発達障害のあるお子さまが、不登校になってしまうことはしばしばあります。
そういったとき、ご家庭ではどのように過ごせばいいのか、保護者さまはどのように接するのがよいのか、迷われてしまう方も多くいらっしゃるようです。
不登校経験のあるご家庭を対象に、「①不登校中はどのように過ごしているか」「②子どもへの接し方や不安だったこと・気づいたことなど」の2点についてアンケートを行いました。
今回は、ご回答いただいた32家庭のリアルな体験を、学齢別に分けてご紹介します。
【小学生】の不登校14家庭の声
穂葉子さま・神奈川県・ASD(自閉スペクトラム症)
デイサービスに通い…
①午前中は休日のような過ごし方、午後からは放課後等デイサービスで体を思いっきり動かしていました
②いつも通り。強制もせず、ゲームもやりたければずっとゲームをさせていました。午後からは好きで放課後等デイサービスに通っていたので、社会性が途切れることがなく安心していました。
マヌルネコさま・神奈川県・ASD(自閉スペクトラム症)
教材を一緒に探すなど、学び方を模索して…
①自宅で教科学習(参考書やドリル、スタディサプリ、チャレンジタッチなどの教材)をメインに、手芸や調理などを行っていました。教科学習は、学年を超えた内容に関心があったので子どもに合った教材を母親と探し、学習自体は子ども一人で行っています。調理や手芸、工作などは、その時の興味に応じて母親と一緒に楽しんだり、ひとりでやっています。図書館で本を借りたり習い事に行く以外は自宅で過ごしています。独学が性に合っているようです。子どもに合う教材と巡り合うまでには少し苦労しました。
②学校が合わないということを、本人が感じていたし、親から見てもそう思ったので、早めに学校復帰はやめ、子どもにあった学び方を模索しました。1年半くらいは親の気持ちもぶれたり、不安になることも多かったですが、学校に行かなかったとしてもごく普通の「子育て」で、楽しさもつらさも、変わらないなと気づいたとき、不登校が特別なことではなくなりました。学校に行かなくなって、親子の時間も増え、子どもの関心や興味に目を向ける時間も増え、振り返った時に、試行錯誤していた不安な時間もかけがえのない宝ものだと感じています。
やることを決めて勉強に取り組み…
①長期間行けてなかった去年は、授業時間通り勉強を組んでやっていました。原因が先生にあったので、先生に教えてもらわなくてもやれると、学校の授業よりもっと高度な勉強をやり、本人がモチベーションを保っていました。 今は月に何度か休むこともありますが、ゴロゴロしています。
②学校に行かなくてもいいが、将来のために勉強はしよう、と言っていました。 無理に行かなくていいと言うふうにして、学校に行きたい時も保健室に申し送りをして、教室に行かないときはやることをある程度決めて、行きたい授業のみに行かせていました。 放課後の時間帯は学校に行ってなくても遊びに行きたければ行ってきて良いとし、学校に行かないことは悪いことではないから、罪悪感を持たなくて良いし、友達に何か言われたら、悪いことはしていないと胸を張っていっていい、と言っていました。
ynn0410さま・神奈川県・ASD(自閉スペクトラム症)
なるべく外に連れて行って…
①ゴロゴロしてるかYouTuberを見ている。
②外に出なくなるといけないと思ったので、私の仕事がない日はどこかに連れていったり、買い物をさせたりしていました。 今までやっていたドリルなどの勉強をしなくなってしまったので、学校の宿題だけはやらせました。
ぷちぷちさま・大阪府・ASD(自閉スペクトラム症)
家にこもらないように…
①学校に行かなくなる前にしんどそうにしたり、体調を崩したりしていました。 学校に行くのはもう無理と一言いいましたが、限界を超えているなと思ったので無理に登校させることはせず、 親は、地元の家庭児童相談所に相談したり、学校に相談したりしました。 娘は、当時小1だったので、勉強は、家で出来る範囲でみたり、皆と顔を合わせるのがしんどいため、顔を合わせない時間に連絡ファイルを持っていたり時々しました。 家で工作をしたり、本を読んだり、習い事の練習をしたり、遠くの公園へ遊びにいったりして、家にこもらないようにしました。
