発達障害のある人が自立を考えるときに知りたい、仕事や一人暮らし、その準備

大人になると、さまざまな面で「自分でできること」を求められるようになります。社会生活において、「自分で身の回りのことをする」「生活費を稼ぐ」などは一つの自立した姿と言えますが、発達障害のある人は、日常生活や人間関係に難しさを感じることがあります。ここでは、発達障害のある人の自立における仕事と住まい・暮らしについて、今すぐできることに併せて、子どものうちからできる準備もご紹介します。

仕事に関する工夫・相談先や、一人暮らしの工夫、グループホームなど活用できる施設など、ADHD(注意欠如多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)といった特性ごとの具体例をまじえつつご紹介します。


監修

井上 雅彦

鳥取大学医学系研究科臨床心理学講座教授。応用行動分析学が専門。30年以上ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもや家族の相談、療育・家族支援プログラムの開発に携わる。

発達障害のある人が仕事のときに注意したいことと工夫・対策・生かせる特性

発達障害のある人には、生まれつきの特性があります。それにより、業務をスムーズに進行できなかったり、人間関係がうまくいかないこともあります。ここでは、特性ごとに起きやすいこと・その工夫と対策についてご紹介します。
また、特性は長所にもなり得ます。苦手を補うだけではなく、長所として生かすことで、自分らしく働くことができます。
これらはあくまでも一例です。自身の特性を理解することが大切です。

ADHD(注意欠如多動症)の例

大人のADHDは、子どもと比べると、多動性(落ち着きのなさ)が弱まる反面、不注意が目立つようになる傾向があります。
つまらないミスや集中力が続かないなどの面が出て、仕事に支障をきたすことがあります。

■遅刻・定刻直前の出社が多い

時間を守ることが苦手で、遅刻や定刻直前に慌ただしく出社することがあります。前日のうちから着替えや持ち物の準備をする、余裕をもって家を出るなどの意識づけが大切です。

■スケジュール管理が苦手で、締め切りを守ることが難しい

衝動性や不注意によって、ほかのことをやりたくなってしまったり、締め切りを忘れてしまうことがあります。締め切りができたらまず具体的なスケジュールをしっかりたて、毎朝確認する、などの癖づけをすることが大切です。

■忘れ物・失くし物が多い

仕事をする上では、忘れたり失くしてはいけないものが増えます。「持ち物・必要なものをリストアップし、確認の癖をつける」、「クリアファイルや整理用ボックスにラベルを貼り管理する場所を決める(例えば、「保存用」と「使用中」のクリアファイルを分ける)」「スマートフォンと連動した失くし物防止タグ(スマートタグ)を活用する」などの工夫があります。

■地道な作業、粘り強い交渉が苦手で、最後までやり遂げられないことがある

始めはやる気やアイディアに満ちていることもありますが、時間がたつとその興味がほかにうつってしまうことがあります。しっかりスケジュールや進行表をつくり、その通りに遂行する、先延ばしをせずにすぐやる、などが大切です。スケジュール管理アプリ・ToDo管理アプリやガントチャートなどを使うと次に何をすると良いのかが整理できます。

■生かせる特性

ADHDのある人は発想力や行動力があり、ムードメーカーになれる素質も持っています。仕事の内容によって、特性が強みとして生きる場面があります。

・斬新なアイディアが閃く
・フットワークが軽い
・積極的なコミュニケーションができる
・好奇心旺盛で新しい方法を模索できる など

ASD(自閉スペクトラム症)の例

ASDのある人は空気を読んだり、臨機応変な対応が苦手な傾向があります。そのため、職場の人間関係のつくり方や業務上のやりとりなど、さまざまな面で難しさを感じることがあります。

■人の顔と名前を覚えることが苦手・一致しないことが多い

毎日顔を合わせる同じ職場の人でも服装や髪型が変わるとわからなくなってしまうこともあります。席や役割と繋げて覚える、名刺をもらい会話したことをメモする、などの工夫があります。

■挨拶をしない・敬語を使わないなどで、意図せず悪い印象を与えてしまう

本人はそのようなつもりがなくても、礼儀知らずや不愛想など悪い印象をもたれてしまうことがあります。基本となる挨拶「こんにちは」「よろしくお願いします」「ありがとうございます」「お疲れ様です」など挨拶をマスターすることで、良好な人間関係の助けになります。

■指示されたことが理解できず、勘違いしたり思いこんだまま進めてしまう

指示の内容が分からなかった場合は、「確認なのですが、○○ということでよいでしょうか」と確認することが大事です。このときに気をつけたいのが「言っている意味が分かりません」など率直すぎる表現をしないことです。

また、指示を勘違いしてしまうこともあるかもしれません。確認したほうがいいこと・確認しなくていいことの区別も事前におこなった上で、確認と報告をしながら進めることが大切です。

