【子育て世帯の住まい】妊娠・出産を機に引っ越し!子育て世帯向けのエリアの探し方や住宅購入のタイミングは?

「家族が増えると、今の部屋は少し狭いかも?」と、妊娠・出産を機に引っ越しを検討される方も多いのではないでしょうか。とはいえ「子育て世帯が住みやすいエリアって?」「賃貸?それとも購入?」と、出産前後の引っ越しは悩むことも少なくありません。今回は、不動産業界での経験を持つコンサルタントの町田さんに住まい選びのポイントを聞きました。

回答者

町田 健一

Kenichi
MACHIDA

産前・産後、教育分野に精通するファイナンシャルプランナーとして、年間約200世帯のご家族のライフプランニングの策定に従事。約15年間にわたる不動産・保険業界での経験も強み。金融教育に携わり、中学・高校での授業登壇多数。助産師の妻とともに、3歳と0歳の娘の父親として日々育児に奮闘中。

子育て世帯が住みやすいエリアは、●●を見て探す

——町田さんは、以前不動産業界でプレママパパ世帯に向けて、物件の紹介をされていたんですよね?

 

はい、ファミリー世帯や出産を控えている世帯などに、新築物件の販売や中古物件の仲介などを行っていました。私自身も3歳と0歳の娘がおり、実際に妻の妊娠を機に引っ越しをしています。子育て世帯の住まい選びについては、仕事でもプライベートでも色々と考えてきましたね。

 

——そんな町田さんが考える「子育て世帯が住みやすいエリア」って、どんなところなんでしょうか?

 

エリア選択において、ポイントのひとつと言われているのは「保育園に入りやすく、保育料の安いエリア」ですね。保育園の空き状況や0歳~2歳の保育料は、自治体によって異なります。独自の支援金や保育サービスを充実させている自治体もあり、トータルで大きな差がでることもあるんですよね。ここが手厚い地域はやはり子育て世帯から選ばれやすいですよね。

 

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また、あまり知られていませんが、子どもの医療費助成制度も地域によって違うんです。子どもが18歳になるまでの医療費が無料という自治体もあれば、15歳までと定めている自治体も。治療を受けた際の自己負担額や、助成の所得制限額も自治体によって異なります。

 

子どもは医療機関にかかる機会も多いので、長い目で見ると医療費助成が手厚い自治体は安心という考え方もできますよね。

子育て中に自宅近くにあると便利な施設って?

——そのほか、町田さんの経験上「こういったエリアがおすすめ」というポイントはありますか?

 

個人的には「子どもの遊び場が周囲にあるかどうか」は重要だと思います。

 

例えば、私も子どもたちと毎日のように公園に行くんですよね。歩くようになってくると家のなかだけで過ごすのはやはり難しくって。私の家の近くには公園や児童館や室内商業施設などぱっと思いつくだけで10か所ほど子どもが遊べる場所がありますが、かなり助かっています。

 

ベビーカーを押して歩いたり、子どもの手をひいて歩くことも多いので、自宅前の道の広さや交通量もポイントかもしれません。

あとは、近くにあると便利なのは子どもの病院関連でしょうか。今の自宅近くには小児科や病児保育(※子どもが体調を崩したときに保育園の代わりに預かってくれる施設)があり、熱がでたときにすぐ診てもらえる、預けられるという安心感があります。

 

——たしかにいざというときに安心ですね。

 

そうですよね。とはいえ、無数にある自治体の保育料や助成制度、公園の数、小児科の場所などを調べつくすのは大変です。ですから、まずは「生活のしやすさ」を基準にある程度エリアを絞り込むことをおすすめしています。

 

——生活のしやすさというと……?

 

勤務先から近い、親元から近い、交通の便がよい、家賃が比較的安いエリアであるといった一般的な環境の部分ですね。まずはそういった観点からエリアを絞りこみ、いくつかの候補地を「子育てのしやすさ」という観点で比較して選ぶのがいいのではないでしょうか。

引っ越しや住宅購入のタイミングは、いつがいいの?

――LITALICOライフのお客様から「どのタイミングで引っ越しを検討するのがよいのか」というご質問をよくいただきます。町田さんはいつもどのように答えていますか?

 

人によって異なりますが、産前産後、もしくはお子様が3歳くらいになるまでの間に、その後長く住む地域に引っ越し・住宅購入される方が多い印象があります。

 

産前、もしくは産後1年以内の引っ越しのメリットは、子どもが0歳~2歳の間にできる「地域のつながり」のなかで、その後も子育てができるところです。

 

例えば、お子さんが0歳~2歳の間は、かかりつけ医や助産師、ベビーマッサージ、習い事など、地域のなかに安心できるサポート先を見つけていく期間でもあります。その時にできた関係性のなかでその後も子育てをし続けられるメリットは大きいですよね。

 

また、3歳くらいになると子ども自身も周囲との関係性ができてきます。私の子も3歳になりましたが、そうすると名前で呼び合うような仲の良いお友達が何人もできてくるんですよね。仲良くなった子たちと同じ小学校に一緒に行くことができるという安心感から、3歳くらいまでに引っ越される方が多いのかもしれないですね。

――住宅購入をする場合も同じような時期に検討される方が多いのでしょうか?

 

基本的には同じですね。一般的に、同じ金額を払うならば賃貸よりも購入したほうが、部屋が新しくなったり、広くなったりするケースが多いと思います。だから、早めに買ってしまおうという方が多いのではないでしょうか。

 

お仕事柄転勤などがあると購入を悩む方も多いですが、転勤の間は「定期借家」という形で3年~5年程度に期間を区切って貸し出す方法もあります。異動の可能性があるとしても貸し出すことを前提に早めに買ってしまう、という選択もありかもしれません。

町田さんが講師を務めるセミナーも開催中!保育園選びのポイントや保活の準備などを解説

LITALICOライフでは『ママパパになるまえに知る「育児・保活・ライフプラン」』を開催中です。

 

 

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