2021.11.04
高校を卒業した後に待っている、進学や就職。
発達障害や特性のある子は、苦手なことが周囲にわかってもらいにくいことがあります。
大学や就職先で、子どもが自分らしく過ごすことはできるのでしょうか。
今回は、発達障害のある子の大学・就活について、リアルな事例も聞ける、オンライン勉強会の体験ルポをお届けします。
中学生の息子は、聴覚過敏があります。
家では一人で、のんびりゲームやネットをして過ごしていますが、学校ではクラスの子の話し声やイス・ドアの音に気を取られてばかり。
そのためかクラスに馴染めなかったり、授業に参加するだけでもドッと疲れることがあるようです。
親の私としては、高校卒業後は大学に行き、就職して自立していってほしいと思っています。
でも、彼が無理をせず過ごせる大学や職場はあるのでしょうか?
そこで、保護者向けの大学・就活に関する勉強会に参加しました。
勉強会の内容は、知らなかった情報が盛りだくさんでした!
「そもそも発達障害があって大学に通っている子って、どのくらいいるの?」と思っていましたが、診断書がありながら在籍している大学生は、意外に多いと感じました。
そして、さまざまな大学の受験時の合理的配慮の実例、入学後のフォローの実例紹介。
例えば、別室受験などはうちの子も助かりそう、と思いました。入学後は単位・履修の取り方サポートや個別のスペースを設けている学校もあるそうです。
これなら、息子も大学生活を送れるかも…と安心しました。
しかし気になったのは、発達障害のある子の、大学卒業後の進路や、就職後の離職率です。
発達障害のある子の、大学卒業後の進路や、就職後の離職率について、しっかりデータを見せてもらいました。
大学在学中にやりたいことが見つからない、一般的な就職活動だと合った職場が見つけられないといった難しさ、
また頑張りすぎて体調を崩した方の事例もあり、合わない場所で過ごすのは大変だと思いました。
反対に、発達障害がありながらも自分に合った環境でいきいきと昇格・活躍している方の事例も。環境選びは重要だと改めて実感します。
大学に入学することがゴールではなく、その先の就職や、大人として自律した生活を送れるように、どんな環境で何をしていくかが大事なんだと思いました。
勉強会ではその考え方も話してくれましたが、アンケートで希望すると直接相談することもできるようです。
息子にとって一番彼らしい生き方って、どんなだろう?考えてみようと思います。
LITALICOライフでは、保護者さま向けの無料オンライン勉強会『グレーゾーン・発達障害のある子の大学進学・就活』を開催中です。
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親なきあとのお金と自立