■無理な指示をされても断ることができず、抱え込んでしまう

「言われたことはやらなくてはいけない」と思い込み、無理な指示を抱え込んで、心身の健康に支障をきたすことがあります。難しいときは断る・相談するのも一つです。「こういった状況のため難しいのですが…」と自身の状況を丁寧に伝えることが大切です。

■生かせる特性

ASDのある人は、ルールを守る真面目さや細やかさがあることが多く、仕事によっては他の人が真似できない才能として生かせることがあります。

・単調な作業も嫌がらずやり遂げることができる
・記憶力がよい
・生真面目に物事に取り組む
・細かな作業・整理が得意 など

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就職準備や、仕事に困っているときに相談できる・支援が受けられる場所

実際に発達障害の人が仕事を探す、仕事をしていて困っている場合、相談できる場所はどんなところがあるのでしょうか。
ここでは、相談先とともに、就職支援や職場への定着支援を受けられる施設について紹介します。

発達障害のある人が仕事に困ったときの相談先

■障害者就業・生活支援センター

障害のある人の生活と仕事、両面から相談ができる機関です。健康管理・お金の管理のことから、就職・就労まで相談ができます。
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 ■障害者職業センター

知的・精神・発達などに障害ある人向けに就労支援をする機関です。
仕事選びや作業訓練・対人訓練も行えます。
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■地域若者サポートステーション

不登校・ひきこもりなどを含めた仕事に就いていない若者に就労支援をする機関です。15~49歳が対象です。
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■ハローワーク

一般的な就労支援を行う機関ですが、障害のある人向けに「専門援助」というかたちで相談することができます。
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■発達障害者支援センター

就労専門ではありませんが、発達障害のある人の生活を全般的に支援する機関です。日常生活の相談もできます。
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■障害者虐待防止センター

職場のなかでの嫌がらせや、給与に関するトラブルなど、あれば相談することができます。
お住まいの地域の障害福祉課などに設置されていることがあります。

就労移行支援

画像提供:就労移行支援事業所 LITALICOワークス

障害のある人が就労したい・独立開業を目指すときには、就労移行支援によって必要な能力や知識を得るための訓練を受けることができます。標準利用期間は24ヶ月です。

■支援の内容

週5日働くための体力づくりや、集中力・持続力を養う基礎的なトレーニングから、マナー・挨拶・身なり・パソコンスキルなどの実践的な訓練を行います。また、就職後のイメージを掴むために職場見学に行ったり、職場探しの支援も行います。
就労移行支援を利用し就職が決まったあとも、本人からの相談に応じて、就労定着支援を利用することができます。

■費用

自己負担額は、本人の前年の収入状況などにより異なります。
基本的に1割負担で利用することができます。目安として、前年の本人・配偶者の年収がおおむね600万円以下であれば、月1万円を超えることはありません。
ただし、詳細な料金体系は地域により異なるため、専門窓口に確認する必要があります。

■就労移行支援事業所の探し方

インターネットなどで通える事業所を探します。専門窓口に相談するのも一つですが、下記のようなサイトを利用して探すこともできます。
LITALICO仕事ナビ|全国の就労移行支援事業所


また、企業などで働くことが困難な場合には、就労継続支援という、賃金や工賃をもらいながら、働く準備やトレーニングを行うことができる福祉サービスがあります。就労継続支援には雇用型のA型と非雇用型のB型があります。利用の際には、地域の障害福祉窓口・ハローワークなどに相談します。

自立のための仕事と住まいについて学ぶ

親なきあとのお金と自立

発達障害のある人が一人暮らしのときに注意したいことや工夫・対策

ここでは、特性ごとの注意したいこと、工夫と対策を紹介します。

 ADHD(注意欠如多動症)の例

ADHDのある人は不注意や衝動性といった特性により、ものごとを計画的にすすめたりコツコツと進めることが苦手です。また家事も苦手な傾向があり、特に火を使うなど危険が伴うものは注意が必要です。

■鍵の掛け忘れが多い

玄関に「鍵をかける」と貼り紙をする、スマートフォンのアラーム・リマインダー機能を活用する、などの工夫があります。また、鍵をなくさないよう、鞄や財布に紐やチェーンでくくるなども一つです。

■家事を定期的に継続することが難しい

 洗濯・掃除などを同じことの繰り返しに感じ、飽きてしまい続けられないことがあります。「完璧にこなそうとせず、最低限で良いこととする」「掃除は毎週土曜日10時から15分だけ」などと決め、守ることが大切です。

■忘れ物・失くし物が多い

大人になると管理すべきものや重要なものが増えます。片づけができず部屋が散らかる場合も多く、その結果、忘れ物・失くし物をしてしまうことがあります。「物を使ったら決まった場所に返す」「しまう場所にラベルを貼り、分かりやすくする」などの工夫があります。

