【11家庭の体験談】発達障害のある子ども。学校の先生との付き合い方は?気を付けるべきことは?

4月からはじまった新学期。

「うちの子は発達障害の特性があるけれど、学校とどうコミュニケーションをとればいいの?」「工夫すべきことは?」

発達障害や特性のある子の学校生活について、先生とのかかわり方に悩まれるご家庭も多くいらっしゃるようです。

そこで今回は、学校の先生との付き合い方に関するアンケートを行い、たくさんのみなさまにご回答をいただきました。

以下、お子さまの特性ごとにご家庭を分け、学校の先生との付き合い方で意識していることやこうしておけばよかったと思うこと、またその体験談を挙げております。

【自閉スペクトラム症】8家庭の理由や気づき、苦労

穂葉子さま・神奈川県・自閉スペクトラム症
日々の様子を手紙や電話で伝えながら…
入学前には特性を伝え、入学してからは付き添い登校時に、日々の様子を伝えたり学校からの困りごとに回答したり、教室の環境作りに助言したりしました。1学期は順調に通えましたが、運動会前に特性上タブーなこと「強制してやらせる」を学校側がおこなってしまい、それからは不登校です。
不登校となり、担任の先生からは「プリントがたまりました」以外は連絡が入ることはありません。それでも日々の様子を手紙や電話で伝えることで、副校長先生とは子育てに関する愚痴が少し言い合えるほど仲良くなりました。
ニイデマンさま・東京都・自閉スペクトラム症
個人面談を申し込んで…
学期が始まって暫くしてから、個人面談を申し込み、子供の特性について説明させてもらいました。
クリニックでのウィスク結果とそのレポート(子供の困り事や対応の仕方等、子供の取説)を持参、具体的な例を上げて説明した所、とても興味深そうに真剣に聞いて頂けました。
その後、ウィスクやレポートのコピーを求められたのですが、究極の個人情報でもあるため、取り扱い方法はしっかり確認を取らせてもらいました。
先生とのかかわりで意識しているのは、とにかく先生を立てる事。
中には保護者よりはるかに歳下の方もいらっしゃいましたが、「自分の子供の為に、手間を取らせてしまっている」事を念頭に、何かお願いする際は常に「ありがとうございます」「お手数をおかけしてすみません」の言葉を添えるようにしました。
面談の時、「ウチの子は空気を読めない特性がありまして、先生に大変失礼な物言いをするかもしれませんが、私に免じてご容赦の程お願いします。」とお伝えした所、先生が苦笑いしながら「…結構言いますよねぇ。」と返され、ウチの子一体何を言ったのかと冷や汗かいたこともあります。
なしゆさま・三重県・自閉スペクトラム症
中間案を一緒に考えて…
息子は今度の4月では中3ですので、中学入学時の体験をお話しします。小6の3月は、中学生活が安心して送れるようにと、学校の見学や支援クラスの担任の先生、校長先生とも、何度も面談しました。小学校の支援級の担任の先生も同席してくださった事もあります。支援級の先生とはノートで連絡を取りました。1学期時は、学生服の不快感から、シャツをズボンに入れられないとか、他の生徒と同様にはできないことも沢山ありましたが、本人と学校側が求める中間案にような提案をしていただいたりして、怒られる事なく、自分らしく成長できたようです。
中1頃は、特に何事もなく過ごしました。支援級よりは普通クラスで大半をすごし、時折、自分の物を勝手に触られて激高する事もあったようですが、先生には付かず離れずで見守っていただき、気がつけば、苦手の大半は自ら克服できるくらい成長していました。でも、中2になって支援級の担任の先生が異動してしまいました。次の支援級の先生は発達障害の知識は高いのですが、親に指示するだけで、息子(生徒)とコミュニケーションが取れない感じでした。典型的な中2病で母を避けた息子ですが、逆に自立はすすみ、成長しました。
ピカさま・愛知県・自閉スペクトラム症
支援級にいったほうがいいと暗に言われてしまい…
懇談で特性の事を伝え、例えば、授業の課題が終わって何もする事が無い時にはプラスαの課題を出して欲しい等、希望をしましたが、結局それなら特別支援学級に行ってくださいと暗に示唆されました。また、発達の特性の事を出すと、機械的に教頭へ繋がれ、教頭は、個々を見ずに、どんな診断かを重視し、支援学級を勧めてきました。
合理的配慮は結局は、健常児、障害児と切り分ける事なのかなと思わざるを得ない感じ。学校は結局は発達の専門家じゃないから、安易に相談すると、すぐ障害児と区別されて、支援学級に入る事を勧められる気がした。
年度途中での診断で、こちらもはじめての事ばかりで頼る所がなかったので、素直に全て相談してました。
もう少し、スクールカウンセラーの先生等に相談し、こちらの方針を考えた上で、先生への依頼の仕方等を考えれば良かったのかもしれません。合理的配慮は結局は人的資源も限られている中で、難しいし、学校の枠にはまらない子は問題児だと見られてしまうっていう事を、小学校でひしひしと感じました。
まるるさま・福岡県・自閉スペクトラム症
精神科の先生とも連携しながら…
担任の先生には、就学サポートブックを渡していて、特性などを理解してもらっている。
3ヶ月に1回、児童精神科に行っているので、学校での生活面や言動面で気になっていることを担任の先生に聞き、その内容を児童精神科の先生に伝えたりしている。ほぼ、学校で荒れることがないが、荒れた場合は、先生から、こういう状況だったが、10分くらいしたら落ち着いた等の報告はある。
はるるるんさま・大分県・自閉スペクトラム症
具体的にお伝えする
小学校 高学年の息子。特性含め、取扱い説明のような【サポートシート】を作成しています。
入学時は入学前説明会にて、進級時は3学期の面談にて、次の担任に渡してもらうようにお願いしています。
得意な作業(細かい工作系)や、苦手な作業(漢字書き取り、計算20問など単純作業の持続)、気を付けるタイミング(移動教室、テンションの上がるイベント日)など、具体的にお伝えしています。
先生とのかかわりで大切にしているのは、何事も、具体的に伝えること。 また、先生のお考えを一旦は聞いてみること。
めいママさま・神奈川県・自閉スペクトラム症
敬意をもって接する
毎年、娘の特性をお伝えして(年度初めの少し落ち着いた頃に連絡帳を使うか、最初の懇談会後に教室に残って先生と直接お話しします)、気にかけていただけるようにお願いしています。
先生に対しては、当たり前のことですが…常に敬意を持って、丁寧に接するようにしています。あと、PTAの役員を引き受ける等で学校に顔を出す機会を増やして、色んな先生に顔を売っておきます。
りんさま・東京都・自閉スペクトラム症
些細なことでも連絡をとっていただく
学校からの着信はとくに多かったです。なにかあったトラブルを周りから知ることもあったので、些細なことでも連絡くれるようお願いをしました。
先生も1人の人間、神職かもしれないがときには愚痴りたくなることもあるだろうと受けとめました。正直わたしのほうがしんどくなることもありますが、娘に向き合う時間がながい担任の先生にはさからわず敬意をはらいました。それが娘のためになると思ったからです。

