知っておくと安心!発達障害のある子と家族の《今使っていいお金、備えるお金》

こんにちは。「安心」を届けるメルマガ編集部です。

年末に近づいてくると、いろいろと物入りになってきますね。

例えばお菓子やファミレス代。通院や勉強のご褒美に…、大人しくしてもらうために…とお金を使っていると、実は大きな額に積み重なっていたりします。

衣服や勉強道具も、子どものこだわりや特性に合うものを、と試すだけでも費用がかさみます。

他にも習いごとや療育について
「自信を持ってほしいから充実させているけど、贅沢かも?」
「たくさん受けさせたいけど、お金もかかる。どれくらいのバランスがいいんだろう?」
などのお悩みをよく聞きます。

今回は、ふだん「これでいいのかな?」と気になるお金の使い方や、今後の進路に向けた備え方についてのお話です。

発達障害のある子の育児、気になる「お金の話題」は家庭によってさまざま

子どもの特性や好みは十人十色です。同じように、お金に関する方針・悩みも家庭によってさまざまです。

ほかの発達障害のある子の育児をしているご家庭は、お金について、どのようなことを気にしているのでしょうか。

・東京都 とことんトシコさま
「LD(学習障害)の検査が保険適用外で3万円もかかった」
「塾や習いごとは、集団で始めても個別指導になってしまう」

・長野県 もんきちさま
「一人っ子のため、成人後の生活が心配です」
「親なきあと、子どもが困らないように今のうちに整理しておくべきことがわからない」

・東京都 モンキーさま
「不登校で、適応教室が遠いため、毎日の交通費が大きい」
「給食とお弁当代が二重にかかるのも辛い。でも、もしかしたら明日は学校に行くかもしれないと思うと、払うのを止められない」

・埼玉県 チコさま
「障害年金をもらえるかどうか」

など、ご家庭によっては想定外の出費が続いてしまって「今」が大変であったり、「これから」が気になるという声が多数ありました。

発達障害のある子とその家族が、ライフプランニングで整理していること

「我が家の場合はどうだろう?」と少し考えてみます。今のままいくと、進学や自立のタイミングは、余裕があるだろうか?定年後の自分たちの生活は?

日々さまざまなことがある中で、10~20年後のことを考えるのは大変です。しかし事前に考えておくと、お得であったり、安心なお金の使い方・備え方ができます。

人生を広く見通して「ライフプランニング(人生設計)」をしてみると、「我が家の場合はどうしようかな?」という整理に繋がります。

発達障害のある子とその家族が、ライフプランニングの際に整理していることをご紹介します。

どんな福祉サービス・社会資源を使うか

《例》
・学校や園の「無償化」は使える?
・特別児童扶養手当はもらえる?
・障害基礎年金はもらえる?

どんな進路を選ぶか

《例》
・療育や習いごとにどれくらいお金を使える?
・私立受験をするとしないとでは、塾代なども含めてどれくらい変わる?

どんな将来に備えるか

《例》
・不登校や、予定外の進路になった場合
・子どもが働けるかどうかわからない場合
・親なきあとのお金の管理や住まい

こういった整理をすることで、「やっぱりこれを始めよう」「迷っていたこれを止めよう」と、決断の助けになることがあります。

生活に変化が起きた、「発達障害とお金」の専門家とのライフプランニング

LITALICOライフには、発達障害とお金の両方の知識をもったコンサルタントがいます。

実際にライフプランニングを通してどのような変化があったのか、ご紹介します。

子どもとの関わり、貯金に変化!

【ご家庭のお悩み】
「子どもに欲しがられると根負けして、お菓子やオモチャを買ってしまいます。子どもはわがままになっていくし、貯金が全くできません。このままでよいのでしょうか」

【整理したこと】
老後どんな生活をしていきたいかもふまえて、人生にかかわるお金を全体的に整理。高校の教育費のため、日々の出費は抑えたほうが良いことがわかりました。

【起きた変化】
どうすればお菓子などを買わなくてよくなるか一緒に考えた結果、子どもと「節約ゲーム」を始めました。その分を高校の教育費として貯金できるようになりました。
(担当コンサルタント:山田遼平)

親としての想い、習いごとに変化!

【ご家庭のお悩み】
「子どもが新しい習いごとをしたいと言っています。療育も含めて既に2つしているし、疲れてしまうと思います。お金もかかるため、悩んでいます」

【整理したこと】
何のために習いごとをさせてあげたいのか、といった親の想いから、人生にかかわるお金を全体的に整理。

【起きた変化】
将来のために今できることはしてあげたいという親としての想いを再認識するとともに、「習いごとに今使っていい金額」がわかることで、前向きな決断ができました。
(担当コンサルタント:加藤晋太郎)

《発達障害のある子と家族のライフプランニング》について、専門知識を持つ講師が解説

ライフプランをたてることは、今の悩みを整理することにも繋がります。将来の見通しをたてることで、子どもにとっても親にとっても、安心を増やすきっかけになります。

LITALICOライフでは「発達障害のある子と家族のライフプランニング(全国版)」という保護者さま向けの無料勉強会も開催しています。
勉強会のあと、希望を出すと、後日に個別で相談することができます。ライフプランニングも無料で依頼できますので、良ければ参加してみてください。

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