2020.10.16
こんにちは。「安心」を届けるメルマガ編集部です。
小さいお子さまと生活していると、偏食や生活行動、服装など、お子さまの強いこだわりにヘトヘトになることはありませんか?
例えば、コロナ禍においていまや必需品となったマスク。
発達障害情報・支援センターの調査によると、発達障害者の56%の人がマスクを「我慢して着用している」「着用が難しい」と感じています。
理由は人さまざまで、「意思疎通が難しくなるため」などもありますが、感覚過敏が原因の方も多いようです。
特に今のような季節の変わり目は気がかりが増えてくると聞きます。実はそれらの原因の一つは「感覚過敏」かもしれません。
お子さまの嫌がることが多いと、保護者さまも大変です。
とにかく嫌がる、その理由はいったいなんでしょうか?
触覚過敏は、皮膚に触れる刺激を、過剰に感じてしまいます。
そのため、歯磨き・爪切り・耳かき、そしてシャワーまでも「痛い」と感じて恐怖心を持つお子さまもいるようです。
《工夫の例》
・短時間でサッと済ませる
・見通しを立てられるよう、歌を歌い終わるまでに済ませる
「チクチクするのはイヤ!」と言って毎日同じ洋服ばかり着たがる…。そんなお困りの声もよく聞きます。洋服へのこだわりは、素材から袖の長さ、ゴムの緩さなど、お子さまによって様々です。
《工夫の例》
・お気に入りが見つかったら、大きめのサイズまでまとめ買いする
お子さまの偏食にも感覚過敏が影響していることがあります。
好き嫌いが多い子どもに、あまり無理に食べさせるわけにもいかず、かと言って、理解していない人からは「わがままだ」と言われたり。親は板挟みになって辛いですよね。
・ドロドロやホクホクなどの食感
・肉、魚、乳製品などの匂い
・同じ食材でも味つけが変わると食べられない
ほか、色・形にこだわる子もいます。
《工夫の例》
・調理方法を変える(ひき肉にする、細かく刻む、フライにする…)
・学齢があがるにつれ、お友だちと一緒に食べたら食べられた、などふとしたきっかけで克服できた事例も
せっかく公園に連れて行っても、服や手が汚れるのを気にして遊んでくれない。粘土やノリなどベタベタが苦手。親としては不安かもしれませんが、無理にやらせると余計に嫌がる場合もあります。
《工夫の例》
・かくれんぼや折り紙など、お子さまが安心して遊べる方法を探してみる
感覚過敏はあくまでもその人個人の「感覚」です。そのため、日々お子さまと接している保護者さまであっても、理解することは簡単ではありません。本人ですら気づきにくいと言います。
感覚過敏・こだわりの背景には「不安・緊張・強い恐怖・ストレス」がかかわっている場合もあります。
まずはお子さまが不安にならないように、これから入ってくる刺激について、前もって、量・質、タイミングを想像し、心の準備をしておくことが大切です。
また、お子さまが自身の感覚を言葉にできるよう、なぜイヤなのか、問いかけてあげると良いかもしれません。
いかがでしたか?今後もみなさまの気になること・安心できる情報を配信してまいります。
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