【その他・診断なし】3家庭の理由や気づき、苦労

まーさま・大阪府・診断なし
思いをしっかり伝える
新担任、新支援担と入学式から始業式までに面談を行い、困り事を見つける支援をおねがいしました。本人は「大丈夫!!」と言うので、気づいた事を担当者で共有し連携をとる支援をおねがいしました。校長、教頭、介助の先生にも改めて、よろしくお願いしますと直接伝えに行きました!!
先生とのかかわりで大切にしていることは、感謝と謙虚。人間同士なので感謝と支援で回っていると思います。あたたかい支援に感謝でいっぱいです。当たり前ではなく、それを伝えることは大切です。親の思いも、子の思いもしっかり伝えます。
のもさま・北海道・そのほか
薬の副作用について…
息子は自閉症の疑いという判断までしかつきませんでした。しかし、ADHDの薬 チュアブルを服用しており、服用すると眠気が出ることを新しい先生に話しています。
ただ、授業中に居眠りすることは先生や周りの方に対して失礼なことだと息子には話しています。
薬以外の要因 ゲームをやり過ぎだ思いますが、中学入学に際し、引越しをして新しい環境になりました。 息子にはそれがプラスに働いたと考えてます。
こけたどじこさま・福島県・その他
先生との擦り合わせがうまくいかなかったけれど…
クラス替えで、部活の顧問の先生が担任となり、1年間指導してもらっていたので、大体の性格や個性も分かって貰えているだろう…と、油断していたと思う。コロナ禍でなかなか学校に出向くのが少なすぎたのと、自分の心の調子がかなり悪かったので、健康調査票には色々書いておいたけど、先生と擦り寄せが出来ていなかった。そのせいだけでは無いと思いますが、3年生の部活引退から、娘も含め3人しか居ない2年生達がプレッシャーで潰れそうになり、事態を重く見て、先生とかなり長い時間の話し合いをお願いした。
先生とのかかわりについては、先ず、自分自身も特性があり、娘も自分に似ている事を、担任の先生だけで無く、他の先生にもオープンにお伝えし、その上で相談したい事や、お願いしたい事を話す。そして、保護者として協力出来ることは全力で頑張ることも、面談や学校評価アンケート等で感謝を込めて伝えるように心掛けている。

工夫はご家庭ごとにさまざま

進学・進級おめでとうございます。

新学期が始まって1ヶ月。お子さま、親御さまにとり新しい生活が始まり、色んな思いがある日々を過ごされているのではないかと思います。

今回は学校の先生の関わり方や伝え方などの体験談を沢山いただきました。皆さん、お子さまの環境を整えていくために、様々な工夫や対応をされているのが分かりました。

ぜひ色んな方の学校の先生との関わり方や伝え方などを参考にして頂ければと思います。

 

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※「自閉症スペクトラム」の診断名は、2013年以降「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD)」に統一されました。ただし、いまだ「自閉症スペクトラム」という略称や、「アスペルガー症候群」という表現も根強く浸透しているため、わかりやすさを重視して「自閉症スペクトラム」と表記しています。
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