②とにかく、家にこもらず、体を動かすように心がけていました。 不安や心配だったことは、癇癪や自己否定などもあり、とても学校に登校できるようになるとは思えず、不登校のままだったらどうしようや、勉強の遅れが気になりました。 一番困ったことは、どうすればいいのかどのように対応すればよいのか分からなかったことです。 気づいたことは、不登校に対応できるサポートの場所はほぼないと言うことです。 発達障害であれば、学校の支援級や放課後デイなどの利用もできますし情報もらえたり相談もできますが、不登校は難しいなと思いました。 娘の場合は、学校側が支援級(在籍ではなく)が受け入れてくれ、適切な対応をしてくれたため、半年くらいでクラスへ戻ることができましたが、5年生からまた、クラスへ入れず、支援級のみで過ごしたり、週1回のみの登校でオンラインでつないでもらったりで、学校側のサポートが大きく、勉強の方もなんとかついていけている状態です。 私が住んでいる市では、不登校児の居場所として学びの場があり、見学を親子で申し込みをしましたが、そちらでお世話になることはできませんでした。
周りの協力もあり、少しずつ受け止められるように
①当時の職場がとても理解のある職場(保育園)だったため、たまに一緒に出勤し、園児たちと一緒にお散歩に行ったり赤ちゃんのお世話をしたりしていました。 また、長期化しそうだと思ったタイミングで、教科書に沿ったタブレット学習を導入し、我が子のペースで勉強もしていました。 たまに外でランチをしたり、映画を観たり、祖父母の家に行ったり、わりと自由に過ごしていました。
②最初は「理由も分からず学校に行かない(行けない)」ことが許容出来ず、声を荒らげて叱ってしまうこともありました。しかし、当時の担任が子どもの気持ちも私(親)の気持ちも上手に汲んで対応して下さり、葛藤しつつも受け止められるようになりました。 とにかく不登校の状態が長期化してしまうことが不安でたまりませんでしたが、担任から1~2日おきにフォローの電話がありとても助かりました。 信頼する職場の先輩から「今、お子さんのそばについていてあげる時じゃない?」と言われ、2週間仕事を休んでじっくり我が子と話をしたり一緒に学校に(行けるところまで)行ってみたりした結果、1人では朝玄関を出ることさえ出来なかったのに、3週間目には教室へ行けるようになりました。 その後も波はありますが完全な不登校からはなんとか脱しました。 「学校に行かないのに家でゲームなんて絶対許さない!」と叱り飛ばした日もありましたが、我が子の場合は時間を決めて自由にゲームをさせた事で、学校に行った時に友達と会話が弾み、また学校に行って友達とゲームの話がしたい!と思って頑張れるようになったので、頭ごなしにダメと決めつけるのも良くないなと思いました。 良いきっかけになりそうなものは恐れずどんどん試してみるのも1つの手だと感じました。
好きなこと、楽しいことを一緒に…
①ほぼ自由に、ゲームやユーチューブを観て過ごしています。学習意欲がゼロの状態なので、勉強の声掛けは基本しません。心身の健康のためになるべく外へ連れ出し、公園や好きな鉄道に乗りに行きます。安心できる幼稚園の友だちにも会いに行きます。
②不登校になって一ヶ月経ったころ、本人が将来の不安でいっぱいになり、元気がなくなってしまったことがとても心配でした。なので、子供が好きなことや楽しいと思えることを一緒にやっています。 生きている意味がない、ゲームばかりやって家族の迷惑になってる…などと話すこともあり、小学2年でそんなことまで考えるのだなあと驚きました。
公園で体を動かして…
①お昼前後は人気が少ないので祖父母も誘い車で公園へ行き、遊具で体を動かします。 我が家は学区外の幼稚園に通園していたので、小学校へ進級後は幼稚園の時からのお友達と放課後に遊んでいます。 (ママ友さん達に連絡を取り、その日遊べるか確認をするのが結構大変です。) 遊べない日は祖父母と一緒に隣町の公園までドライブし、お茶をして帰って来たりします。
②昨年度から前向きにホームスクーリング中です。 アンスクーリング型なので、工夫をしながらスモールステップで勉強を教えるのに四苦八苦です。
デイサービスで遊んで…
①YouTube、Switch、 週三位は、昼頃からデイサービス。週1回は夕方から音楽デイにいきます。デイでは宿題少しと、通信教材のチャレンジタッチをしたり、遊んだりしてます。家ではテレビや、他に遊んだりしてます。
