2021.05.26
その子に合った指導を、通常の授業を抜けて週に数回受ける通級指導教室(通級)。
実際に通級を利用していても、「勉強の遅れが追いつかない」「『支援級にしては…』と先生から言われた」「今はいいけどこの先が不安」などあるかもしれません。
これから通級を利用すべきか考えているご家庭にとっても、考えを整理する機会が少ないかもしれません。
今回は、通級の活用やその先の進路がわかる、オンライン勉強会の体験ルポをお届けします。
小2の息子は、字を書くのが苦手。
ひらがな一つ書くだけでも、ゆっくりで、鏡文字になってしまうことも。
宿題やテストもほとんどできません…。
通級を利用しながらも、「授業からどんどん遅れているんじゃないか」と不安になることもあります。
通級で抜けた授業や宿題は、家でサポート…と先生には言われますが、正直たいへんです。
「この先どうなるんだろう」と思い、保護者向けの無料オンライン勉強会『「通級」の活用と進路の選択肢』に参加することにしました。
※2022年3月現在、本テーマの開催予定はありません。
オンライン勉強会の冒頭、参加するご家庭それぞれの「いま気になっていること、困っていること」を、チャットで見ることができました。小学校のご家庭が多いものの、幼稚園から中学生のご家庭もいました。
勉強の遅れを悩むご家庭が多いようです。そういった質問に対し、先生は「勉強をする理由は将来の自立です」と言いました。
「極端な話、大人になって字がうまく書けなくて困るときはどんな時でしょうか?」
考えてみれば、大人になってから字を書くことは減りました。
「大事な書類にサインを書くときは、書けないと困るかもしれませんね。重要なのは、将来、日常生活で困らないことです。テストでいい点をとることではありません」
「テストでいい点をとるために無理をすると、学校に行きたくなくなったり、自分に自信がなくなってしまうかもしれません。」
「親としては、周囲に急かされるような気持ちになることもあると思います。でも、お子さまの将来の自立を考えると、必ずしも今、他のお子さまと同じようにできる必要はありません。自分に自信を持てているほうが重要です」
たしかに、勉強のために息子が自分を嫌いになってしまっては、意味がありません。大事なのは、息子の幸せな人生です。
でもやっぱり、そのためには、少しは勉強も必要な気も…。
通級の現状についても、いろいろ聞くことができました。
・指導例
・導入・指導体制が学校や県によって違うこと
・特別支援教室の拡充
・発達障害のある子の大学卒業後の進路データ
・学校に配慮を求め、環境を変えていく方法
家庭の希望どおりにはいかない現実もあります。
次の先生の言葉は、少しびっくりしました。
「通級で解決しようと思いすぎないのも大切です」
「学習」「ソーシャルスキル」「個性・好きなこと」の3つの観点から、通級以外で学ぶことができるサービス、私立の中学・高校の事例、実際の費用などを聞きました。
一番大切なのは息子の幸せであること。
そのために必要なことが整理することで、通級や息子との付き合い方が変わると思いました。
LITALICOライフの保護者さま向けの無料オンライン勉強会『「通級」の活用と進路の選択肢』は現在開催予定がございません。
他多数テーマで開催しておりますので、ぜひご参加ください。※勉強会後に、個別相談も調整可能です。
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