【10家庭の体験談】学校で受けて良かった配慮・支援はどんなもの?

「環境さえ整えばちゃんとできるのに…」
「苦手なところだけサポートしてほしい!」

そう感じている発達障害や発達特性のあるお子さま・ご家庭は少なくないかもしれません。では実際に学校で受けて良かった配慮とはどのようなものでしょうか。

今回は読者の方の、リアルな体験談をご紹介します。

※募集期間:2021年8月26日~2021年9月9日

※体験談の募集は締め切りました。回答くださった皆さま、本当にありがとうございました。

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【小学生】字が苦手な場合

字が苦手① テスト内容の変更、iPadを利用

小学校では「漢字テストを振り仮名テストに変更」「ノートテイクにiPadを使用」(大阪府・モーリーさま)

字が苦手②書字障害 板書用のプリントを用意してもらう

通常学級の四年生から急にノートを取ることを嫌がりはじめ、小児発達の先生に相談しました。名前を紙に書くテストをしてその場でおそらく書字障害と言われました。
この発達の先生からは、書くことを全て辞めさせたりせず、ボリュームを減らす工夫が必要との事でした。このまま、板書をノートに取り、集団授業についていくのは苦しいと判断して担任の先生に相談しました。
幸い聴覚優位なので、授業は聞くこと。そして、その時間授業のノートは先生が重要なポイントを穴埋めできるプリントを作成してくれました。

担任の先生にしたら、本当に手間がかかっていますが、丁寧に対応をしてくださって感謝しています。
現在は来年度から中学の授業で板書をパソコンでできるようにタイピングを練習しています。場合によってはタブレットで板書を写真撮影するなどの方法も中学校では相談していこうかと考えています。
もちろん本人が書く事を諦めるのはでなく、無理のない匙加減で頑張ってもらいたいと考えています。(沖縄県・GWさま)

字が苦手③自閉症 テスト内容・採点基準の変更

息子は自閉症でその中でも学習障がいのなかの書字障がいがあり、漢字が覚えられず、書くことが苦手です。特に希望はしておらず、むしろ親は、漢字を書くことにこだわっておりました。支援級にいたほうが、配慮は先生から提案してくれます。
学校のテストや課題は、答えを正しく書くことを目標にしてもらい、教科書をみて正しく書ければ正解にしていただいて、理解できてると評価していただいています。正しく読めるので、正しい漢字を選択したり、パソコンで正しい漢字変換を選択することは可能です。最近、市ではICT教育がすすんでいて、発表や資料の作成はiPadを使用しています。パソコンを使えば問題なく文章表現ができると評価していただき、本人の自信になっているようです。

また、最近、ウィスクの結果を精神科の主治医にみていただき、知識の理解はできるけれど、作業に時間がかかるので、人より時間がかかるけど、本人の努力次第で、勉強ができないわけではありませんと言われました。いかに上手く合理的配慮を使っていくかですとアドバイスをいただきました。
苦手なことをよく分析してフォローすべきところを客観的に把握することは、効率よく学習する上で非常に重要だと思いました。できないことを非効率に繰り返しやることは本人にとって苦痛しかないです。

合理的配慮は、民間でも義務化が3年後には法制化されると聞いています。
合理的配慮は特別扱いじゃないですよね。親も含めて配慮の内容をよく理解するのは大事だと思っています。
本人も親も~できないから、勉強ができないと考えるのではなく、○○の配慮をしてもらえば、できますと障がいがある人の当たり前の権利として、どうすればできるようになるのか個別支援の例が増えることを祈っています。(愛知県・まさくんママさま)

※合理的配慮の義務化について…2016年施行の障害者差別解消法では、合理的配慮は行政機関(公立学校)等は義務、事業者(学校法人、民間企業等)は努力義務とされていましたが、2021年に公布された改正では、事業者においても義務になります。2024年までに施行される予定です。

障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の一部を改正する法律の概要(令和3年法律第56号。令和3年6月4日公布)|内閣府

【小学生】学校に行きたがらない(ホームスクール、不登校気味)場合

ホームスクール 支援級の先生が月一で家庭訪問

小3から本格的にホームスクールを始めたのですが、支援級の先生方が学校との関係を絶たない様、月一で家庭訪問をして下さっています。2学期からは隔週でとの事で大変有り難く思います。

ただ学習に関しては両親が教えているので、ゆくゆくは家庭教師にお世話になるかもしれません。(神奈川県・いどぅさま)

不登校 「いつでも歓迎」

1年→通常学級スタート。こどもの頃の健診でひっかかったことはなかったが、親からしたらかなり凸凹があることは生活のなかで感じていた。2学期体調を崩し不登校気味に。一旦学校から距離を取ることを含めて、スクールカウンセラーや教育相談ではなく小児科でWISCを受けた。

2年→フリースクールに通う。学校でも机は残したまま「いつでも歓迎」。実際こどもが2学期に公立にも行きたい、ということで2学期は交互に通う。そこで自分で特別支援学級をみつけ「人数少ないからここがいい」学校に交渉して、転籍前にお試し。行き先によって一番楽しいが入れ替わるようになり、本人が大分柔軟になってきていた。転籍願受理されて3年生からは支援級だよ、と話す。フリースクールは1年間でやめる。

3年→特別支援学級が始まり、心身共に元気になる。学校の勉強をほぼしていないので、1年生のはじめからみてもらう。

4年→まさかの部活をやりたい!かなり楽しんだ(学校の都合で廃部に近い休部)