②学校に行くようにと、声かけしすぎるとストレスがたまって身体の不調が出た。反抗期もかさなり、親に暴言、攻撃的になったりした。しかし、ダラダラ生活が身に付くのが不安です。
生活リズムを崩さず、社会で生き抜く力を…
①ドラマ、映画、You Tubeを見て大体の時間を過ごしています。 勉強はやれるときにやる感じです。しんどい時は無理させません。教材は学校のドリルやプリント、タブレット教材などです。 親が仕事で家に居ない時は自分でお昼ごはんも準備してもらっています。 生活リズムを崩さない為にゴミ捨てのお手伝いもしてくれています。
②学校に行かないことに対しての将来の不安はありました。 でも、それは本人の不安ではなくて親の不安。 焦って学校に行かせよう行かせようとして、どんどん表情が暗くなっていくのを目の当たりにして気づきました。 今は学業よりも社会で生き抜く力を身に着けて欲しいと思っていて、子どもの気持ちに寄り添いながら過ごしています。
ぱぐもぐさま・東京都・ASD(自閉スペクトラム症)
休みたいときは休ませて…
①大好きな工作を楽しんでおります。
②休みたい、と言ったときは、落ち着いたときに理由は聞きますが、休ませております。 家で大好きな工作をして、ご機嫌で過ごしている息子を見てると、あまり不安になることはありませんが、学校で何を学んで欲しいのか、息子にとってどうしてあげるのが1番いいのか、深く考えるようになりました。
なるべく楽しい経験を…
①外で過ごす日は公園やプールに遊びに行き、家で過ごす日はYouTubeやゲームなども許可しつつ、本人の好きなことを中心に、絵の具でのお絵かき、脳トレ系の図形ドリル、工作、ドローンやプログラミングなどをしてしました。本人の選んだ習い事にもいくつか通いながら、夕方からは放課後等デイを利用しました。
②本人は最初、学校をお休みすることに罪悪感があったようですが、ストレスのあまり体調不良になることがあったので、「せっかく時間がたくさんあるから楽しもう」というような声かけをして、なるべく楽しく多くの経験が出来るように過ごしました。好きな習い事を増やすことで、居場所作りができ、家族以外の人と触れ合う機会を増やすことが出来ました。学校と違い、褒められることも多く自信もだいぶついたようです。学校の先生方とは電話、対面、支援会議を何度重ねても学校に来るよう勧められるばかりで、学校からの電話は1?2日ごとにありましたが、意識させすぎないように、本人のいない所で話すなどしていました。
まりっちさま・滋賀県・ASD(自閉スペクトラム症)
なぜ行きたくないか聞いてみると…
①家でゴロゴロかゲームをやっています。 料理が好きなので料理教室にたまに行きます。 日中支援でフリースクール的なやつに行ったり行かなかったりします。
②ドンドン外の世界と離れる気持ちで焦って無理矢理学校に連れて行ったことも何度もありました。 児童相談所の心理士さんから学校をお休みさせてあげてほしいと言われ、よく子供の話を聞くと、意地悪されてるから行きたくなかったみたいです。 私からしてら意地悪なのそれ?って思いますが、被害妄想があり、人の気持ちを組む事が苦手なタイプなのでそう感じるのかと学びました。 無理に行かさず外との何かの繋がりがあればたまに学校の保健室登校出来たら、良いやと「こうしなきゃだめ」を止めたら怒る事も減りまして。
かたっぽさま・兵庫県・ASD(自閉スペクトラム症)
ルールを決めて、先生とも相談しつつ…
①漢字と計算だけは少しでもいいからやるなら、学校を休んでもいい。 ゲームは兄弟が帰ってくるまではやらない。 お母さんのお手伝いをする。というルールを決めて、なるべく生活習慣が乱れないように過ごしていました。 2人でテレビを見たり、カードゲームをしたり、末っ子の送迎の帰りに川に行ったり、一緒にリラックスして過ごすようにしていました。 お手伝いも私のコーヒーを淹れてくれたらお手伝いポイントが5倍付く設定をして、私も嬉しいお手伝いで自然にありがとうと言えるので、ハグの嫌いな本人も受け入れてハグさせてくれたりしていたので、良い時間を過ごせた時もあったかなぁ。と今となっては思います。 だんだんこのままでいいのだろうか?寂しいな。でも学校が怖い。お友達に会ったらなんて言われるだろう?怖い。といった気持ちが出始めてからはどんどん苛立ち始めて、隠れてゲームをしたり、兄弟にあたり散らしていたので、違う学校のお友達と遊ぶ機会を作りました。とてもいい顔をして、楽しかったと笑ってくれたのをきっかけに、学校が必要だと感じました。
