2023.02.13
赤ちゃんの誕生は楽しみですが、いつから何を用意しておけばいいのか迷う人もいるでしょう。おなかが大きくなるにつれて、赤ちゃんのためにいろいろ買いそろえたくなったり産後のママ自身の物も買っておかなくては、など気持ちは焦るかもしれません。
実際に、出産前に何を用意すればいいのか、特に初めての妊娠・出産の場合にはわからないことだらけでしょう。今回の記事では、「出産準備チェックリスト」とともに、出産準備を進めるためのポイントをお伝えします。
出産準備を始める目安は、妊娠7〜8ヶ月ごろです。個人差はありますが、妊娠7ヶ月ごろは体調が安定しやすく、妊娠生活にも慣れてママになる実感もわいてくるので、出産準備を進めやすい時期です。また、産休に入ると、街に人が少ない平日に買い物に行きやすくなるというメリットもあります。
一方、臨月に入るとおなかはかなり大きくなって張りやすくなり、体調もデリケートになってきます。買い物に行くと、長時間に及んだり重い荷物を持ったりすることもあるので、出産直前の準備は避けたいものです。
出産前の準備は、妊婦さんの身体やおなかの赤ちゃんの負担になりにくい時期に、少しずつ進めていくようにしましょう。
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出産後に準備しておきたい必需品を中心に、リストをまとめました。必ずしもすべて必要というわけではなく、手持ちのアイテムで代替できるものもあるので、購入前に検討してみてください。
産院で指定されるものも考慮に入れ、以下のリストを参考に必要そうなものをリストアップしておきましょう。
☑産褥ショーツ
☑母乳パッド
☑授乳仕様のナイトウエア…胸の部分が開きやすいデザインのもの(かぶりタイプではないもの)
☑授乳ブラ、もしくは前開きのブラジャー
☑産後の体形戻しアイテム(骨盤ベルトなど)
※お産用パッド(分娩用ナプキン)は産院で支給されることが多いので、確認しておきましょう。
☑着け心地の良い下着(ショーツと授乳用ブラジャー)
☑円座クッション…会陰切開を受けた場合は、傷の痛み対策にあると助かる。
☑授乳クッション…新生児期の赤ちゃんはとても小さいので高さ調節ができると便利。U字型でママの体に巻きつけるようにして使うタイプが一般的。
☑産後の体形戻しアイテム(ウエストニッパーなど)…お産直後よりもパワーアップしたものが使えるように。無理はしないで、好みでOK。
ママパパになるまえに知る「育児・保活・ライフプラン」
入院生活に必要なものはバッグに詰めて、いつ出産になっても良いように準備しておきましょう。ここでは、入院の手続きなどに特に必須のものを中心にリストアップしました。
☑診察券
☑保険証
☑母子健康手帳
☑各種医療証(あれば)
☑スマホの充電器、携帯用バッテリー
☑2章 出産準備チェックリスト-ママ自身/出産直後のために でリストアップされているグッズ
☑ママが退院時に着る服…おなかがまだふっくらしていても着られる服を用意。
☑赤ちゃんが着る肌着、服、おくるみ、おむつ…退院時には、お宮参り用のドレスを着せることも。
その他、入院に必要な洗面道具などは、入院予定の産院ごとに異なるので、産院の指示を確認して準備しましょう。
退院直後から必要なものだけを厳選して、リスト化しました。新生児サイズの衣類は、着せる期間が短いため準備は最低限でOKです。赤ちゃんの体格は生まれてみないとわかりませんし、標準の範囲でも2,500g~3,500gと約1㎏もの個人差があります。赤ちゃんの衣類は、退院後に買い足すといいでしょう。
それでも、必要な時に欲しいものがすぐに買えるよう、どこでどんなものが売っているのか、ネットショップや近所の量販店などを、出産前に調べておきましょう。最低限、出産前にそろえておきたいものは、以下の通りです。
新生児は50サイズ(身長50㎝の意味)が基本ですが、着られる期間はごく短期間です。洗い替えも含めて、最低限、3~5枚あれば間に合うでしょう。
お手伝いがなく夫婦だけで育児をスタートする場合は、やや多めに用意しておくと安心です。さらに、60サイズのコンビ肌着(股を止められるタイプ)が3~5枚あると、しばらく買い足さなくて済みます。
首すわり前の生後3~4ヶ月ごろまでは、かぶりタイプの肌着は避けて、前合わせのものを選びます。それも、ヒモではなくスナップでとめるタイプが着せやすいでしょう。