■料理などで火を使っている最中に、ほかのことに気をとられることがある

「火に注意」「よそ見しない」など書いた紙を台所に貼り、常に意識するなどの工夫があります。状況によっては危険が伴うため、細心の注意が必要です。

■衝動的な買い物で、お金を使いすぎてしまうことがある

つい我慢ができず、お金を使いすぎることがあります。「趣味の出費は月○円まで」「クレジットカードの利用上限」などルールや制限を設けるのも一つです。家計簿アプリなどを活用する工夫もあります。

ASD(自閉スペクトラム症)の例

ASDのある人はコミュニケーションが苦手・ルールにこだわりがあるといった特性があります。地域のルールや近所づきあいの適切な距離感を学ぶことが大切です。

■ルールのこだわりが強く、ご近所トラブルになることがある

マンションなどの集合住宅の場合は、騒音をおさえる、ゴミを出す時間は守る、などのルールがあります。ズルや不正はよくないという気持ちからハッキリと言いすぎてしまうことで、誤解やご近所トラブルが生まれることがあります。思ったことを口にしたいと思ってもグッとこらえ、一人になってから適切な表現は何なのかを考えることが大切です。

■ご近所づきあい特有の挨拶やコミュニケーションが苦手

プライベートなことに踏み込んでしまう・話しすぎてしまうことがあります。天気や気候といった無難な話題を活用したり、気持ちのよい挨拶が適切な距離感の助けになります。

■お店での買い物や外食が苦手

店員とのやりとりや、店舗ごとのルールの違いに苦手意識を持つことがあります。インターネットや通販を活用することも一つです。

消費生活でトラブル・違和感を感じたときの相談先

■消費者ホットライン|消費者庁

「無料商品のはずが支払いを求められた」「ネットで購入したはずのものが届かない」など、買い物などに関するトラブルを感じた際の相談窓口です。
公式HPはこちら

グループホームや福祉施設を利用する場合の費用や注意点

発達障害のある人が利用できる住まいの選択肢として、グループホーム、障害者支援施設を紹介します。グループホームには、一人暮らしタイプもあります。

グループホーム

障害者総合支援法では「共同生活援助」にあたる福祉サービスです。
地域で障害のある人が集まり、共同で生活をします。グループホームにはサービス管理責任者・世話人といった専門スタッフがいます。

 ずっと実家暮らしだった人が親亡きあとに利用することもあれば、将来に備えて早めから利用することもあります。

サテライト型グループホーム

一人暮らしタイプのグループホームです。共同生活を営むことを原則としつつ、「一人で暮らしたい」「基本的には一人で大丈夫だが、まったく支援がないのも不安」という方向けです。
ふだんは民間のアパートなどで生活をしながら、余暇や食事の際に、本体となるグループホームを利用します。

障害者支援施設

障害者総合支援法では「施設入所支援」にあたる福祉サービスです。
入浴・排せつ・食事の介護、生活に関する相談・助言などの支援があります。

 対象は生活介護を受けていて、障害支援区分が区分4(50歳以上の場合は区分3)以上の方です。

 障害支援区分とは厚生労働省が設けている区分で、区分4は、移動や動作、身の回りの世話、意志疎通の困難さだけではなく、行動障害といわれる「大声・寄声を出す」「外出して戻れない」などの項目に該当します。

家賃・費用

福祉サービスの利用料は、基本的に1割の自己負担で利用できます。
目安として、前年の本人・配偶者の年収がおおむね600万円以下であれば、月1万円を超えることはありません。

ただし、それぞれ利用料とは別に家賃がかかります。家賃は施設ごとに異なり、目安としても3~10万円程度のバラつきがあります。
更に別途、水道光熱費・食費・日用品費などがかかります。人によって異なりますが、一般的な暮らしにかかる費用と大きく変わらないことがあります。

施設の探し方

まずは地域の障害福祉課に相談します。
障害者支援施設はインターネットで「施設入所支援」、グループホームは「共同生活援助」で探すことができます。

利用するときの注意点

利用条件となる障害の程度・手帳の有無や、費用・申請方法は地域により異なります。地域の障害福祉課に確認する必要があります。
また施設には定員があるため、基本的に待機期間があります。すぐに入居できるわけではないため、早めに調べておくことも大切です。

自立のための仕事と住まいについて学ぶ

親なきあとのお金と自立

発達障害のある人が自立した生活のために使える相談先・サービス

社会生活では、制度を利用する・人に頼ることも大切です。自立した生活を送るために活用できる社会制度や福祉サービスについてご紹介します。 

発達障害者支援センター

保健、医療、福祉、教育、労働などの関係機関と連携し、地域における総合的な支援ネットワークを構築しながら、発達障害児(者)への支援を総合的に行う専門機関です。発達障害の人の日常生活や仕事、人間関係など、幅広い相談に応じています。
公式HPはこちら