②私と先生との話し合いを重ね、その度に本人にとってはトライ&エラーしかなかったので、不登校になる事は予想していました。母である私自身ももう学校の他に居場所を見つけよう。と考えましたが、近くに受け口はなく、金銭的な負担が大きく、もう少しだけ、学校に配慮を求めてみようと考え直しました。1番不安だった事は本人が引きこもりになる事でした。鬱傾向が見え始めてきてからは死について聞いてくるようになったので、支える私も辛かったです。
【中学生】の不登校9家庭の声
本人の話を聴きながら…
①お昼前に起きて、ほぼ1日PCの前にいます。ゲーム、動画編集、その他やりたいことを調べて過ごしてます。家の外に出て、人と接することがほぼない毎日です。
②とにかくアドバイスをせずに、本人の話を聴くこと。機嫌や調子が悪いのもすべて自分との調整しかない毎日なので、常に自分の内面と向き合っていてなかなか辛いだろうなと思っています。不登校になったことで外的な苦労はなくなって、本人のもともとの良さが戻ってきた感じはあります。
azukiさま・静岡県・ADHD(注意欠如多動症)
子どもの人生は子どものもの、と考えて…
①とっても自由にしています。やりたい時にやりたい事を。ほとんどゲーム、ネット。衝動的に、YouTubeで見たと土鍋でご飯を炊いたり… 今年度は週に一回、通級に行きだしました。
②初めの1年は何とか登校させようとしていました。登校刺激を通り越し、登校圧力に。この子は、集団の学校が合わないと受け入れられてから、子どもの人生は子どものものと考え、妙な期待をしなくなったらとても楽になりました。
寄り添いたいけれど、心配も
①ゲームやYouTubeが、主です。 その他、学習に取り組み、放課後週2回ほど登校し担任と10分程会話し課題等を受け取り帰宅しています。その他、週1回スクールカウンセリングと通級にも行っています。放課後等デイサービスには、週2回行っています。
②本人の気持ちに寄り添うことを、心掛けていますが、私自身、学校へ行って欲しい気持ちが強く、いつまでこのままなのだろうと心配です。 イライラしてしまいそうな時は、外出する事で、冷静になれるようにしています。
あの手この手で行かせてみようとしたけれど…
①パソコンや(ゲームの打ち込みではなく、作品を書いていました。ネットサーフィンも。テレビやスマホ、学校で使うChromebookなどは、深夜まで起きていてねれない要因になっていると感じたので、没収して映像から距離を置かせました。
②最初はあの手この手で行かせようと、親も必至でした、親が怒ってもどこ吹く風でした。 家に引きこもっていると、この先をうまくいかないコトが目にみえているので心配してしまいます。
好きなことをさせながら、生きているだけで今は十分
①スクールカウンセラーの先生と相談して、エネルギーが戻り元気や やる気が出て来るまで、どうでも良い事=好きな事(先生曰く)をして過ごしています。 ゲーム、携帯、寝る…(勉強を促したりしない等…) 元気が戻って来たら、夏休み迄この生活を続けようか? とか、その後少しずつ以前の生活リズムに戻していく。 等、様子を見ながら、本人と相談して、日々過ごしています。 食べたい物、欲しい物、行きたい場所など 可能であるなら叶えてあげている。 なるべく外に出る様にしている。 近所に買い物を頼む等
②初めは、無理やり登校を促していました。 次第に、受けいれる事ができて、本人の意向を確認しながら過ごしている。 学校の成績や、進路、将来 全て不安ですが 生きてるだけで、今は充分だと思っています。 親が色々な提案が出来る様に、情報を得る事は、大切だと思った。
くろくまさま・東京都・ASD(自閉スペクトラム症)
子どもに共感して会話につなげる
①パソコンでゲーム。 プログラミング。 N中に行く。
②笑っていたら、「何々?」と聞いてみる。それで、「へー面白い!」とか「すごいね」などと共感。 その内、「これ見てみてー」と言って会話ができるようになってきました。
勉強は課題を親が作って
①分からない。 多分テレビ、スマホ、YouTube!プライムビデオなどを見て過ごしている
②最初はちょっとでも行くように声掛けして仕事に出かけ、帰ってきたら行ったかどうかの確認をしてましたが、最近は行くことは諦めたので、特に何も声掛けしません。 ただ、やはり勉強に影響するので、その課題を親が作ってあげるようにしてます