肌着の素材は、肌にやさしい綿100%を選びましょう。伸縮性があり、通気性や吸湿性にすぐれたジャージ素材がおすすめです。低月齢の赤ちゃん用肌着はガーゼ素材も多いのですが、ガーゼは伸縮性がなく着せにくいので、新生児にはあまり向きません。
便利なのは、紙おむつです。新生児期のおむつ替えは1日10回くらいですが、70枚前後入った1パックを用意しておけば1週間弱は使えるはずです。
なお、体が大きいベビーの場合はすぐにSサイズに移行することが多いですし、逆に低出生体重児ベビーは新生児サイズよりさらに小さい紙おむつが必要なことも。いずれにしても、赤ちゃんが生まれてから、体のサイズに合ったものを買い足していけばいいでしょう。
布おむつの場合は、おむつ本体とおむつカバーが必要です。たくさん洗濯することになるので洗い替えを多く用意しておきましょう。おむつ本体は30枚ほど、おむつカバーは5~7枚ほどあると安心です。漬け置き洗い用のバケツも用意すると便利。
新生児サイズは50cmですが、着られる期間は短いので、60サイズの服を多めに揃えておくといいでしょう。首すわり前だとかぶりタイプは着せにくいので、前開きのものを用意しましょう。
新生児期のおむつ替えが頻繁な時期にはベビードレス(股のスナップがないタイプ)が便利そうですが、手足をよく動かしたり抱っこされたりするとめくれあがりやすいので、股スナップがあるタイプがおすすめです。
低月齢ベビーは暑い時期には肌着1枚でもOKなので、ベビーウエアを何枚も用意するより柄のかわいい肌着を多めに準備すると便利です。
寝返りが始まる5~6ヶ月ごろまでは、オールインワン型(メーカーによって、プレオール、コンビウエア、ロンパースなど名称はさまざま)の上下が繋がっているウエアが便利です。
なお、輸入物の服はかわいいデザインのものが多いのですが、欧米の赤ちゃん向けは細身に作られていて、日本人の赤ちゃんの体形には合わないことが多いので、サイズをよく確認して買いましょう。
赤ちゃんをすっぽり巻くことができるサイズの布。人気があるのは肌触りの良いダブルガーゼ素材ですが、季節や好みで選びましょう。
新生児は体温調節がうまくできないので、気温や室温によって調節してあげます。その場合は洋服を脱ぎ着させるより、おくるみを使う方が手軽です。バスタオルでも代用できます。
母乳やミルクを吐き戻したり、おしっこやうんちがおむつから漏れるなどで、赤ちゃんを「拭く」場面は意外に多いものです。そんなときには、やわらかい肌触りのミニハンドタオルが重宝するので、多めに用意しておきましょう。なお、ガーゼは繊維がかたくこすると肌への刺激が強いので、赤ちゃんの肌を拭くためにはタオルの方が向いています。
タイプはさまざまありますが、新生児期から使えるものを用意しておくと便利です。生後1ヶ月までは外出時よりも、赤ちゃんをあやすときなど室内で活躍する場面が多いでしょう。
なお、新生児期はめったに外出しませんし、寒い時期や寒冷な地域でも、暖房したり1枚かけたりしていれば基本的に靴下は必要ありません。
赤ちゃんは手足の末端から放熱することで体温を調節するので、室内では靴下などでおおわないほうがいいとされています。ただし、退院時の移動の際に、足を保護するために1~2足は準備しておいてもいいかもしれません。
ママパパになるまえに知る「育児・保活・ライフプラン」
赤ちゃんの誕生直後から使う可能性があるミルクと調乳グッズは、出産前から準備しておくと安心です。母乳育児を考えていても、出産後すぐは母乳が思うように出ないこともありますし、体調がすぐれないなどの緊急時もあります。
☑粉ミルク/液体ミルク
☑ほ乳瓶
☑ほ乳瓶用乳首…ほ乳瓶に付属して販売されています。
☑ほ乳瓶ブラシ・乳首ブラシ
☑ほ乳瓶用洗剤
☑ほ乳瓶消毒グッズ…薬液につけるタイプ、電子レンジで加熱消毒するタイプなど。鍋に湯を沸かして煮沸でも十分。
紙おむつや布おむつ本体については4章を参照。おむつ替えのときに使うグッズがあると、手早く替えられ、におい問題なども解決できます。
☑おしりふき…市販のおしり拭きは肌に合わない赤ちゃんもいますし、おしりかぶれ予防にはコットン+お湯でも十分です。
☑おむつ用ゴミ箱/おむつ処理袋…蓋つきのバケツで代用もできます。
☑ベビー衣料用洗剤
☑ベビーハンガー…洗濯用にピンチハンガーもあると便利
