2021.06.08
子どもにとって学校は、長い時間過ごす影響力のある場所です。
勉強だけじゃないさまざまな大変なこと・楽しいことを、学び・体験できる場所であってほしいというのが、親の気持ちかもしれません。
子どもの特性が理解されにくいものである場合、理解や配慮のある学校や、子どもが楽しいと感じられる学校は、どのようにすれば見つけられるのでしょうか。
今回は、発達障害・特性のある子の《中学受験》に関するオンライン勉強会の体験ルポをお届けします。
小3の息子はとにかく勉強ギライ。
文字を書くのに時間がかかってイライラ、「する意味がわからない」とよく言います。
授業中やテストも、周りにクラスメイトがいると落ち着かないようです。
先生にも協力をお願いはしていますが、なかなか難しい現実。
息子がちゃんと学べたり、楽しめるような学校があればいいのに…。もしかすると私立中学も視野に入れるべき…?
でも、発達障害・特性に理解のある学校なんてある?
あったとして、勉強ギライの息子が受験なんてできる気がしません。
いろいろ不安です。
まずは情報収集。
保護者向けの無料オンライン勉強会『「中学受験」という選択』に参加することにしました。
今回参加した勉強会の講師の先生も、発達障害の家族がいるらしく、学校探しに苦労した経験があるそうです。
そのときに候補になりそうな学校に電話した経験を話してくれました。
講師の先生は当時、障害や特性の度合い、必要と思っている配慮について簡単に説明。「こういう子なのですが、そういった子は在籍していますか?どういった配慮・対応をしていますか?」とたずねたそうです。
すると「うちでは難しいです」ときっぱり断る学校もあれば、「ぜんぜん大丈夫ですよ!お待ちしてます」といった反応の学校もあったとのこと。
タイミングや地域差もあるとは思いますが、先生の感覚としては歓迎してくれた学校は決して少なくなかったそうです。
意外に、受け入れてくれる学校はあるのかも…!
匿名でもいいのなら、私でも電話できそうです。
とはいえ、いざ受験となれば匿名でできないこともあります。
チャットでは、参加者の方から「受験前に障害があることを話すと不正に落とされるなど、不利になることはありませんか?」といった質問がありました。
受験時に「静かな部屋を用意してもらう」などの合理的配慮は、うちの息子にとってはありがたいですが、それによって試験結果に関係なく不合格にされるようなことがあっては悲しいです。
それについて先生は、「仮に障害のせいで試験を落とす学校があったとして、そういった学校に障害や特性を隠して入学した後のほうが大変、という考え方もありますよ」と言いました。
たしかに、障害と聞いただけでお断りされてしまう学校であれば、息子には合わない学校なのかもしれません。
断られることがあったら寂しいですが、きちんと息子のことを伝えて、受け入れてくれるところがあれば、それが一番いいと思いました。
実際にいくつかの私立中学校の紹介もありました。正直、「時代は変わったんだなぁ…」と実感しました。
パソコンやタブレットを活用した新しいスタイルで授業をする学校、グループで会話しながら学ぶスタイルの学校、ソーシャル・スキル・トレーニングの授業がある学校など…
私が特にいいな、と思ったのは、自分のこころを理解しようとする授業のある学校です。中学生という思春期に、そういった機会があるのはいいなと思いました。
他にも、部活で友だちや居場所を見つけた子たちが楽しそうにしている写真などを見ました。探してみれば、息子にも楽しいと感じられる学校があるかもしれない、と思いました。
他にも勉強会では
・志望校の選び方
・塾の選び方
・受験のスケジュール
・公立と比較したときの教育費
・教育費の考え方
・コロナ禍でも参加できる、学校紹介オンラインイベント
などを知ることができました。
今の環境がすべてではなく、こちらから探しに行くことも大切なんですね。
LITALICOライフでは、保護者さま向けの無料オンライン勉強会『「中学受験」という選択』を開催中です。
※勉強会後に、個別相談も調整可能です。
勉強会テーマから選びたい方は…
無料発達障害のある子どもとその保護者向け勉強会
中学・高校の選択と今からできる準備