めいママさま・神奈川県・ASD(自閉スペクトラム症)
本人のペースで…
①起立性調節障害があるため午前中は特に体調が悪いので、横になっていたり、休んでることが多いです。 午後、動けるようになってからは、読書や勉強をして過ごしています。 更に体調のいい時は、買い物や散歩に出かけることもあります。
②家でずっと2人で過ごしていると、ちょっとしたことでお互いイライラしてしまって… (2年前の、学校は休校で私の仕事も週の半分は出勤せずに在宅勤務だった期間の経験から) 正直言って何もいいことはないなと思ったので、私は普通に仕事に行ってます。 昼休憩のタイミングとか、娘がプレッシャーに感じない程度に様子伺いの電話をしたり、ちょこちょこLINEでやりとりはしますが、基本的に仕事は週4日フルタイムで入っています。 学校に行かなくなった当初は、勉強の遅れ等がとても気になっていました。 …が、元々学習障害疑いの診断を受けていて、どうしてもできない(身につかない)事があるので、本人のペースで進んでいけばいいかな?と思っています。 教科の勉強よりも、iPhoneやiPadを使いこなしたり、タイピングの練習をしたりとか、特性による困難さを少しでも和らげて、生きやすくしていく方法を考えています。
親が疲れたので…
①プリントを前まで出してたが、最近親が疲れました。いまはイラスト描いたりデイにいかしたりしてる。
②友達とかにおいて行かれてないか が心配。
【高校生以上】の不登校9家庭の声
自己肯定感を高めるような声かけを…
①療育教室を週2?3回行っていました。 登校時間から下校時間までゲーム、タブレット、パソコンをしないというルールを本人と決めました。 テレビを見たり、本を読んだり、何もしないでゴロゴロした時間もありました。
②体の健康のため、規則正しい生活をすることを目標としました。朝、8時に登校して下校時間は、本人が決めました。9時に下校しても「お疲れさまよく頑張った。」と励まし、プラスの言葉掛けをし自己肯定感を高めるよう家族が心がけました。 このような生活が3年ほど続きました。 学校に行けない不安より出来ないことがあったり、大きな声でパニックになってしまうこと、人が沢山いるところに行けないことのほうが心配でした。 子供にとって学校は、危険な場所でした。
在宅者がいると心強い
①youtube配信、スマホゲームなど
②家で一緒にカラオケなどして楽しんだ。急性期は拒食症も併発し、生命の危機を感じた。急性期を脱した後は、長期にわたり引きこもっていることで、同世代との交流が絶たれ、精神的な成長ができないのでは、と不安だった。引きこもりが終わる見通しが立たないのが、一番の不安事だった。家に主婦代わりの在宅者が常にいると、大変便利。宅配の受け取り、雨の洗濯物の取り込み、電話対応など、都度対応してくれる人が在宅しているのは心強い。
みにらママさま・大阪府・ASD(自閉スペクトラム症)
行かないことが普通になって…
①共働きのため子供が1人で留守番をしていました。 勉強ができる環境も整えましたが、特に取り組むこともなく、ゲームとテレビと寝ることの繰り返しでした
②最初は元に戻す事で必死でしたが、子供のストレスも多くなり行かないことが普通になるまでは不安で仕方ありませんでした。でも行かないことが普通になり、こちらもあまり言わなくなってからは子供と少しずつ話すことができるようになりました。
できる限りのことはしたほうが…
①ベットで転がっている(寝ている) 漫画を読んでいる 携帯でゲームや動画を見る リビングでテレビを観る
②出席日数や勉強の遅れが心配だった。 前日に明日は絶対に行く、と口にしても翌日の朝行けずにぐずぐずと過ごし、登校時間になると部屋に逃げていたので話せる時には理由を聞いたり、現実的に休むとどういう問題があるか、話した上で出欠席は本人に決めさせた。 将来のために役立つ家事は声かけして手伝ってもらったりもした。本人も気が重い様子なので気にせず自分の用事で外出したり、買い物に行ったりした。学力、出席日数はやっぱり推薦やその先の選択肢に繋がることは間違いないのでやれるなら対応した方がいいと思う。
適応指導教室を利用しつつ…