お風呂上りなどにつけるため、ベビーローションでもベビーオイルでもいいので、ベビー用で低刺激のものを用意しましょう。
赤ちゃんの肌はとても薄くデリケート。さらに生後3ヶ月以降は皮脂の分泌が非常に少なくなるため、清潔に洗って保湿剤で保護してあげましょう。新生児脂漏性湿疹やアトピー性皮膚炎といった肌トラブル予防にも、生後すぐから保湿を。
☑ベビーローション、ベビーオイルなど保湿剤
赤ちゃんは新陳代謝が盛ん。沐浴やシャワーで肌をこまめにさっぱり清潔にしてあげましょう。赤ちゃん専用のベビーバスやソープ類を使った沐浴のあと、新生児のデリケートな肌を守るために、お風呂上りにはスキンケアをおこないます。
☑ベビーバス…1ヵ月健診がすむまでは、基本的にベビーバスで沐浴をさせます。ベビーバスにはいろいろなタイプがあるので、好みや家庭の状況に合わせてチョイスを。
☑湯上がりタオル…正方形のものなら、頭から赤ちゃんをくるみやすいので〇。
☑湯温計…湯温調節ができる給湯器なら不要。
☑沐浴布…赤ちゃんが安心するよう胸にかけるためなので、ガーゼでなくても普通のタオルや手ぬぐいでOK。
☑ベビー用の洗浄料…泡タイプ・固形タイプなどありますが、使いやすくベビー用の低刺激のものを。スキンケアについては5章を参照
☑綿棒…ベビー用や細軸タイプもあり。
☑赤ちゃん用つめ切りハサミ、爪やすり
☑ベビー用体温計…タイプはさまざまありますが、おでこで測る非接触型なら、肌に触れずに短時間で計測が可能。
☑室温・湿度計
ママパパになるまえに知る「育児・保活・ライフプラン」
個人差もありますが、新生児は1日の大半を眠って過ごすことが多いので、快適に眠れるよう環境を整えてあげたいもの。寝具は妊娠中に用意しますが、ライフスタイルのよって布団派かベッド派か、または住んでいる地域の気候などによって、必要なものは多少違います。
☑基本的なベビーふとんセット…ベッド派か布団派かによらず必要となります。敷布団、掛け布団、シーツなどがセットに。枕はあってもなくても。
☑ベビーベッド…必須ではありませんが、赤ちゃんが小さいうちは、高さが少しある場所のほうが安全で、お世話が楽ということも。とはいえ使う期間が短くかさばるので、レンタルするかフリマアプリで購入する人も。
☑あれば便利なもの…タオルケットや毛布、大判タオル(調節用)、座布団や小ぶりのラグ(赤ちゃんをちょっと寝かせるのに便利)
☑スイングベッド&チェア、バウンサー…愛用していたという先輩ママもいますが、嫌がる赤ちゃんもいるので、必ずしも用意する必要はありません。
☑ベッドメリー…必須ではありませんが、寝かしつけや泣き止ませにも便利です。ベッドに取り付けられるだけでなく床置きできるもの、メロディやライト付きなど、さまざまな種類があります。
赤ちゃんは、1ヶ月健診が終わると少しずつ外に出られるようになるので、外の世界を楽しめるように準備しておきましょう。
☑抱っこひも…パパとママ、それぞれが使いやすいものを選んで。パパとママの体格がかなり違う場合は、各自用を準備しておくといいでしょう。
☑抱っこひも小物(カバー類やポケットなど)
☑チャイルドシート…退院時に車で移動する場合には必須です。さまざまあり高価でかさばるので、レンタルやフリマアプリを利用して用意する人も。
☑チャイルドシート小物(マットなどのほか、外出用のおもちゃも)
☑ベビーカー…新生児から使えるA型、生後7ヶ月ごろから使えるB型などいくつかのタイプがあります。レンタルしたりフリマサイトで購入する先輩ママも。
妊娠中に体調が落ち着き、いざ出産準備を進めよう!と思っても、特に初めての場合には何を準備すればいいのか分からないかもしれませんね。今はSNSなどから得られる情報が多すぎて、かえって目移りしたり迷ったりしてしまうこともあるでしょう。
とはいえ、臨月ギリギリになってから買い物に出かけたり、赤ちゃんが生まれてから焦ったりしなくても、ネットショッピングをうまく利用すればすぐに届くことも多いはずです。まずは、どこで何が売っていて何日くらいで届くのかを、妊娠中に把握しておくことが大切です。そのうえで、産前にはこの記事で紹介した最小限のものだけそろえておけば十分です。
チェックリストを参考にしたり、家族や周りの先輩ママなどに相談したりしながら、少しずつ楽しみながら出産準備を進めましょう。
ママパパになるまえに知る「育児・保活・ライフプラン」