2021.02.19
子どもが発達障害であったり、発達障害かも?と気になっているご家庭にとって、小学校の学級選びについて考える機会が増える時期かもしれません。
今回は、通常学級、通級、支援学級、特別支援学校ってそもそもどう違う?それぞれの進路をどう考えると良いか?就学相談の備え方についてなど、ご紹介します。
小学校の就学先には4つの選択肢があります。どの学級が合うのかは、人によってさまざまです。
通級や支援学級が設置されているかどうかは、学校によります。事前に確認が必要です。
授業や支援の内容・体制については学校によって異なります。実際は学校に確認することが必要ですが、検討するときのポイントは大きく3つあります。
大人数の通常学級のほうが賑やかで刺激的、さまざまな人間関係が学べて良い、という子もいれば、
少人数の支援学級、特別支援学校のほうが自分のペースで落ち着ける、という子もいます。
通級の場合は、自分だけ授業を抜けて別の授業を受けにいくことが気まずいと感じる子もいれば、息抜きに感じる子もいます。
先生の目は、人数の少ないクラスのほうが行き届きやすいかもしれません。
特別支援学校の場合は、先生が一般的な教員免許に加え、特別支援学校の教員免許を原則持っているため、個別に合った教育がより期待できます。
個別のペースに合わせた場合は、学年が進むごとに学習の遅れが出る可能性があります。
補助ツールとしてのタブレットなどICT機器や、落ち着きたいときの個別スペースなどは、通常学級でも要望を出すことができます。相談することも一つです。
診断・障害者手帳の有無や、転籍・転校などは状況や地域、学校によって異なる場合があります。
特別支援学校は基本的に高卒資格が得られない(カリキュラムによっては大学入学資格を得ることはできる)、支援学級は中学校・状況によっては内申点がつかないことがある、高校の設置が制度化されていない、なども事前の確認が大切な点です。
進路についてはさまざまな方法・考え方があるため、あらかじめ知っておくとよりよい環境選びの助けになります。
学級選びの相談先の一つに就学相談があります。
お子さまに障害があったり発達に気になるところがあったりするときに申し込むことができ、入学する1年前の春から始まる地域も多くあります。
基本的には就学時健康診断のように通知が来ないため、保護者から申し込む必要があります。幼稚園・保育園に確認する、お住まいの市区町村の教育委員会に連絡するといった方法があります。
就学相談の際にも、子どもの普段の様子など聞かれることがあります。
「動き回ってばかりで、じっとできない」
「一人でトイレできるかまだ不安」
「全体に向けた指示が意識できないときがある」
など、お子さまが学校生活を安心して送れるか、気になるところを挙げてみましょう。
また、「バランスのとれるクッションがあれば長く椅子に座ることができる」「目を合わせて絵や図を使いながらなら指示が伝わりやすい」など、「こうすればできるかも」という手がかりやヒントを整理することも大切です。
通常学級・通級・支援学級・特別支援学校の特長や違い、実際にそれぞれの学級を選んだ家庭がどうだったか、やっておいて良かったことなど、無料勉強会『幼児期からの就学準備』ではご紹介しています。
勉強会はオンラインのため、チャットで気軽に質問ができます。詳しい講師が時間の許す限り答えていきます。ぜひ気になったことや「こういう場合はどうなるの?」など質問してみてください。
また、学級選びは地域や学校、子どもの特性・性格・状況によっても変わります。勉強会のあと希望を出すと、後日、個別で相談することもできます。
「調べてもわからなかったことがわかってスッキリした!」「モヤモヤしていた不安がなくなった」など、参加したご家庭から声をいただいています。
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