支援級は高校進学に不利?自立につながる進路の考え方【勉強会体験】

「支援級」「支援学校」とも呼ばれる、公立校の特別支援学級。

発達障害を含め、さまざまな特性を持った子どもたちが自分たちらしく、安心して学校生活を送れるよう、学習面で手厚いサポートを受けられたり、専門的な知識を持った先生と一緒に環境を作っていけたりというメリットがあります。

 

その一方で、通常学級とは評価基準が異なるため、特に中学校の支援学級での学習については内申点に反映されず、高校受験の時に使えないというケースも。

 

支援学級に通うメリット・デメリットを考える上で、「支援学級に通った後、高校進学や就職にどんな影響があるのか分からない」ということに不安を持っている方もいるのではないでしょうか。

 

そんな疑問に、支援級卒業後の進路に関する勉強会体験ルポを通してお答えします。

 

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小学校・中学校と支援学級に通ったら、高校進学にマイナスなの…?

今年11歳になった小学校5年生の息子には、ASD(自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害)と軽度知的障害の診断があり、療育手帳を取得しています。

 

幼稚園の時からこだわりが強かったり、場に合った行動を取ることが難しく癇癪を起こしたりと、特性があることは常々感じていました。ただ、周りの友だちの様子なども刺激になるかも、と思い小学校は通常学級に入学しました。

 

しかし徐々に学習に遅れが見られ、周囲ともコミュニケーションがうまく取れないことで、「学校に行きたくない」と言うようになり、小学校3年生では不登校気味に。
学校の先生や療育施設の指導員とも相談した上で、小学校4年生の時に支援学級に切り替えました。

 

支援学級では息子のことを理解してくれている先生のおかげもあり、本人のペースで学習ができるよう手厚いサポートが受けられています。
息子自身も家に帰ってから学校の話をしてくれるなど、気持ち的にも安心して小学校に通えているようです。

 

そんな息子を見ていると、中学校でも同じような公立の支援学級の環境がいいのではと感じます。
ただ、支援学級は内申点がつかないという話もあるので、高校進学の時に不利になるのではないかと不安もあります。

 

いま支援学級に通っていることが、高校選びやその先の大学進学・就職にどんな影響を与えるのか分からないので、漠然とした不安を感じていました。

 

そんな時、「支援級卒業後の進路」をテーマにしたオンライン勉強会があると知り、少しでも卒業後の生活をイメージできたらという思いで参加を決めました。

 

支援級卒業後の進路は特別支援学校だけじゃない!選択肢は広がっている

勉強会ではまず、一番気になっていた中学校で特別支援学級に通った後の高校の選択肢について話がありました。
全日制高校、定時制高校、通信制高校だけでなく、高等専門学校、高等専修学校、フリースクールなど、中学までとはまた違った選択肢も。

 

さまざまなデータや実際の学校で行われている取り組みなども踏まえて分かりやすく説明がありました。
その中でも、10年前には70%以上が中学校の支援学級を卒業したあとは高校の特別支援学校に進学していたのに比べて、今は46%以上が特別支援学校以外の高等学校に進学しているというデータもありました。

 

支援学級に在籍したからといって進路が限られることはなく、たくさんの選択肢があるからこそ、息子にとって何がいいのか、情報収集が必要だと感じました。

 

公立の高校でも通級指導教室が実施されていたり、個人の障害・認知・学習特性などを見極めた上で個別の指導計画を作成するなど、特色ある通信制高校もあるそうです。
通信制高校に加えて「サポート校」を利用するという方法もあり、卒業や大学受験、就職など自分に合ったサポートを受けられるとのこと。

 

とはいえ、高校は中学までと違って義務教育ではないため、入学の前には試験があります。

 

自治体や学校ごとによって試験内容や求められるレベルが違うので、高校進学の時にどんな選択でもできるというわけではありません。
かかってくる学費の負担もそれぞれのケースで違うため、将来息子にどうなってほしいかという中長期的な視点と、今どんな環境であれば過ごしやすいかという「個」と「環境」を整理する両方の視点を持って、最適な進路選択が何か息子とも一緒に考えていきたいと思います。

高校進学後も人生は続く。自立するための3つのポイントは?

勉強会では、高校卒業後の選択肢についても話がありました。
自立するための3つのポイント「仕事」「生活」「お金」に絞って、基礎的な情報と考え方に関するお話でした。

 

まず仕事に関しては、一般就労と福祉的就労の大きく分けて2つがあります。
その中でも働き方によって得られる賃金に大きな差がありますが、これは「障害者雇用だから賃金が安い」ということではなく、障害者雇用で合理的配慮を受ける中で、どうしても働ける時間や日数に制約が生まれるため、その分賃金が減ってしまうということでした。

 

次に生活に関しては、住まいの選択肢について話がありました。
息子がグループホームを利用することはあまり考えたことがありませんでしたが、私たち親に何かあった時にはそういう選択肢が必要になるかもしれないという発見につながりました。

 

最後に、自立を支える上で大切なお金。お金は仕事や生活の基盤にもなります。
息子自身が自立して長く生活を営んでいくためには、見通しを持って教育資金なども準備する必要があります。
今回のテーマである高校進学の時も高等学校等就学支援金や、私立高等学校等授業料軽減助成金事業といった学費支援制度などを利用できる場合もあるそうです。

勉強会に参加する前は、息子の今の生活・進学のことにばかり目を向けていましたが、勉強会での講師の方のお話を通して、高校進学以降も息子の生活は続いていくこと、息子の自立をサポートするためには親自身の生活のことも考えていかなければならないことにハッとさせられました。

 

LITALICOライフの無料相談では、息子の特性や進路という面とお金の面の両方で知識と経験が豊富なプロの方に相談に乗っていただけるとのこと。
ぜひ今の家族を見つめ直し、これからの姿をイメージするために、率直に相談してみたいと思います。

オンライン勉強会開催中で支援級卒業後の進路について考えてみよう

LITALICOライフでは、発達障害のあるお子様の保護者向けの勉強会「支援級卒業後の進路」を開催中です。

 

勉強会テーマから選びたい方は…

※「支援級」「支援学級」という表記は、正式名称は「特別支援学級」です。本記事内では読みやすさを重視して「支援級」「支援学級」と表記しています。

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