①小学校時代から、1学期に1日2日欠席することはありましたが、中1の1月頃から連続してお休みすることが増えてきました。不登校になって最初の頃は疲れきっていたのか1日中寝ていました。その後適応指導教室に通うようになり、本人の気の向いた時に片道30分歩いて通い、体力を戻していました。その他小4から続けていたドラムの音楽教室と、発達障害専門の学習塾には変わらず週一で通っていました。あとは本人の気の向いた時に海沿いの公園までサイクリングに行って気分転換したり、たまには幼馴染みの友達と遊ぶこともありました。コロナの休校を挟んで中2から在籍校にも復活しましたが、また行けなくなった時は適応指導教室と併用しながら、成るべく家にこもりっぱなしにならないように心がけていましたが、登校が続くと疲れて起きれなくなるということを繰り返していました。ゲームは学校が終わった夕方からはやっていいことにし、小学校時代からの友達と夜遅くまでオンラインゲームに没頭し、しゃべったり笑ったり感情を思いっきり発散し、唯一本人が生き甲斐を感じられる場所だったようです。その状態で何とか中3まで乗り切り、最後の修学旅行も行きました。卒業後は音楽系のサポート校に進学し、今は好きなドラムを勉強しています。まだまだ登校が続くと疲れて休んでしまう日もありますが、勉強嫌いだった本人が一番変わった所は、ドラムの練習は自発的に熱心にするようになったことです。勉強はどれだけ言ってもやらなかったのに、やはり好きなことは熱心に取り組むのだなぁと改めて感じています。
②息子は超マイペースでこだわりが強く、自分のペースで好きなことしかやりたくないタイプ。社会に出た時のことを考えると、世間のルールにある程度適応していかないと働くこと自体が難しくなりそうだと危惧していました。なので、休んで家にいる時間に他の皆は学校で一生懸命勉強していることを伝え、本人なりにやらなきゃいけないことをやるようにさせていました。例えば皿洗いや風呂掃除、床掃除などのお手伝いです。勉強に関しては、本人が不登校になったきっかけでもあり、元々抽象的な思考が難しい傾向にあるので中学校の勉強はしんどいだろうなと思い、中2になってからは強制的にやらせなくなりました。またお昼ご飯は給食費を払っていて登校すれば給食が食べられるのに、登校しないのは本人が選んでいることだから、本人にその事を伝えて用意しませんでした。ある意味荒療治でしたが、元々食に興味の無い息子には登校を促す効き目は余りなかったようです。あと息子は自分の辛さを言葉に出して伝えられるタイプだったので(母親には)、そういう話になった時は辛さにしっかり共感しつつ、でもやらなくちゃいけないことを伝えていました。うちの息子は物事の価値基準があくまでも自分で、例えば自分が行けると思えば5時間目からでも平気で在籍校に登校しますし、調子が悪いと定期考査の日でも休んだりします。なので不登校に関しても、自分が行けると思ったらケロッと行くようになるんだろうなと、将来に関しての不安や心配は余りありませんでした。強いて言うなら、いつその気になるのかなということでした。元々集団生活が苦手な上に勉強も難しくなる中学校時代が正念場だと思っていましたので、不登校になることは想定内でした。その代わり、高校になったら本人に合った選択肢が増えることは分かっていましたので、中学校では何とかメンタルを落としきらないように、世間のルールは伝えつつ、基本本人の好きなようにさせていました。
スクールで出席日数を確保して…
①テレビを観たり、ゲームをしていた。
②小学生の5年生頃から不登校になり、勉強がわからなくなるのではないか、このままひきこもりになるのではないかと不安でした。そのため、いつも声を荒げて、学校へ行きなさいと言っていました。でも、辛いのは私ではなく、学校へいかないといけないとわかっているのに、行けない本人なんだろうなと思ったら、ひどく叱ることはやめて、明日はどうする?と本人に決めてもらうようにしました。夜の間は、明日は学校行くって言っていても、翌朝になれば、やっぱり行けないということが増えてきたので、市が運営されている、不登校の子たちが通うスクールへ行くことにしました。送り迎えが大変でしたが、そこへ行けばとりあえずの出席日数は確保できるので、子どもも楽しく通っていました。 結果、中学進学は校区外へ通い、今は高校生で楽しく学校へ行っています。主人も、学校に行くだけで立派だ、と捉えており、小学校の2年間、あんなに悩んでいたのが、嘘のようです。
通信制高校について調べて…