日常生活自立支援事業

障害があり、判断能力が十分でない方が対象です。地域において自立した生活を送れるよう、契約に基づいて福祉サービスの利用援助などを行います。

援助内容として、「通帳・権利証の預かり」「公共料金・家賃の支払いや書類の整理」などが挙げられます。
費用は地域によって異なり、1回あたり数百円~数千円のバラつきがあります。
利用申請にあたっては、本人が市町村の社会福祉協議会に相談・申請します。利用条件となる障害の程度・手帳の有無や、費用・申請方法は地域により異なるため、確認が必要です。

成年後見制度

障害のある人が、自分だけでは適切にお金を使えない場合に活用できる制度です。財産管理などのサポートを受けられます。
ただし、成年後見制度は一度始めると、よほどのことがない限り、途中でやめることができません。開始時期は慎重になる必要があります。
利用にあたっては家庭裁判所に申し立てをします。

 

ほか、職場でのトラブルは障害者虐待防止センター・消費生活のトラブルは消費者ホットラインなど、前述の相談先も利用ができます。

自立に向けて子どものうちからできる準備

自立した大人になるにあたって、マナーや習慣・お金の使い方などは突然身につくものではありません。子どものうちから練習したり、癖をつけることが大切です。

社会人生活に必要なスキルを覚える

お金やICカードを使い買い物をする、電車に乗る、などは社会人として大切なスキルです。

 ・ATMを利用する(通帳・カード・暗証番号を管理する、引き出したお金をそのまま放置しない、など)
・交通機関をする利用(電車、バスなど公共交通機関の利用の仕方・マナーを身につける)
・ICカードを活用する(チャージする、電車に乗る、コンビニで買い物をする、など)
・飲食店で注文をする(順番を守る、相手にわかるように伝える、など)
・時計のアラームをセットする(セット自体を忘れない、何時に鳴ればいいのか判断する、など)
・お手伝いなどを通して家事を覚える(調理、掃除、洗濯、買い物) 

金銭感覚を身につける

使い過ぎないことも大切ですが、詐欺などの金銭トラブルも注意する必要があります。

・月々の使っていいお金を決める
・おこづかい制にして金銭感覚を養う。週単位、月単位と徐々に期間を延ばしていく
・お手伝いに応じてゲーム時間が決まるなど、労働の対価を学ぶ
・おこづかいアプリなどで収入と支出のバランスを覚える
・ネット通販やオンラインゲームなどのクレジット決済の上限を設ける
・架空請求や勧誘などの可能性があるため、一定以上の金額のやりとりは家族が対応する

生活リズムを整える

疲れてしまう、不眠、予定どおりにものごとが進まない、などで昼夜逆転してしまうことがあります。予定を決め、予定どおり行動することが大切です。

・昼夜逆転してしまったら、「早く寝る」よりも具体的に、「〇時までにはテレビを消す」「〇時にお風呂に入る」などの目標をたてる
・就寝・起床時間を一定にし、休日も変えない
・パソコンやゲームの一日の使用時間を決め、守る
・夏休みの宿題など「一日でできないこと」は一週間などの長い単位でスケジュールを作成し、守る
・体調不良のときには適切な人・医療機関を選んで相談し、自分の苦痛を説明することを学ぶ

ビジネスマナーを覚える

ビジネスマナーとは、社会人として必要なルールです。言葉遣いは習慣のため、練習して覚えることが大切です。

・「おはようございます」、「お疲れ様です」、会釈などの挨拶をする
・失敗をしたら謝る
・教えてもらったり手伝ってもらったらお礼を言う
・身だしなみを整える(毎日同じ服を着ない、など)
・報連相(報告・連絡・相談)(ミスやトラブルは報告する、疑問があれば相談するなど)

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まとめ

自立した社会生活において、仕事と住まい・暮らしは重要な要素です。
発達障害のある人は、特性によって日常行動や人づきあいに困難さを感じることがあります。まずは自身の特性を理解し、一つひとつ工夫と対策をすることが大切です。

 サービスや第三者を頼る方法もあります。仕事であれば就労移行支援、住まいであれば障害者支援施設・グループホームなどが挙げられます。利用条件となる障害の程度・手帳の有無や費用・申請方法は地域により異なるため、専門窓口に確認する必要があります。

 場合によっては子どものうちからできる準備もあるかもしれません。必要に応じて先を見据えるのも一つです。

特性は弱点ではなく、長所として生かせることもあります。仕事や住まい、人や社会とつながる中で、自分らしくあることが大切です。

自立のための仕事と住まいについて学ぶ

親なきあとのお金と自立

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