5年→本人の世の中チューニングがかなり合ってきたことと、学習内容もほぼ追い付いてきたから6年生は普通クラスに戻りたい旨伝える。2学期から普通クラスでの時間を増やしつつ、様子を見る。(熊本県・メイさま)

【小学生】おもらし、通常学級の知的障害、偏食がある場合、学校への伝え方

おもらしやおねしょ 定期的な声かけ、専用の踏み台

お漏らしやおねしょが多く、オムツのまま登校できないので、定期的に声かけをお願いした。今も、トイレの声かけは続いている。低身長のため学校のトイレ用に、特別支援級の先生が、専用の踏み台を手作りしてくれていた。(1年生のときだけ使用)
(依頼はしていないが)1年生の間のみ、学校側が、やりたいように自由にさせてくれていた。最初から厳しくすると、不登校リスクが高まるからという理由からとのこと。(大阪府・まりぽんさま)

知的障害・通常学級 答えを丸写しでもいいので宿題の提出期限は守る

知的障害だが、友達や部活の関係と本人の強い希望で、通常級にいるので、とにかく、答えを丸写しでいいので、宿題等は提出期限を必ず守る事。で成績表を評価してくれたり。常に専門カウンセラーの先生から、学年主任の方に伝えてもらってます。クラス替えの時は、1番仲のいい子達とはもちろん3年間一緒にわざとしてもらい、攻撃的な子達はクラスを遠ざけてもらい、楽しい学校生活を送ってかなり恵まれています。(静岡県・ちゃーちゃさま)

自閉症スペクトラム障害・偏食 お弁当を持っていく

子どもは自閉症スペクトラムです。入学時は後ろの席でしたが、集中できないので先生の目の届く前の席に。本人も、先生にみてもらえる、という安心になったようです。

つまづいたのは、給食でした。偏食の子で、まぜごはん、どんぶりものが最も苦手・・・。
給食が始まったとき、開始時は配膳の手配を最小限にするため、どんぶりものが非常に多く、一口しか給食を食べられない日が続き、早退しがちになったある日「学校に行かない!」と大爆発。
パニックを起こしました。ゆっくり話を聞くと、給食がいやだから行きたくない、と・・・。お弁当なら、食べられる、というので担任の先生に相談すると、すぐに校長先生と話してくださり、翌日よりお弁当OKになりました。お弁当をもっていける、と聞いた時の安堵した表情は忘れられません。それからは、早退することもなくなり、パニックを起こすことなく、学校に通いました。
2学期の中盤すぎ、担任の先生から、カレーの日や、スパゲティの日は「食べたい」というときもあるんですよ、食べられる分だけでいいですから、お弁当と給食を併用して、いずれは給食も食べられるようになるといいのですが、と提案がありました。通級の担任の先生、栄養士の先生と面談し、まずは給食をみてみて、食べられる分だけ食べる、食べられなかった分お弁当を食べる、ということになりました。献立表に、食べられたところにはシールを張れるように担任の先生が工夫してくださり、食べられたうれしさも実感できたようです。
だんだんと自信がつき、3学期中ごろからは、「お弁当なくても大丈夫」と、苦手なものは残し、食べられるものを選んで給食を食べることができるようになりました。
2年生になっても、「大丈夫」と、自信になっています。
学校への伝え方、といっても特に気を付けたことはないのですが、親として不安に思うことを率直に話しました。
給食をたくさん食べた日には、夕方担任の先生が「今日はこうでしたよ」と電話を下さり、親と先生がちゃんとわかっている、ということも伝わっていたのかな、と今になれば思います。(東京都・きまきさま)

自閉症スペクトラム障害 教科ごとの得手不得手を事前に伝える

今年の4月に小学校の支援級に入学しましたが、入学前に支援級の先生とお話する機会を作って頂きました。特性をまとめたライフサポートブックのようなものを作っていたので、それを事前に渡し、個別に配慮していただきたい事をお伝えしました。
また、教科ごとに得意不得意もまとめておいて事前に伝えておき、学習指導の際に参考にしていただきました。うちの子はASDで能力の凸凹が激しく、気分次第でやる気の幅が大きいので、、、。
具体的には、ひらがななど書くことは苦手なので、少しでも取り組めれば良しとしてくれたり、得意な算数は難しい問題を用意してモチベーションを上げてくれたり。おかげで学校の勉強はとても楽しいようです。
私は息子にはみんなと同じように普通になってほしいとは考えておらず、特性を生かし得意分野を伸ばして行って欲しいと考えているので、目指す方向性は先生にしっかり伝えておいた方が良いと思います。(千葉県・アルミナちゃんさま)

【中学生】字が苦手な場合

字が苦手 ルビ、iPadなどの活用

中学校では、ルビありプリントの配布、試験では時間延長・ルビ付き・拡大・別室、宿題や課題をiPadで仕上げる(大阪府・モーリーさま)

【次回の体験談募集】高校をどうやって選びましたか?入学後についても教えてください【10/8中迄】

「発達障害や知的障害、勉強が苦手な子は公立高校受験はできるの?」
「高校はどう情報収集すればいいの?」

たくさんのご家庭から、「高校選びについて知りたい!」という希望が集まりました。

現在お子さまが高校生、高校を卒業した、という方はぜひこれからのご家庭に向けて体験談を教えてください。

集まった体験談の一部を、10月後半に配信予定です。引き続きよろしくお願いいたします。

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