頑張れそうなほうに…
作文を頑張って書く練習をして、本人が好きな運動ができる学校を受験するか、校庭がなく運動があまり出来ないが、勉強面などをみてもらえる学校を受験するか 悩みました。最終的には、本人がどの学校なら頑張れそうか聞いてきめました。勉強面でもサポートがあり、本人もこの学校に通えて良かったと言っています。
ともちんさま・知的障害・千葉県・中学在籍クラス:公立通常学級(通級なし)
ストレスなく通うことを大前提に…
子供は知的グレーゾーンなので、全日制高校に行けるか、障害を持った子供達を受け入れてくれている専修学校に行くか、通学型の通信制に行くか迷いました。 全日制の私立はうちの子の様な子供が入学できたとしてもフォローする体制が無いと言われ諦めました 相談は通っている精神科の先生や担任の先生にしました。 担任の先生は私立でも入れる所はあると言ってくれましたが、学校は入るのがゴールではなくてスタートなので子供が苦労するのが分かっているのに無理に入れようとは思いませんでした。
【大切にしたこと・重要視したこと】
子供が自信を無くしたり、行くのが嫌になるような学校は親が良いなと思っていてもやめました。 高校生活を楽しんで欲しかったので、ストレス無く通える所、通信制でも通学型で全日制と変わらない様な生活ができる所を探しました。

【専門学校】を選択した1家庭の声

たれさま・自閉症スペクトラム障害(ASD)・大阪府・中学在籍クラス:特別支援学級
息子の希望を最大限に尊重して
中学校での人の多さがストレスだった息子の希望は「少人数」「先生が助けてくれる」、そして将来の夢を叶えるため、その先の進学も希望していたので、「高校卒業資格」が叶う高校でした。その条件を満たす学校をネットや計画相談支援員からも情報をあつめ、見学、授業体験などを経て条件に合う専門学校高等課程に進路を決めました。
【大切にしたこと・重要視したこと】
一番大切にしたのは、本人に決めさせることです。 親は情報を集め、見学や体験にも同席し、見学した学校の本人の感想や不安点などを記録し、それを本人が比較検討できるように準備しましたが、口は出しませんでした。 結果、通うのに電車で1時間以上かかる通学でしたが、3年間無遅刻、無欠席で初めて友達もでき、高校生活を満喫し、次の進路につなげました。

【特別支援学校】を選択した1家庭の声

チコちゃんさま・注意欠如・多動症(ADHD)・静岡県・中学在籍クラス:公立通常学級(通級なし)
ひとりで生き抜く力を付けるために…
高卒と支援学校卒の、社会的な大きな差. スクールカウンセラーさんとよく話し合いました。
【大切にしたこと・重要視したこと】
ずっと9年間通常学級で過ごしてきて、かなり無理をしているのがわかっていたし、いずれ、自立をしなければいけないのに、もう机の上の勉強よりも一人で生き抜いてく力を身につけるには支援学校の方が良いと思い、体験入学や説明会に行ったら、本人が凄くいきいきしてたし、ここにどうしても来たい。と言ったし、手帳がないと入学できないのに、手帳を持ってるんだから、支援学校に入学しないなんてもったいないなとも思ったからです。

【そのほかの進路】を選択した2家庭の声

ふうちゃんさま・自閉症スペクトラム障害(ASD)・大阪府・中学在籍クラス:特別支援学級
高校でやりたいことをいっぱい見つけて…
知的障がいがあること、中学校まででは1人では学校に通えなかったために、高校は 特別支援学校か支援コースのある専修学校、公立高校にある知的障がい自立支援コースを目指して 学校説明会に何度も通いました。 進路を決める時には 学校の先生やデイサービスのスタッフさんに相談したりしました。 また実際に通いたい学校の説明会に何度も通い、入学してその学校で どのようなことができるのかとか 入学までに必要なことなどを聞いたりしました。 中学校の先生に相談しても、具体的に子どもに合う学校をアドバイスしてもらえたことはなく、親として悩みました。 でも、今できていることを大切にして 子どもの気持ちを大事にしながら、何度も通いたい学校一緒にいって 高校でやりたいことをいっぱい見つけられるようにしていきました。
【大切にしたこと・重要視したこと】
中学1年生の時から何度も、たくさんの学校の説明会、体験入学などに参加しました。 その中で、本人が行きたいと感じられる学校を探すことと、1人で通学ができる場所にあることが条件でした。 あとは 卒業後を考えて、自分でできることを増やすこと集団の中で、社会性を身に付けられるようになることを目標としていました。
さよにゃんさま・自閉症スペクトラム障害(ASD)・広島県・中学在籍クラス:公立通常学級(通級なし)
内申点の割合を加味して…
勉強はよくでき定期テストの点数は良いのに、提出物の出し忘れ、授業中発表ができない、副教科の実技がまるでできないため 内申点が悪く学力にあった公立高校への進学が難しかった。 合否に内申点の割合が低い国立高校に進学した。 相談先は、当時通っていた塾や放課後児童デイサービス、主治医の先生、中学校の担任の先生。
【大切にしたこと・重要視したこと】
学校の校風。 場面寡黙有、コミュニケーションが苦手、授業中固まったりした場合 配慮してもらえるかをオープンスクール時に相談していた。

さまざまな選択肢を検討し、よりよい高校選びを

どのご家庭もお子さまの特性やこれまでの経験を踏まえていろいろ考え、相談先を探したり、実際に見学したり、親子で話し合ったりされていることが分かりました。
高校の進路選びは、将来に結びつく大事な選択になってくるため、お子さまと今後についてじっくり話し合う機会になるかもしれませんね。
その際には、今回いただいた皆さまからの体験談を思い出してご参考にしていただけたらと思います。

LITALICOライフでは現在、【「高校進学」と卒業後の進路】に関する勉強会を開催しております。早めにいろいろな選択肢を知っていただき、今後どのような準備をしたらよいのかをご家族で考えていただく機会になればと思っております。

次回は「私立中学受験」についての体験談を公開!

次回は、私立中学受験についての体験談を公開予定です。
・受験のきっかけは?
・重視したことは?
など、ただいまアンケートで回答を募集しております。皆様からの体験談をお待ちしております。

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