小学校入学前/初めての集団生活!発達障害のある子にあった環境選びって?

こんにちは。安心を届けるメルマガ編集部です。

春は進学・進級の季節ですね。
幼稚園から大きく環境が変わる小学校への進学に、少し不安を抱えていらっしゃる保護者さまもいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、LITALICOライフでコンサルタントとして多くのご家庭の進路やライフプランニングの相談にのっている古川圭介さんへ、小学校入学向けた【就学準備】についてお話を聞きました。
年間300件以上の個別面談や、LITALICOジュニアで3000組以上の保護者にペアレントトレーニングを行ってきた経験を活かしてお話いただきました。

はじめての集団生活。小学校ではどんなサポートがあるの?

編集部(以下、ーーー):幼稚園とは違い、小学校ではより集団での行動を求められたり、ルールがある中での生活が始まることを、心配されている保護者さまも多いかと思います。1クラスの人数が多い通常の学級以外に、選択肢はあるのでしょうか。

古川圭介さん(以下、古川):公立小学校の場合、通常の学級に在籍しながら通級を利用するのと、特別支援学級に在籍する選択肢があります。通級とは、週に何時間か授業を抜けて、通級指導教室でそれぞれの困りごとや課題に合わせた支援や指導を行います。また特別支援学級とは、比較的軽度な障害のある生徒一人一人に合わせた手厚い指導を行い、1クラスは最大でも8名の少人数制です。

ーーー:通常級でも個別のサポートが受けられることがあると聞いたことがあります。具体的には、どのようなサポートを受けることができる可能性があるのでしょうか。

古川:例えば45分間じっと座っているのが難しいお子さんは、授業中に退屈しないように、先生から黒板を消す係りなどの役割を与えてもらい、授業に集中できるように配慮してもらう例もあります。

また、感情のコントロールが難しいお子さんの場合は、カッとしてしまった時にクールダウンする部屋を用意してもらえることもあります。
学校によって合理的配慮の対応が異なるため、まずは担任の先生や特別支援教育コーディネーターの先生に相談してみることがおすすめです。

小学校入学前にまずなにから始めるべき?

ーーー:小学校でそのようなサポートや配慮などを受けるためには、まず何から始めればいいのでしょうか。

古川:年長さんになると、自治体が行っている「就学相談」で、お子さんにとってどのような環境が向いているかなどの相談をすることができます。「就学相談」は任意なので、親御さん自身で自治体のwebサイトなどから、就学相談の説明会や申し込み時期を確認する必要があります。

まだお子さんが小さい場合は、療育に通ってその子の苦手なところをカバーしつつ得意なことを伸ばしていくと安心だと思います。得意なことや好きなことをたくさんやらせてあげるとお子さんが自信が持てるようになり、やる気や自己肯定感が底上げされてそれまで苦手だったこともできるようになることもよくあります。

ーーー:小学校を選ぶ際に、大切にするべきことはありますか。

古川:多くのご家庭はお子さんが「ちゃんと小学校で楽しく通ってほしい」と思っていらっしゃいます。LITALICOでは「個と環境」という考えを大切にしており、一律に通常級を目指した方がいいわけでもないし、ちょっと成長がゆっくりだから支援級がよいわけでもありません。「その子にとって適切か、成長を期待できる環境か」という点が非常に重要だと考えています。

お子さんの特性や癖、性格を把握して、通う予定の学校の環境と合うかどうかで判断することをおすすめします。学校ごとに配慮への考え方やサポートの体制が違うので、学校見学などに行って、お子さんに合うかどうか確認してみてください。

例えば、成長はゆっくりでも、自己肯定感が高く、やるべきことはコツコツときっちりやるお子さんの通われる予定の学校が、通常級でも積極的に配慮を行ってくれる環境であれば、支援級ではなく通常級で無理なく通える可能性もあります。

ーーー:これまで多くの個別面談や、保護者さまがお子さまとのより良いかかわり方を学べるペアレントトレーニングを行ってこられた古川さんですが、保護者さまとお話される際に大切にされていることはありますか。

古川:はい、3つあります。まず1つ目は、話しやすい空間づくりです。よりリラックスしてお子さまの今の悩み、将来の不安などを話していただけるよう意識しています。具体的に話していただくほど、課題が明確になるので的確なアドバイスができます。

2つ目は安心していただける情報提供をすることです。情報不足だと選択肢が狭まります。中学受験にプログラミング入試があることや、最近の通信制高校のこと、将来就職するときに使える福祉サービスのことなど知らない方が多いです。

3つ目は、親御さんが意外と気づいていないお子さんの良いところをお伝えすることです。お子さんの特性や様子を伺うと、これは伸ばしたら将来楽しみだなと思うことがあります。ですが、親の視点だと困り事として捉えていることが多々あります。それは非常にもったいないので、私から見えるお子さんの良さをお伝えしています。

現在困りごとを抱えていらっしゃる方にも、勉強会や面談を通して第三者の専門家として新しい視点や考え方を提供し、不安を解消するお手伝いをしたいと思っています。お子さまの人生はもちろん、親御さん自身の人生もより幸せなものになるよう、日々様々なご家族と向き合っています。

ーーー:入学前に準備しておくと良いことや進級先の選び方などがよくわかりました。本日はお話ありがとうございました。

今回お話を聞いたコンサルタント

古川 圭介(ふるかわ けいすけ)

発達障害のある子ども向けの教室「LITALICOジュニア」にて、子どもへの叱責回数が減り、子育てが楽になるペアレントトレーニングを、のべ3,000家庭以上に実施。お子さまの「得意・好き」を活かした将来の選択肢や、無駄のないお金の遺し方をアドバイス。

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