2020.08.07
こんにちは。安心を届けるメルマガ編集部です。
今回は、「育児と仕事を両立する時間のやりくり」についてです。
多くの保護者さまより、「送り迎えが大変」「子どものために家にいてあげたい」「けれど、仕事もしたい」というお声をいただきます。
そこで今回は、LITALICOライフの正社員として、8歳、6歳、3歳の3人の子どもを育てながら働くママである浦田さんに、子育てと仕事の両立について聞いてみました。
【今回のトピックはこちら】
・時間のやりくりの工夫やテクニック
・子どもとの関わり方
・子育てしながら正社員として働くには?
母でもなく、妻でもなく、「自分」としていられる仕事とは?
現在仕事をしている方も、そしてこれから仕事をしてみたいと考えている方も、「自分だったらどうかな?」と想像しながら読んでみてください。
安心メルマガ編集部(以下、――):3人の育児をしながら、仕事もするって、大変ですよね。まずは平日一日のスケジュールをお伺いしたいのですが…。
浦田さん(以下、浦田):保育園の存在にとても助けられています。一日のスケジュールは、保育園の送り迎えに間に合うように、合わせています。
――:保育園の送り迎え、小学校への送り出し、食事や習いごと、宿題チェックまで、やることだらけだと思います。にもかかわらず、仕事の時間は8時間確保しています。どのように両立していますか?
浦田:仕事を始めたばかりの頃は、とても苦労しました。しかし1~2年の経験を経て、「人にお願いする」「抱えきれないと思ったら、引き受けない」という割り切りができるようになりました。職場にはママも多く、理解があるため助かっています。
以前サービス業だったときは、12:00~21:00という勤務時間だったため、夜遅くまで預かってくれる保育所にお願いしていました。
――:とはいえ、しょっちゅうお願いや断ったりはできませんよね…?子どもは熱を出したりしますし、保育園からの呼び出しもあると思います。
浦田:そうですね!正直、心苦しいです。幸いなことに、現在は家でのリモート作業が可能なんです。保育園から呼び出しがあれば、子どもを迎えに行って、家で続きをする、ということもあります。
――:融通がきくのは助かりますね。家事のやりくりで、工夫していることはありますか?
浦田:「全部きちんとやろうとしない」「周りの目を気にしない」ことをモットーにしています(笑)。
されている方も多いと思いますが、休日に大量の野菜スープを作って、平日はカレーにしたり、ポトフにしたりと、アレンジを加えるだけにしています。
――:仕事をしていると、「今日は疲れて、もう無理!」という日はありませんか?
浦田:もちろんあります!そういったときは、無理せずに駅前のフードコートに行きます(笑)。自分が辛くなるくらいなら、頑張らない手段を選びます。お金もかかってしまいますが、働いているからこそ、そういった選択ができて良かったと思います。
――:なるほど。他に、積極的に活用しているサービスなどはありますか?
浦田:保育園や病児保育など、預かってもらえるサービスは積極的に利用しています。一人目の子は、認可保育所に入れなかったため、認証保育所を利用しました。インフルエンザの時期は辛いですね。病児保育も頼めない場合は、母に頼むなど、誰かに頼めないか、を考えるようにしています。
――:働いている・働いていないにかかわらず、育児は毎日がハプニングだらけですが、浦田さんも忙しそうです。それでも、「正社員として仕事をする理由」は何ですか?
浦田:「子どもが大きくなった後からでは、自分も年を重ねていて、仕事が見つからないのでは?」といった不安もありますが、やっぱり一番は、「自分でいられる時間」を持っていたいからです。通勤時間やランチの「お母さんじゃない」時間は貴重です。
――:あえて作ろうとしないと、「自分でいられる時間」って無いかもしれませんね。
浦田:10年、20年もすれば、子ども達が成人します。どのような大人になるかはわかりませんが、今ほど手のかかる時期は終わっていると思います。そのときに、「お母さんではない自分の人生」を歩めるようにしておきたいと思っています。
――:たしかに、今は想像が難しいですが、何年かたてば子どもは成人になりますね。
浦田:これは仕事していて良かったと思ったことなのですが、私が毎日同じ時間に慌ただしくしていることで、子どもたちが少しずつ、自分のことを自分でやってくれるようになってきたと思います。例えば、朝ご飯は、自分で好きなコーンフレークやパンを食べる、など。お子さまによって合う合わないはあると思いますが、うちの子にとっては良かったみたいです。親子とはいえ、「今のままの親子関係」がずっと続きはしないでしょうから、こうやって一歩ずつ大人になっていくのかな、と嬉しかったです。
――:朝にコーンフレークを自分で食べてくれるのは助かりますね(笑)
浦田:「栄養とか、これでいいのかな?」と思うこともありますけどね。でも、自分は「良いママ」を目指すのではなく、「子どもと一緒に楽しめるママ」であることを大事にしています。いつも一緒にいてあげられない分、子どもと過ごす時間は、お互い楽しくいたいです。子どもが大人になってからも、そんな関係でいられたらいいなと思います。
――:では最後に。子どもが大きくなったら、してみたいことはありますか?
浦田:毎日が慌ただしすぎて、とても将来を考える余裕はないですが…。一人で旅行に行きたいです。
――:切実な願いですね(笑) 本日はありがとうございました。
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