①全日制公立高校入学後、1か月で登校渋りから不登校になりました。子供は昼夜逆転、スマホが友達状態でした。食欲も落ちていたので、その時食べられるものを用意し食べてもらっていました。無理はさせないと考え、子供の過ごしたいようにさせていました。
②学校に行けなくなって1週間ぐらいたった時には、無理して学校に行かなくてもいいと親として腹をくくりました。子供にも学校に関する話題を振らないように気をつけながら、子供の気持ちが落ち着くのを待ちました。ですが、義務教育ではない高校には欠席日数に伴う留年、退学など、タイムリミットがあります。今、親として出来ることをと思い、通信制高校への転校を検討し始め、まずは通信制高校とは、から勉強しました。ある程度の知識を身につけて各学校の資料を請求し、子供が落ち着いてきた夏休みに、これからどうしたいかを話し合い何校か見学に行き1年生の10月から通信制高校に転校しました。子供が不登校になると、本人が一番つらいのですが、親も辛いです。自分が経験していないので、どうしていいのかわからないのが本音でした。高校も義務的に定期連絡はくれましたが、全く頼りになりませんでした。すべて親が自主的に動かないといけないんだと実感しました。親としては、同級生と同じタイミングで卒業させてやりたいと思い、また子供が同意してくれたこともあり、早急に転校という選択肢を取りました。お陰様で通信制高校を無事卒業し、今は一人暮らしをしながら専門学校に通っています。
普通に接する
①ずっとゲームか、YouTubeで心を落ち着くようにしている
②普通に、声をかける事に気をつけた ごはんだよーとか
本人に考えさせるように…
①現在高1で4月末から不登校です。 始めはYouTubeやゲームに没頭していましたが、そのうちエネルギーが湧いてきて外に出て、買い物に行ったり、趣味の自転車で1日に100キロほど走っています。 明日はどこを走ろうかな?と天気を見たり地図を見たりして、いつもパソコンと睨めっこしています。 学校の話をすると、顔をしかめて勉強もほとんどせず、嫌なことからはとことん逃げているように見えます。 学校の先生にも沢山のご配慮をいただいていますが、 一向に学校へ通学できるようになりません。
②どうしたいか?をよく聞いて本人に考えさせるようにしました。幸い親子のコミュニケーションは取れている方なので、何を不安に思っているのか、不安の内容も時が過ぎるにつれ、変わっていくのでその都度聞き取り、担任の先生とも連携を取って支えていくようにしていました。 前日に、明日は学校に行くといって、意気込んでいても 当日朝になると塞ぎ込んで布団に包まっている日々でした。 高校生なので6月には留年になりますと言われ、本人は絶望感でいっぱいですが、それを回避するための努力も出来ません。 留年も転校も編入も全て拒否で、このままの学年で進級して大学へ進学するつもりでいます。 改めてこだわりが強く、譲れない性格なのだと感じています。これも特性ゆえなのかなと思っております。
受け止め方を考えてみて
忙しい学校生活の中で、ときにはお子さまが「今日は学校に行きたくない」ということがあるかもしれません。今回は不登校の子どもの過ごし方や、保護者の皆さんのお子さまへの接し方などについて多くの体験談をお寄せいただきました。
不登校が始まった当初は不安や葛藤を抱えていらっしゃる方も多いようですが、徐々にお子さんに対する受け止め方を変え、接し方を工夫されている様子が分かりました。
置かれている状況はさまざまだと思いますが、お子さまにとってもご家族の方にとっても不登校について改めて考えていただくきっかけになればと思います。
不登校の支援、将来の準備についてもっと知る
LITALICOライフでは現在、無料の保護者さま向け勉強会「不登校への支援と将来への準備」を順次開催しております。
・子どもが不登校でどうしたらいいかわからない
・不登校の子の進路はどうしたらいいの?
・子どもの将来のために、親はどこまで準備しておくべき?
といった、不登校のお子さまがいらっしゃるご家庭の悩みに寄り添う勉強会となっております。
勉強会後はコンサルタントによる無料の相談会に申し込んでいただくことも可能です。
こちらも合わせてぜひご覧ください。
発達特性のある子の将来・進路選びはどう考える?
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